大学がビジネス街に進出する理由 駅直結キャンパス登場の背景とは

ZUU online / 2017年5月20日 11時20分

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大学がビジネス街に進出する理由 駅直結キャンパス登場の背景とは(写真=筆者) (ZUU online)

西日本最大のビジネス街・大阪市の梅田地区で大学のキャンパス進出が相次いでいる。JR大阪駅や阪急など私鉄のターミナルのすぐ近くでビル建設を進めており、駅地下からそのまま入ることができるキャンパスも登場した。

関西は三大都市圏でひと足早く人口減少に突入した。2018年からは18歳人口が再び減少に転じる「大学の2018年問題」が待ち構える。梅田進出には、学生募集を有利に進め、資金獲得に必要な産学連携を深めることで生き残りを図ろうとする大学の思惑が見え隠れする。

■大阪工業大の新キャンパスに学生ら1000人

阪急梅田駅から歩いて3分、北区茶屋町に4月、新しいキャンパスが生まれた。大阪工業大が新設したロボティクス&デザイン工学部だ。ロボット工学科、システムデザイン工学科、空間デザイン学科の3学科から成る。

新入生約300人のほか、大阪市旭区の大宮キャンパスにある工学部からも学生が移り、教職員、大学院生を含めて約1000人が集う。新入生が4年になる2020年には、約1300人に達する見込み。

キャンパスが入るのは繁華街の一角に建てられた地下2階、地上21階の自前の高層ビル。高さ125メートル、延べ床面積3万1000平方メートルあり、「OIT梅田タワー」と命名された。企業とロボット開発などを進める交流スペースや、音楽演奏や講演会用のホールが置かれたほか、大阪の街を望める展望レストランも開設されている。

梅田地下街と直結しているため、雨の日に傘を差さずにたどりつけるのが学生にとってうれしいところ。シンガポールで大人気の牡蠣専門店も関西に初出店、学生以外でもにぎわっている。

梅田はJR西日本、大阪市営地下鉄、阪急、阪神が拠点駅を置く。利便性は大阪随一で、都心志向がある学生を集めるのにはうってつけの場所だ。西日本最大のビジネス街であることから、企業と産学連携を図るのにも都合が良い。

新学部初の一般入試には定員の7倍の受験生が殺到した。工学部から新学部に移ったロボット工学科は前年の5.5倍が9.5倍、空間デザイン学科は6.8倍が10.1倍の人気ぶり。大阪工業大は「都心の新キャンパスは学生に好評」と胸を張る。

■関西大は社会人教育の拠点を開設

北区鶴野町に2016年10月にオープンしたのが、関西大梅田キャンパス。学部は置かず、社会人教育の拠点としており、異業種交流サロンを設置して新ビジネスの創出を目指している。

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