4年で1.5倍、拡大続ける韓国ミネラルウオーター市場

ZUU online / 2017年6月20日 6時30分

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4年で1.5倍、拡大続ける韓国ミネラルウオーター市場 (写真=monticello/ Shutterstock.com) (ZUU online)

調査会社のニールセン・コリアが2017年6月14日に発表した調査結果によると、韓国のミネラルウオーター市場が4年で1.5倍に成長しているという。

韓国のミネラルウオーター市場は、2010年まで年3000億ウォン(約290億円)台だったが、2012年には5016億ウォンに拡大し、2014年は6040億ウォン、2016年には7403億ウォンと拡大を続けている。2017年の1~4月の売上も2177億ウォンと前年同期比で11.4%増加している。

■衛生面への懸念

韓国では水道水をそのまま飲む習慣はない。多くのオフィスや一般の店舗には飲用可能な水道設備がなく、ミネラルウオーターの配達サービスが普及している。専用の冷温水器で使用する約13リットルや18.9リットルのミネラルウオーターは1本あたり配達料込み数千ウォン程度で、複数本まとめて購入するケースが多い。冷温水器での利用を想定したインスタントコーヒーやティーパックが普及しており、常備しているオフィスや店舗も少なくない。粉末のコーヒーとクリーム、砂糖が一つになったスティック状の「ミックスコーヒー」はオフィスコーヒーの代名詞になっている。

一般家庭は整水器が普及している。冷水と温水を利用できる家庭用整水器は、複数年契約のレンタルが一般的で、レンタル期間満了後は新たな機種に変えるか買取りも可能だ。レンタル期間中は定期的なメンテナンスサービスがある。

ソウルなどの都市部に多い共同住宅は、水道水を屋上などに汲み上げて各戸に分配する仕組みだが、その水道設備の衛生面への懸念が大きい。山が少ない韓国は河川の取水口から居住地への距離が長く、水道管の衛生管理への懸念を持つ人が多いのもミネラルウオーターや整水器の普及につながっているのだろう。

■単身世帯の増加

聯合ニュースは、ミネラルウオーターの市場拡大の背景を単身世帯の増加や大気汚染による健康意識の高まりと見る。インターネット通販も売上の増加を後押しする。

2リットルボトルのミネラルウオーターを6本や12本セットで購入すると一本あたりの単価は500ウォンから600ウォンで、通販なら重い商品も気軽に購入できる。整水器のような定期的なメンテナンスが必要なく、自宅で飲食することが少ない単身世帯にとっては安価で利便性も高い。大気汚染と健康ブームの高まりで、整水器では浄化しきれない微細な菌の混入を心配する人が増えたこともペットボトルに入ったミネラルウオーターの需要拡大に一役買っているだろう。

■市場規模がさらに拡大

市場の拡大で食品メーカーの競争も激化している。オフィスや店舗向けは、ハイト眞露やプルムウォンが大きなシェアを持つが、一般向けは広東製薬が販売する「済州三多水」が40%台のシェアを持ち、ロッテ七星飲料の「アイシス」、農心の「白山水」などが続いている。

市場に新規参入するメーカーも増え、大型スーパーやコンビニエンスストアはプライベートブランド(PB)のミネラルウオーターを売り出している。セブンイレブンのPBは大型マートで売られているミネラルウオーターと価格差はない。

デパートなどにはミネラルウオーターを比較試飲できる販売コーナーが設けられており、世界各国の高級ミネラルウオーターを扱っている。アナリストは2020年には市場規模が、1兆ウォンに達すると予想している。(佐々木和義、韓国在住CFP)

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