30代・40代の「年金タイプ」の保険加入 見落としがちな欠点とは?

ZUU online / 2017年7月17日 16時40分

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30代・40代の「年金タイプ」の保険加入 見落としがちな欠点とは?(写真=PIXTA) ((ZUU online))

生命保険には大きく3つのタイプがある。死亡や障害、入院などによる収入の減少に備える商品、将来必要と考えられるお金のために積み立てておく商品、そしてその2つを混合した商品の3つだ。

ここでは積立期間と受取期間を合計するとかなり長期に渡る個人年金保険に焦点をあてて、この商品の見落としがちな欠点について具体的な数字を用いて説明しよう。

■個人年金保険の特長

将来必要と考えられるお金のために積み立てる商品で代表的なものに、こども保険(学資保険)と個人年金保険がある。

個人年金保険は月々など一定期間に一定額ずつ積立を行い、将来その貯まったお金を年金として複数年に渡って受け取るというものだ。つまり、積立始めから受給し終わる期間がかなり長期に渡るという特長がある。契約時に将来受け取る年金額が確定している「確定給付型」の商品が主流だ。

一般的には、30代または40代に加入し、60歳もしくは65歳から年金として受給し始め、5年間か10年間、または終身で受け取る契約となっていることが多い。

一定の条件を満たした契約であれば、所得控除である生命保険料控除のなかの、「個人年金保険料控除」を受けることができ、条件を満たしていない場合でも「一般の生命保険料控除」の対象となるため、所得税・住民税の節税効果がある。(ともに控除額の上限あり)

■長期間に渡るための見落としがちな欠点

個人年金保険の致命的な欠点は、「インフレリスク」、つまり物価上昇率に追いつかない可能性がある点だ。特に今後その可能性が高いといえる。インフレとは、物価が上昇することだ。例えば、預金で1年間1%の利息を得られたとしても、もし物価が2%上昇していた場合、昨年購入できた商品が、利息を足しても今年は買えないことになる。

政府はインフレ率の目標を2%としている。それは、今年100円だった商品が来年102円になるということで、もし同率のインフレが30年間続いたら、30年後には181円、2倍近くの価格になってしまう。これは、その商品自体の価値が上がったわけではなく、お金の価値が大きく下がったということなのだ。

超低金利時代である昨今、預貯金に預けていてもほとんど利息は付かないため、預貯金と比較すると個人年金保険の返戻率は高く感じる。しかしこのインフレリスクについて、長期での運用となる個人年金保険では確実に理解しておくべき大きなリスクなのだ。

■30年後に受け取る年金は? モデルケースで考える

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