【負動産】相続した土地が「名義変更」されていなかったらどうする?

ZUU online / 2017年8月21日 16時40分

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【負動産】相続した土地が「名義変更」されていなかったらどうする?(写真=PIXTA) ((ZUU online))

最近では、放棄したくてもできない土地や所有者がわからない土地、地価のわりに費用がかかるため、所有権移転登記をしていない土地が増えている。これらを「負動産(ふどうさん)」と呼ばれているが、相続の際にも大きな障害になっている。

■「名義変更」されていない土地

先日ある相続の相談を受けた際、こんなことを言われた。

「『遺産分割協議書』の作成をお願いしたいのですが、その前に一つ困ったことがあります」

相談者であるAさんの母Cさんが先日、亡くなった。既に父親が亡くなっていたため、相続はAさんと弟Bさんの2人だけである。幸い兄弟仲がいいので、遺産の分割はスムーズにいきそうである。

ただ遺産のリストを作る段階で驚くようなことがわかった。それはCさんの所有だと思っていた土地が、Aさんの父親の父親、つまり祖父Dさんの名義のままだったのである。Dさんが亡くなった後に土地の名義変更を行っていなかったということになる。

家とその敷地は母親Cさんの名義なので問題なかったが、家の近くにある空き地がDさんの名義だったのである。AさんはBさんと話し合い、この土地をAさんが相続することにした。しかしこの土地は既に30年前に亡くなっているDさんの名義のままである。「今後の手続きはどうしたらいいでしょうか」とAさんは悩んで相談に来られたのである。

■複雑になる相続手続き

そこで筆者はAさんに以下のように説明した。

「まずこの土地の法定相続人を確定する必要がある。そのためには、Dさん『戸籍謄本』を取り寄せなければならない。Dさんが生まれてから亡くなるまでの連続した『戸籍謄本』である。そうすることで、法定相続人が判明する。それからその相続人が健在かどうかも調べる必要がある。もし亡くなっていたら、その配偶者や子どもが相続人ということになる。その後は、その人たちに、ことの経緯を説明し、この土地だけの『遺産分割協議書』を作成するのである」

Aさんが調べてみたところ、祖父Dさんには子どもが2人いることがわかった。長男はAさんの父親だ。次男は(Aさんの叔父)5年前に亡くなっており、その妻と長男がいるという。

従ってこの土地の法定相続人は、AさんとBさんの兄弟、Aさんの叔父の妻、その長男の4人である。

この4人で話し合った結果、問題なくAさんが相続することになり、「遺産分割協議書」も完成するに至った。

■名義変更の2つの壁

Aさんの場合は、土地の相続人が4人で、しかも面識がある人なので、比較的スムーズに話し合いができた例である。しかし、世の中には、3代、4代前のご先祖の名義のままになっている土地も珍しくないのである。

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