ニセコの住宅地の地価が30%近く上昇した理由とは

ZUU online / 2017年11月15日 15時40分

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ニセコの住宅地の地価が30%近く上昇した理由とは(写真=PIXTA) ((ZUU online))

「外国人の別荘需要が強いニセコや、リゾート地として名高い軽井沢、熱海、石垣島などでは、団塊世代や富裕層を中心に別荘需要が高まっており、つれて土地の取引価格も大幅上昇している」

これは日本銀行が2007年1月の「地域経済報告」で指摘したものだ。それから10年、2017年9月に「基準地価(都道府県基準地価格)」が公表され、ニセコ地域の住宅地が2年連続して地価上昇率全国1位に輝いた。

ニセコが支持される理由は何なのだろうか。また今後も成長が見込めるのだろうか。

■オーストラリア人が見出した世界水準リゾートのニセコ

札幌から車で約2時間、およそ100キロメートル離れたところにあるニセコ地域。ニセコアンヌプリを頂点とするニセコ連峰を囲む5つの町(岩内・倶知安・共和・蘭越・ニセコ)からなる山岳丘陵地帯であり、観光の中心は倶知安町(くっちゃんちょう)とニセコ町だ。

日本に急速にスキーが普及した1960年代、ニセコ地域は国体のスキー会場となって全国的なスキー場としての地位を確立し、第二次スキーブームの1980年代後半に大きく拡張したが、バブル期の終えんとともに停滞を余儀なくされた。

ところが2000年以降、ニセコ地域には良質なパウダースノーを求めるオーストラリア人が頻繁に訪れるようになり、オーストラリア資本をはじめとする開発が急速に進んだのである。

マンションやコンドミニアムなどの不動産開発は、ニセコひらふ地区からはじまった。2005年、同エリアの住宅地・山田の基準地価は1平方メートルあたり1万2,000円に過ぎなかった。しかし、2006年には1万6,000円、2007年には2万2,000円、2008年にはついに3万1,000円となった。

最近になって、山田の南西に位置する住宅地・樺山の基準地価も、2015年1万6,500円、2016年2万1,000円、2017年2万7,000円と上昇している。

■外国人富裕層と外国人労働者を歓迎するニセコの地元民

ニセコ地域の魅力はいくつもある。まず「Japan」と「PowderSnow」を組み合わせた「Japow」という造語まで作られた良質な雪質だ。さらに安全と滑走の自由を両立させた「ニセコルール」による世界有数のスキー場としての地位、インターナショナルスクールまで開校されるほどの町中に徹底された外国語対応も特筆すべき点だろう。

これらに魅かれて、オーストラリアに限らず欧米やアジアからスキー客が訪れる。高級ホテルや別荘、コンドミニアムが建ち並び、スキーシーズンはお客さまもスタッフも外国人であふれるインターナショナル・リゾートだ。

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