国内株式内での中小型株シフトが顕著に~2017年11月の投信動向~

ZUU online / 2017年12月7日 20時0分

写真

国内株式内での中小型株シフトが顕著に~2017年11月の投信動向~(画像=PIXTA) (ZUU online)

■内外REIT以外は資金流入

2017年11月の国内公募追加型投信(ETFを除く)の推計資金流出入を見ると、内外REIT以外の資産クラスでは資金流入していた。その中で、特に外国株式の資金流入が大きく、流入金額は3,500億円を超えた。その一方で、内外REITは資金流出が続いた。外国REITは純資産が大きいファンドを中心に資金流出し、流出金額は2,000億円に達した。

資金流入の大きかった外国株式では、引き続きテーマ型のファンドが人気であった。11月の資金流入上位のファンドを見ると、ロボットやフィンテックといったテクノロジー系のテーマ型ファンド4本に200億円以上の資金流入があり、特に人気が高かったことが分かる。また、インド株式ファンドへの資金流入も続いていた。

■国内株式では、投資家の中小型株選好が鮮明に

また、金額自体は小さいものの国内株式も流入超過となった。9月、10月と株価上昇に伴う利益確定売りなどによって大規模な資金流出が続いていた。11月も株価は高値圏で推移していたが、資金流出が止まった。10月下旬からその兆候が見られていたが、利益確定に伴う売却が一巡したようだ。

国内株式ファンドの資金の流出入を詳しく見ていくと、10日ごろまではパッシブ・ファンド(左:黄棒)、大型株のアクティブ・ファンド(左:青棒)を中心に資金流出していたことが分かる。10日までの累計(右:赤棒)でパッシブ・ファンドと大型のアクティブ・ファンドともに250億円以上の資金流出があった。パッシブ・ファンドもほとんどが大型株中心の運用であるため、パッシブ、アクティブ問わず、上旬は大型株ファンドの売却が大きかったといえる。

その一方で、13日以降は全体的に流入傾向であった。そのけん引役は、中小型のアクティブ・ファンド(左:緑棒)であった。中小型株のアクティブ・ファンドは資金流入が途切れず、13日からの累計で700億円程度の資金が流入しており(右:青棒)、新設ファンド(*1)の影響を考慮しても大きかった。パッシブ・ファンドと大型のアクティブ・ファンドについても、13日以降は流入傾向になっていたが、流入額は中小型株のアクティブ・ファンドに比べると小さかった。

上旬では大型株のファンドが売却されたが、中旬以降は大型株のファンドが買い戻された以上に中小型株のファンドが購入されていたといえる。国内株式ファンドでは、11月中に株価上昇に伴う利益確定の売却が一巡してきたこととあわせて、投資家の中小型株選好が鮮明になったようだ。

11月は、上旬に為替が1ドル114円台まで円安が進んだが、中旬から下旬にかけては円高が進行し一時1ドル111円に迫るなど、かなり変動が大きかった。そのため、大型株ファンドに比べて外部環境に左右されにくく、しかも銘柄選別によって市場全体を上回るパフォーマンスが期待できる中小型株のアクティブ・ファンドへ投資家はシフトしたのではないだろうか。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ZUU online

トピックスRSS

ランキング