「プライベートジェット」普及の遅れが目立つ日本 ぜいたく品というのは先入観?

ZUU online / 2018年1月10日 17時10分

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「プライベートジェット」普及の遅れが目立つ日本 ぜいたく品というのは先入観?(画像=PIXTA) ※画像はイメージです ((ZUU online))

河野太郎外相が12月18日におこなわれた自民党外交部会にて、平成31年度予算での外相専用機の導入に意欲を示した。現在政府では政府専用機2機を所有しているが、導入となれば省単位では初めてのこと。外相がおねだりしたのが「ガルフストリーム G650ER」、セレブにも人気のトップブランドだ。

■皇族や首相が利用する政府専用機

政府専用機が所有している2機はボーイング747-400で、すでに導入後20年を経過しており、2018年度には同じボーイングの777-ERに切り替えられる予定だ。

専用機は天皇陛下や総理大臣の外遊時に使用される。アルジェリアで日揮(プラント建設)がイスラム過激派に襲撃された際には、現地駐在員保護のために出動している。ボーイング機は航続距離が長く、アメリカやヨーロッパ諸国への外遊に適している。入用人数も140人で、秘書官や同行記者団も引き連れるのも充分だ。

新聞や通信社が発信している「首相動静」でも報じられているが、首相が北海道・九州・四国といった遠方を訪問する際は、コンパクトかつ経済的な航空自衛隊のU-4を使うことが多い。U-4はガルフストリームⅣをベースとした多目的支援機(18人乗り・最大航続距離は6500km)であり、平成7年に導入後、現在4機を所有している(航空自衛隊HPより引用)

■G650ERは最新鋭かつ最ハイグレード機種

ガルフストリームⅣがすでに導入後すでに20年が経過しているのに対し、河野外相が要求するG650ERは、2014年にデリバリーされた最新鋭機種である。ガルフ・ストリームはこの他、8-10人乗りのG280から始まり、G500・G550・G600・G650と合計で6機種のラインアップを揃えており、G650ERは最上位機種に属する。航続距離はU-4の倍以上の13,900kmに達し、東京からマイアミまでのノンストップ往復飛行も可能になっている。

■プライベートジェットの市場規模は2兆円

プライベートジェットは、世界で2万機以上が保有されている。日本では85機と100機にも満たないのに対し、アメリカは1.3万機と突出している。欧米各国もイギリス589機・ドイツ410機・カナダ510機と日本を上回っている。

価格は、エントリーモデルのセスナ・サイテーションCJ2+でも689万ドル、ガルフストリームG650ERの場合は6450万ドルに達する。

それでもプライベートジェットは売れている。2017年11月16日にSankeiBizが報じたところによれば、リーマンショック前の年間1000機には及ばないものの、それでも700機近くの新造機が販売されており、市場規模は機体だけで180億ドル、約2兆円にのぼるとのことだ。プライベートによる経済効果は新造機だけではなく、リセール市場・機体整備・燃料販売・駐機料収入にまで拡がる。

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