部下が経営理念に基づいて行動できない理由とは?

ZUU online / 2018年2月14日 11時30分

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部下が経営理念に基づいて行動できない理由とは?(写真=maradon 333/Shutterstock.com) ((ZUU online))

理念に基づいた経営を掲げる企業が増えてきている昨今ですが、「経営理念について理解を深める社内セミナーや合宿まで開いた。なのになぜ理念とズレた行動をする部下が多いのだろう……」そんな悩みを抱える経営者やリーダーも増えているのではないでしょうか。ここでは部下が経営理念に基づいて行動できない理由とその対策について考えてみます。

■「マッキンゼーの7S」で経営理念を含めたマネジメントのバランスをとる

世界トップクラスの戦略コンサルティングファーム「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が提唱したフレームワークに「マッキンゼーの7S」があります。これは企業戦略における7つの要素の相互関係を明示し、それらのバランスの重要性を説いたものです。この7つの要素は大きく「ソフトの4S」と「ハードの3S」に分類されます。

●ソフトの4S
・Shared value (共通の価値観・理念)
・Style(経営スタイル・社風)
・Staff(人材)
・Skill(スキル・能力)
価値観や仕事観などが影響する「ソフト」面の要素。短期間の変更、あるいは強制的な変更は難しい。

●ハードの3SStrategy(戦略)
・Structure(組織構造)
・System(システム・制度)
変革の意思と確実な計画さえ準備できれば、比較的短期的に変更可能。

上図からも分かる通り、通常ハードの3Sは企業の計画・運用がしっかりできていれば短期間での変更が可能です。対応のしやすさから、多くの企業がハードの側面から対策を講じる傾向にあります。一方で、ソフトの4Sは人間的な要素であるため、マネジメントによる短期間での変更が難しいとされています。

そして、この理論を提唱するマッキンゼーでは、重要なのは7つの要素のうちどれが優れているかではなく、ハードとソフトに有機的なつながりがあるか、そして7つの要素のバランスがとれているかであると考えています。つまり、ハードの3Sだけでなくソフトの4Sも変わらなければ、組織はうまく機能しないのです。

組織の戦略や制度、インフラが高度に構築されていたとしても、「理念経営」が社員に浸透していなければ、考え抜いた戦略や制度も水の泡です。逆にモチベーションが高く優秀な社員が集まっていたとしても、組織のインフラが整備されていなければ意味がないのです。そして、7Sの中心要素であるShared value (共通の価値観・理念)は組織マネジメントにおいて非常に重要と言えるでしょう。7つの要素をバランス良く管理しながら、社員に理念を浸透させていくのは難易度が高く、時間のかかるアプローチであるかも知れません。

用語集リンク:マッキンゼーの7S

■「ビジョナリー・カンパニー」にならって経営理念を見直す

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