世界における主要通貨とは ? なぜ日本円はJPYと書くのか ?

ZUU online / 2018年7月18日 17時10分

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(写真=PIXTA)

世界で最も取引に利用され、各国通貨の価値の基準として用いられる通貨といえば「米ドル」だ。米ドルは基軸通貨とも呼ばれ、世界中の輸出入取引で利用されている。それでは、世界における主要通貨というとどれをさすのだろうか ? また、どこまでを主要通貨と呼んでいるのだろうか。

そして、世界各国の通貨はJPYやUSDというような表記が行われることが多い。なぜこのような表記を行うのだろうか。分かっているようで実は知らない主要通貨や通貨の記載方法について解説していこう。

■世界の主要通貨とは ?

世界の主要通貨と聞けば、どのような通貨を思い浮かべるだろうか。米ドル、ユーロ、日本円、豪ドル、英ポンド、NZドルなどを思い浮かべる人もいることだろう。しかし、果たして、これらの通貨は主要通貨といえるのだろうか。

どの通貨までを主要通貨というかは、どう定義するかでも異なってくる。例えば国内総生産 (GDP) を基準にするのか、外貨準備として採用する国が多いかどうか、貿易に使われるケースが多いのかなど、様々な基準があるだろう。

そこで、1つの見方として、国際通貨基金 (以下、IMF) のSDR (特別引出権) で採用されている通貨を主要通貨として考えたい。SDRとは、IMFが1969年に創設した国際準備資産のことであり、融資を行う時の単位である。IMF加盟国は出資割合に応じて融資を受ける権利が割り当てられており、国際収支が悪化した場合には自国が持つSDRを他の加盟国に渡すことで外貨を手に入れることができる仕組みだ。

このSDRには、5つの通貨が採用されている。米ドル、ユーロ、人民元、日本円、英ポンドである。人民元は2016年10月から加わった。

IMFでは、金融危機などにより加盟国が資金不足に陥った場合に、このSDRをもとに加盟国間の資金のやりとりに活用できる体制を敷いている。いわばSDRは万が一の時の対策方法として用いられており、そのための通貨として米ドル、ユーロ、人民元、日本円、英ポンドが活用されているのだ。まさに世界における主要通貨で構成されているといってよいだろう。こう考えると、5つの通貨、米ドル、ユーロ、人民元、日本円、英ポンドが主要通貨といえる。

■主要通貨が意図するものとは ?

これら主要通貨は、世界各国における取引でも利用されており、利用され信頼されるほど国としての存在感も増すことになる。特に、2016年10月から人民元が採用されたことにより、今後人民元による取引が増加する可能性がある。ドイツ連邦銀行では外貨準備に人民元を加えるなど、足下でも人民元に対する注目度が高まってきている。

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