おさらいしよう 通貨と為替の話

ZUU online / 2018年10月12日 16時30分

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(画像=iyomemo)

100円の商品が110円になると値段が「高くなった」と言われるが、これはなんとなく直感的に理解できる。ところが、1ドル100円が1ドル110円になった場合、「円安になった」と言われてもすぐにピンとこない人もいるのではないだろうか。

「安い」という言葉のイメージと実際の数字の動きが、逆のような気がして頭が混乱するが、慣れていない人が「為替って難しい」とつまずいてしまうポイントもここだ。「円安」「円高」を感覚的に捉えるためには、次のように考えてみると分かりやすい。

アメリカでりんごが1個1ドルの時、1ドル100円が1ドル200円になると、同じリンゴを1個買うのにより多くの日本円が必要になる。100円で買えたりんごが200円になるわけだから、円の価値が下がったということだ。為替では、この円の価値が下がった状態=円が安くなったことを「円安」と言う。

「円安」がわかりにくいのは、この言葉の説明が足りていないことも理由の一つかもしれない。1ドル100円が1ドル110円になると「円安になる」というのは、同時に1ドルが100円から110円に「高くなった」ことを意味する。つまり、「米ドルと日本円を交換する場合に、米ドルが高くなって日本円が安くなった」と言うべきところを「円安」の一言で済ましてしまっているのだ。

「円安」という言葉一つで難しく感じてしまいそうだが、今回はよくよく考えると実は理解しやすい外国通貨と為替について考えてみよう。

■通貨の価値が変わる仕組み

外国為替は異なる通貨間で行われる売買のことだが、その特徴は「通貨の交換」を伴うこと。ある通貨を手に入れようと思ったら何か通貨を売る、つまり通貨を交換する必要がある。海外旅行に行く時に、外国通貨を手に入れるために日本円を売る(交換・両替)様子を思い浮かべると理解しやすい。

では、通貨の価値はどのように変化するのだろうか。最近は野菜の値段が値上がりしたというニュースを耳にすることが多いが、物の値段は基本的には需要(買いたい量)と供給(売りたい量)のバランスで決まる。例えば野菜の量が少ないと、多少高くても必要な人は野菜を買う。そうすると値段が上がるという仕組みになる。

通貨も基本的な考え方はこれと同じだ。ドルを買いたい人が多いと、多少高くても手に入れたい人が現れ、ドルの値段が上がる。売りたい人が多いと、少しくらい安くても手放してしまおうと考える人が出てきて、値段が下がることになる。

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