ユーロは依然弱い通貨の代表だが、ポンドの横槍でユーロの独歩安にはならず

ZUU online / 2018年11月9日 13時30分

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ユーロは依然弱い通貨の代表だが、ポンドの横槍でユーロの独歩安にはならず(画像=PIXTA)

前日の海外時間では、注目のFOMCが開催され、政策金利は市場の予想通り2.00%-2.25%に据え置きました。焦点となる声明では、失業率の低下と設備投資の増加を反映した変更がありましたが、非常に軽微なもので、重要な「労働市場が引き締まり続け、経済活動が力強い速度で拡大している」との表現は維持し、「さらなる緩やかな利上げは経済活動の持続的な拡大、力強い労働市場の状況、中期的に委員会の対称的な目標である2%に近いインフレ率と整合する」との表現も変わらず維持しました。次回12月の利上げについては、この内容であれば特段弊害はないものと考えられるため、ドル円は一時114円台を回復する動きとなりました。

ドルについては、市場の期待と見通しに合致する動きとなりましたが、完全に市場の期待を裏切ったのがポンドです。ブレグジット進展期待がメディアからの発信により日に日に強まっていましたが、「英国の交渉上の立場を決める閣議が来週に延期された」との一部報道が先行き不透明感を強め、まずはポンドドルで1.3100ドルを下抜け、止めは英政府高官による「ここ数日で英国のEU離脱交渉が合意する可能性との報道については話半分に聞くべき」との見解です。FOMCにてドル買いが強まっていたことも要因としては挙げられますが、目先のポンド上昇期待は完全に剥落したと考えられます。

ユーロについては、欧州委員会によるユーロ圏の経済予測が公表され、やはりというべきかもしれませんが、イタリアの成長見通しがイタリア政府の見通しよりも低いことが指摘されました。予測としては、「19年のイタリア財政赤字が対GDP比で2.9%、20年が3.1%まで拡大する」と発表されており、イタリア政府が断固として拒否している2019年予算案の修正がより混迷を深める可能性が高そうです。ユーロについても、ポンドと同じくFOMCのドル買いの動きにより1.1400ドルを下抜け1.1360ドル付近まで下落しています。

◆今後の見通し

米中間選挙が終わり、通常であれば「ねじれ議会」への突入は株安への入り口になるのですが、一時的に株安に傾くときは米長期金利が上昇した時くらいで、昨日も10ドルほどではありますが前日比プラスとなり、NYダウは4日連続続伸という動きになりました。やはり、オバマ政権の時と現トランプ政権の違いは株価に直に反映されていると考えられそうです。12月7日に期限を迎える米国のつなぎ予算後の米議会での駆け引き、ここまではドルの底堅さはそれなりに保証されたと考えられそうです。

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