指示待ち部下が減らないのは、あなたの「ある行動」が原因だった! 大平信孝(アンカリング・イノベーション代表)

ZUU online / 2019年1月20日 21時0分

しかし、多くの部下は、「教えるのは上司や先輩の役割」「上司は部下指導をするためにいる」「仕事ができるようにならないのは教えてもらえないから」「指導を放棄している上司が悪い」と考えています。

ご安心ください。じつは、部下を自ら考え動く人材に育てるのは、それほど大変なことではないのです。順を追って練習すれば、誰でも自転車に乗れてしまうように、部下育成もポイントを押さえれば、誰にでもできます。

そうすることで、部下は驚くほど変わり、自ら動き出します。部下指導の一連の流れを定型化し、順番通りにステップを踏むだけで部下のスキル不足を解消する仕組みが、これから解説する「成長の5ステップ」です。

■部下のスキル不足を解消する「成長の5ステップ」とは?

「成長の5ステップ」とは、仕事を「作業」と「スキル」に分類し、さらに部下1人1人について「できていること・できていないこと」を判別。そして、各人に必要な訓練をしたうえで、人に教えることができるくらい習熟させていく仕組みのことです。

ただ、これらを機械的に行えばいいというわけではありません。部下育成には順序があります。その順序を間違えると、部下は伸び悩むことになるのです。

では、5つのステップを見てみましょう。

成長の5ステップ

ステップ1 できていることを完璧にできるようにする
ステップ2 できていない「作業」をできるようにする
ステップ3 できていない「スキル」をできるように訓練する
ステップ4 「作業」を教えられるようにする
ステップ5 「スキル」を教えられるようにする

■「目からウロコ」の上司が続出

研修でこの「成長の5ステップ」についてお伝えすると、たいていの方は驚かれます。

「これまで、作業とスキルの違いなど意識したことがなかった」

「私に足りなかったのは、部下のことを承認し、寄り添うことだった」

「訓練せずにいきなり自転車に乗れ、というような指示だけ出してイライラしていたことに気づいた」

「部下はやる気がないのではない、会社に貢献したいのだけれど、どうしたらいいかわからないから動けないということを初めて知った」

「〝できることを完璧にする?という、最初のステップを踏んだことがなかった」

こんなリアクションが返ってくるのは、日常的に部下育成について真剣に考える余裕がない上司が多いことの表われです。

この成長の5ステップを意識して部下に接するだけでも、部下育成の悩みが激減します。しかも、ステップ4と5を経ることで、後輩を成長させられる部下が育ちます。

もし今、部下に対して、「なかなか仕事ができるようにならない」「仕事覚えが悪い」「何度も同じようなことを質問してくる」「一刻もはやく戦力になってほしい」という悩みがあるのであれば、ぜひ「成長の5ステップ」を試してみてください。

大平信孝(おおひら・のぶたか)アンカリング・イノベーション代表
目標実現の専門家。中央大学卒業。長野県出身。脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。オリンピック出場選手、経営者、トップモデル、ベストセラー作家など1万人以上の目標実現・行動革新サポートを実施。多くのリーダーに、研修、講演、個人サポートを提供している。6冊の著作は累計15万部を超え、中国、台湾、韓国など海外でも翻訳されている。(『THE21オンライン』2018年10月19日 公開)

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