40代からの「更年期障害」の乗り越え方 天野惠子(医師)/堀江重郎(順天堂大学医学部教授)

ZUU online / 2019年2月22日 20時30分

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40代からの「更年期障害」の乗り越え方 天野惠子(医師)/堀江重郎(順天堂大学医学部教授)(画像=THE21オンライン)

■身体の変化に負けない!メンタルの不調を防ぐ

40代は身体が色々と変化する時期だ。特に注意が必要なのは更年期障害。身体の不調だけでなく、メンタルにも影響し、無気力やイライラの原因になる。更年期はメンタルにどのような影響を与え、それに対してどう対処するのがいいのか。男女でメカニズムや対処法が異なる更年期障害の克服法を中心に、心身の健康を保つ方法について2人の専門家に話をうかがった。

■女性ホルモンの減少がメンタルの不調を招く

40代になると、男女ともに心身に不調が現れる。更年期障害はその代表と言えるだろう。一般的に知られているのは女性の更年期障害だが、これによって、のぼせや火照りなどの身体的症状のみならず、不眠やイライラなどメンタルの不調に悩まされる人も多い。

そもそも「更年期障害」とは一体なんなのだろうか。なぜ女性の身体は40代になると変化するのか。長年、女性の更年期障害の治療に携わる静風荘病院(埼玉県)の天野惠子氏は次のように話す。

「女性は30代半ばから卵巣の機能が衰え、エストロゲンという女性ホルモンの分泌の減少に伴い閉経へと向かいます。閉経前後の10年間、年齢でいえば45歳から55歳くらいまでが『更年期』です。この時期に、身体的・精神的に様々な症状が生じます。中でも、日常生活に支障をきたすほどの症状が出る場合を『更年期障害』と呼んでいるのです」(天野氏)

更年期障害の典型的な症状は、ホルモンバランスの乱れが引き起こす自律神経失調症状である。のぼせ、火照り、発汗、冷え、動悸、めまい、耳鳴りなど多岐にわたる。

それだけではない。エストロゲンには記憶細胞を保護する作用があり、その欠乏によって記憶力や思考力が低下したり、不眠、不安、憂鬱、イライラなどの精神的症状を引き起こしたりするというのだ。

「40代のメンタル不調には、更年期障害が関わっている可能性が大いにあります。しかも、この年代が抱える子供の進学・独立、親の介護などの生活環境や社会環境の変化は、症状をさらに悪化させる要因になっています。うつになったり、急に夫のことが嫌になって離婚を切り出したりするケースもあります」(天野氏)

■入浴で身体を温めると症状が改善する

更年期障害の症状には個人差があり、天野氏によると、病院での治療が必要なほど深刻な症状を訴えるのは、10人のうち4人程度だという。

一方で、何事もなく終わる人も2人程度いるといい、誰もが更年期障害に苦しむわけではないようだ。

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