デジタル版米ドル?ステーブルコインとは

ZUU online / 2019年5月23日 12時0分

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(写真= MUFG Innovation Hub編集部)

仮想通貨の価格変動リスクを緩和するオルタナティブコインとして、世界中の注目を集めるステーブルコイン。「価格が安定(ステーブル)した仮想通貨」と言われるステーブルコインは、米国規制当局の承認を受けた「Gemini USD」「Paxos」など米ドルや円などの法定通貨の代替的位置付けを目指すものや、仮想通貨で価格の裏付けを行うものなど、様々なものが登場している。

■ステーブルコインが注目されている理由

ビットコインを含む仮想通貨が普及する上で妨げとなっている原因の一つが、価格変動の激しさだ。ステーブルコインは「安定通貨」という名が示すように、そうしたデメリットを補う目的で開発された。「スピーディーで低コストな送金」という本来の仮想通貨のメリットを維持しつつ、比較的価格変動が低いため、損失リスクを最小限に抑えることが可能とされている。

例えば、価格変動の激しい仮想通貨では、価値が一夜にして暴落することもあり得るが、ステーブルコインは法定通貨と連動しているため、相場の動きを予想しやすい。価格変動リスクを懸念して仮想通貨投資に二の足を踏んでいる投資家や、「日常生活でデジタル通貨を利用したい」という消費者にとっては、比較的利用しやすい次世代通貨だ。

またステーブルコインの普及により、国際通貨誕生の可能性が考えられるほか、ブロックチェーン技術のさらなる実用化が期待できる。

■ステーブルコインの種類

ステーブルコインは米ドルなどの法定通貨に価格を裏付けされた「法定通貨担保型」、イーサリアム(ETH)などの仮想通貨で裏付けされた「仮想通貨担保型」、何にも裏付けされていない「無担保型」の3種類に区別される。DigixDAO(DGX)やPetroのように、金や原油と連動するものも発行されている。

■「法定通貨担保型」規制当局認可済みのコインも

3種類のステーブルコインのうち、現時点で最も注目を集めているのは法定通貨担保型だろう。ドルや円といった法定通貨と連動させ、デジタル資産に転換するという発想だ。

法定通貨により価値が担保されている点で、ステーブルコインの中で最も信頼性が高いとされており、価格変動に不安を感じる投資家だけではなく、一般の消費者も日常的に利用しやすいものと思われる。ただし、法定通貨と連動するということは、連動の対象となる通貨の動き次第で価値も上下する点には注意が必要だ。

米ドルでレートが1:1に固定されている代表的な法定通貨担保型ステーブルコインは、Gemini Dollar(USDG)、Paxos Standard Token(PAX)、Tether(USDT)などだ。

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