社員の幸せを追求する会社が成長するワケ

ZUU online / 2019年5月26日 17時30分

ユニリーバ・ジャパンでは、「WAA」の開始と同時に残業は月45時間までという目標も掲げ、働きすぎを抑止しています。この残業時間の目標と最初に挙げた3つのシンプルなルール以外に細かい規定はなく、社員の自主性にまかせているとのこと。一般的な会社員と比較して非常に自由度が高い働き方が認められているといえるでしょう。

・WAAで生産性の向上を社員が実感

同社では社員に対して定期的にアンケート調査を行ない、「WAA」の利用状況や利用による変化を尋ねています。

「WAA」を一度でも実施した人は、以下のとおり時間とともに拡大しています。頻度は月1~2回が4割程度で最も多く、次に週1~2回が2割程度でした。

〈「WAA」実施者の推移〉

制度開始から1カ月後 68%
3カ月後 88%
6カ月後 89%
10カ月後 91%

導入後10カ月の時点でのアンケート結果によれば、以前より「労働時間が短くなった」と感じている社員が全体の4分の1にのぼります。実際の残業時間も平均10〜15%削減されました。また、残業時間が80時間を超える社員は、「WAA」導入以前は多いときは月15人前後いましたが、月0~1人に減少しました。

また、67%の社員が「新しい働き方により、毎日が良くなった」、75%の社員が「生産性が上がった」と回答しています。社員が「WAA」をポジティブにとらえており、だからこそ利用者が定着していっているのだろうと推察されます。

「WAA」を発案し、導入を主導した取締役 人事総務本部長の島田由香さんは、「WAA」による「生産性」への影響をどう測定するかいろいろと考えた末、「社員本人の感覚値でいい」という結論に達したそうです。

アンケートでは、「WAAの導入前を50としたときに、いまのあなたの生産性は0から100のどこですか? 数字を入れてください」という質問をしています。

先に“75%の社員が「生産性が上がった」と回答している”とお伝えしましたが、それは50より大きい値を回答した人が75%いたということです。平均は66で、これを50で割って「30%生産性が向上した」と解釈しています。

社員の皆さんは、なぜ「生産性が上がった」と感じているのか? それはアンケートの自由回答の内容から伺い知ることができます。次に紹介するのは、「WAA」導入から3カ月後のアンケートへの回答から抜粋した社員の言葉です。

「通勤ラッシュを避けて出社したり、仕事に集中できる時間を自分で選ぶことで、効率は上がりました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング