大手銀決算後の投資戦略:配当利回り4%台後半はさすがに異常値。長期目線で保有

ZUU online / 2019年5月24日 18時45分

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大手銀決算後の投資戦略:配当利回り4%台後半はさすがに異常値。長期目線で保有(画像=PIXTA)

・大手行は決算後も株価が低迷。過去1か月の下落率は、3メガ平均で7.7%、大手行平均で3.8%に上る。20/3月期の会社予想は、市場関係収益の反転と経費圧縮で横ばいから微増益の予想。
・市場環境は不透明であり、本業の伸び悩みを経費削減で賄う形での回復は一時しのぎ。保守的に見積もられた与信費用でつじつまを合わせるとしても、トップラインが弱い中では株価のV字回復に繋がらない。
・しかし、昨今の下落で、配当利回りは4%台後半まで上昇し、歴史的にも世界的にも稀な水準に。減配リスクは邦銀の場合、赤字決算以外は殆どあり得ず、魅力的な水準になっている。
・長期的には、活用できていない預金や膨大な顧客を生かせるかどうかが大きな課題。現在進めているフィンテックは業務効率化が主眼でマネタイズまでの道は遠い。相対的には、高齢者ビジネスで三井住友トラスト、効率性とリテール力でSMFG、自社株買い見送りで株価が割安になったがやはり業務の質が高いMUFGを選好。

■大手行19/3月期決算:減益と還元期待の反動で株価は大幅安

大手行は決算発表後の説明会も終え、市場には今期決算計画も織り込まれた。決算発表をはさんだ過去1か月で、株価は、3メガ平均で7.7%、大手行平均で3.8%下落した。地銀の一部(ふくおかFG、池田泉州HD,千葉興銀)が2割を超える暴落となっているのに比べれば、穏やかではあるが、それでも決算前後にこれだけ売られたのは過去を振り返っても稀である。

大手行の19/3月期決算の特徴は、本業収益の緩やかな減少、レガシー(負の遺産)の処理、与信費用の増加である。利鞘の低下には歯止めがかかりつつあるが、これまで利益をかさ上げしてきた有価証券運用益の落ち込みが痛い。手数料収益は、法人業務で頑張って、投信販売の減速を補ったものの、変動が激しく景気後退に弱い。

銀行業は固定費が大きいため、こうした本業の不調に対して経費圧縮は急には進められない。このため、19/3月期には経費率が軒並み上昇してしまった。特に、MUFGが65%→71%、みずほFGが75%→79%(いずれも中期目標は60%程度)と、あり得ない高さになった。

19/3月期のレガシーの処理としては、みずほの構造改革費用6,800億円(外債、システム、店舗等)を始め、MUFGがシステム減損、過払い積み立て、固定資産の処理、SMFGが過払い積み立て等を行った。これらを合算すると19/3月期のメガバンクの負の遺産処理は8,900億円にも上る。

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