リーマンショック後のフィンテック企業の台頭と金融サービスの変化

ZUU online / 2019年6月26日 13時0分

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出典:Getty Images

リーマンショック後の米国の金融業界は絶望的な状況でした。

米国政府は70兆円もの公的資金を投入し、金融機関の救済をしたのです。

その当時、政府の資本が入らなかった金融機関はほとんどありません。

あのゴールドマンサックスですら、バフェットの会社バークシャー・ハサウェイから50億ドルの出資を受けなければ存続できないほどだったのです。

この当時、米国の金融機関に対する嫌悪感はピークに達しました。

なぜなら、顧客を忘れて荒稼ぎをして、バブルが弾けたら税金で救済されることに対する、米国民の不満が噴出したからです。

そして、この嫌悪感こそ、フィンテック企業の台頭を世論が後押ししたと言われています。

既存の金融機関に変わる存在を求め、そこで新たに登場した「ペイパルマフィア」が注目を集めたのです。

■ ペイパルマフィアとは

1998年に誕生したペイパルは、米国におけるフィンテック企業の代表的な存在です。

このペイパルは、個人と個人、または個人と小規模企業との取引を仲介する際に、相手に銀行やクレジットカードの支払い情報を知らせる必要のない、革新的な決済サービスを生み出した会社です。

ペイパルは2002年にイーベイに買収されましたが、現在も世界最大級の決済サービスとして成長を続けています。

そしてイーベイに買収された際に多くの「元ペイパル」の優秀な人材が流出し、その人材たちがネットワークと資金力を生かして、次々と新たな会社が生まれていきます。

そうした元ペイパルの社員たちをまとめて「ペイパルマフィア」と呼んでいるのです。

その代表格が、テスラやスペースX、ソーラーシティの会長を務めるイーロン・マスク。

ペイパル創業者であり、ペイパルマフィアの人材に次々と惜しみない投資をするピーター・ティール。

Youtube創始者でありYoutubeとペイパルのロゴ設計をしたチャド・ハーリー。

全米を網羅した地域情報サービスYelp。

ビジネスに特化したSNS「LinkedIn」を立ち上げたリード・ホフマン。

このように躍進するスタートアップ企業の背後にはいつもペイパル出身者がおり、実際、ペイパルマフィアが立ち上げた企業は現在7社がユニコーン企業に成長しているのです。

ペイパルの企業文化が現在のフィンテックの技術を前進させているのです。

■ ペイパルの哲学

ペイパルの哲学は創業者でありペイパルマフィアのリーダーであるピーター・ティールの哲学でもあります。

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