Googleは八百屋。facebookは郵便局。そう考えれば、商店街復興の策が見えてくる!

ZUU online / 2019年7月17日 20時30分

商店街にある家族経営の店舗等に、これらの型がどのように活用されているのかを表でまとめてみると、次の表のようになります。

■イノベーションとは、新しい「型」を付け加えること!

この表から分かるように、1つの事業に1つのみの「型」が使われていることもあれば、複数の「型」が活用されていることもあります。

イノベーションを起こすためには、前述のfacebook、Googleの例のように、もともと商店街の事業で活用されていた価値を理解した上で、もっと素晴らしい価値提供方法を考えることが重要になってきます。

それに加えて、比較的簡単なのが、商店街の各事業で現在使われている「型」に、全く別の「型」を付け加えられないかを考えること。

例えば、八百屋は、「情報整理モデル」「販売代行モデル」の組み合わせです。

これに、「パッケージングモデル」を付け加えるとどうなるでしょうか?

「パッケージングモデル」とは、面倒なことは、手間を代わりにしてあげるもの。顧客が野菜に関して面倒だと思っていることには、切ったり、ゆでたりする下ごしらえがあります。そこで、八百屋がそれを代わりにしてあげたとしたらどうでしょうか。

下ごしらえ代行サービスがついた八百屋という新しいビジネスモデルの誕生です!

ネットスーパーよりも便利、痒いところに手が届くということで、もしこのような八百屋があったら、商店街に人の流れが戻るかもしれませんね。

■街の本屋さんがアマゾンに対抗できる!

もう1つ、今度は、本屋で考えてみましょう。本屋は、「販売代行モデル」と「情報整理モデル」の型が使われています。

こちらに「能力モデル」を付け加えたらいかがでしょうか?

「能力モデル」とは、その人の才能・能力・スキルを活かし、サービスをするモデルです。

例えば、「私、カラダが固いので、柔らかくしたいのですが?」という悩みを持った人がいるとします。通常は、顧客がそれを解決できる本を自分で選びます。

そんな中で、もし、その悩みを店員さんがしっかり、じっくり聞いてくれ、最適な本を選んでくれるとしたらいかがでしょうか? そして、店内にはない本は取り寄せてくれる。

そのような書店があったら、Amazonではなく、商店街に足を運びたくなるかもしれませんね。

このように、既存の事業に新しい「型」を付け加えると、イノベーションを起こしやすかったりするものです。あなた自身の現在のご活動に対して、新しい「型」を付け加えると、どんなアイデアが生まれるでしょうか? ぜひ、時間をとりチャレンジして頂けたら嬉しい限りです。

中山史貴(なかやま・ふみき)
一般社団法人シェア・ブレイン・ビジネス・スクール代表理
本名 中山匡
栃木県生まれ。東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻修士課程修了。経営コンサルティング会社に入社後、31歳で独立。「広がる事業には、美しい方程式が秘められている」という理念のもと、ビジネスモデルのロードマップを描けるコンサルタント養成にも力を入れ「ビジネスモデル・デザイナー認定講座」をスタート。また、2009年より、一般社団法人一般社団法人シェア・ブレイン・ビジネスを設立。結婚・出産をきっかけに、フルタイム勤務を断念した女性を在宅勤務スタイルで起業家とつなぐ「在宅秘書サービス」や「シェア秘書サービス」を立ち上げる。現在、150社以上に導入。1,500名以上の秘書が登録。(『THE21オンライン』2019年06月06日 公開)

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