本日ドル円が106円台を維持できれば、目先下値は限定的になりそうだ

ZUU online / 2019年8月7日 12時30分

前日については、為替操作国に認定された中国が、人民元の基準値レートを6.9683元にすると公表し、節目の7元よりも元高水準だったため、米中貿易戦争に加え、通貨安戦争にまで発展することが懸念されていましたが、中国当局が元高水準に設定したことにより、過度な通貨安戦争への懸念が後退しました。ドル円は105.526円まで下落していたものの、一時107.080円まで急騰しました。本日も人民元の基準値レートが注目されており、1ドル=6.9996元と発表されました。前日よりは元安に振れていますが、7元よりは元高水準ということもあり、影響は限定的なものになっています。

中国人民銀行は、外国企業に対して「人民元の大幅な下落は続かない」と伝え、先行きの不安払拭に努めており、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長も「トランプ米大統領は中国との協議継続を望んでいる」「中国への関税についての状況は変わり得る」と発言していることもあり、状況次第では両国の関係回復のきっかけが生まれる可能性がありそうです。ただ、FRBの政策金利動向については、ナバロ米大統領補佐官は「FRBは年末までにあと0.75%か1.00%利下げするべき」との意見を述べる一方、ブラード・セントルイス連銀総裁は「追加利下げが必要か今すぐ決めるのは時期尚早」との考えを示しており、依然としてホワイトハウスとFRBとの温度差があることが証明されてしまいました。

クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、さらなる通商協議に向けて9月に中国の使節団を迎える検討をしているとの考えを示しています。9月についても、引き続きFRBの金利動向に加え、米中通商協議が為替動向に直接影響を与えそうです。

◆今後の見通し

英国各紙は、ジョンソン首相はEU離脱の条件に関してEUと再交渉する意図をもっておらず、「合意なき離脱」がジョンソン首相の中心的なシナリオになっていると報じています。EUの外交担当者は、英国政府が合意のないままでEUを離脱する強いエビデンスがあると発言したとも報じられており、英国とEUが離脱条件で合意できる見通しはさらに低下したと考えていいかもしれません。ドナフー・アイルランド財務相とジャビド・英財務相が会談を行い、「英国は合意なき離脱に向けた方策を見出す意向だが、合意できないと判断すれば、合意なき離脱を検討する意思があると認識している」との声明を出していることからも、「合意なき離脱」の可能性が高まっていると考えられます。

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