SG会田アンダースロー(グローバル)ハードデータの動きで金融政策の方向性を見極める姿勢は続くだろう

ZUU online / 2019年8月13日 11時55分

外的な不確実性を中国経済が乗り切ることを助けるために、PBoCは流動性緩和策の追加が必要だろう。貿易摩擦が長期化するにつれ、中国経済への悪影響はより強くなってくるだろう。年末までに50bpのRRR(預金準備率)更なる引下げが実施され、銀行間金利のさらなる低下が促進されると見込む。それに加え、来年の早い時期には7日物リバースレポ金利の小幅(5bp)引下げが繰返されるだろう。また、2020年中頃には、グローバル景気減速が現実化すると、より大規模な利下げが実施されるともみている。

BOEはブレグジットを巡る不確実性が見込みより遥かに長く残り、「グローバル金融サイクル」も再び緩和に転じたことで、さらなる政策正常化の機会は無くなってきていると考えている。

■米国(Fed)

●FFレート(7月末時点:2.00%-2.25%):

予想:9月のFOMCでもう1回予防的な利下げに踏み切るだろう

7月FOMCではマーケットの予想通り、Fedは25bpの利下げに踏み切った。6月のFOMCの声明文から「辛抱強く」という文言が削除された後、FOMC内でもハト派とみられている参加者から利下げの必要性が訴え続けられたなか、パウエルFRB議長も経済の下振れリスクは高まっていることなどから利下げを支持する発言が続いていた。ただ、Fedは大幅利下げには慎重なスタンスを示している。7月のFOMC後の記者会見でパウエル議長は今回の利下げは「景気サイクルの途中の調整」と位置づけ、長期的な利下げ局面の入り口ではないとし、また、「世界経済の減速や貿易摩擦の不確実性からくる下方リスクへの予防を狙ったものだ」とも述べた。マーケットでは年内にもう1回の利上げをほぼ確実視している。SG予想はFedは9月にもう1回の予防的な利下げに踏み切り、その後は動かないとみている。ただ、2020年には米国が緩やかなリセッションに入ると見込んでおり、この時には、景気の弱さに先導されて、FRBが新しいフェイズで(複数回の)利下げを行うことになるだろう。

●バランスシート縮小(7月末時点:約3.826兆円)

予想:バランスシートは従来の予想より大きい水準で維持されるだろう

FRBは、2019年10月にはバランスシート縮小を終了させると発表していたが、7月のFOMCでFRBはバランスシート縮小の終了を2か月前倒し、8月から安定させることを発表したし始めた。SGはFedは当初の計画通り進めるとみていたが、政策が発するメッセージを揃えることがより重視されたと考えられる。おそらく比較的ハト派的な策とみられるが、現時点でははこうした動きから多くのことを読み取ることはできないが、Fedのバランスシートは従来予想より大きい状態当面維持されることになった。

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