【米国株動向】セールスフォースの飽くなき買収戦略

ZUU online / 2019年8月21日 13時0分

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出典:Getty Images

モトリーフール米国本社、2019年8月13日投稿記事より

顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコム(NYSE:CRM)は、クラウドという言葉があまり知られていない1999年の創業当時からクラウドサービスに取り組んできました。

創設者兼共同CEOのマーク・ベニオフは、世界でデジタル化が進む中、クラウドの可能性を最大化するため、買収によって企業内システムの事業分野を拡大してきました。

大型買収を継続しているセールスフォースですが、2019年はそれでも特筆すべき年になりそうです。

年初来では株価があまり上昇していないことから(S&P500の16%に対して3%)、市場は買収戦略を大きく評価していないかもしれませんが、今年の買収には大きなポテンシャルが見込まれます。

なお、22日に第2四半期(5月~7月)決算発表が予定されており、買収の経緯や事業展望が注目されます。

■ 買収で巨額投資

セールスフォースは、157億ドル(約1兆7000億円)に及ぶビッグデータ分析大手タブロー・ソフトウェアの大型買収を完了したわずか数日後、フィールドサービスソフトウェアプロバイダーのクリックソフトウェアを13億5000万ドルで買収することを発表しました。

春に、セールスフォースがクリックソフトウェアの元の親会社であるFrancisco Partners Managementと交渉しているという噂が広まりました。

Franciscoは、2015年にクリックソフトウェアを4億3800万ドルで買収したテクノロジー投資会社です。

今回の買収は、クリックソフトウェアが過去数年間で大きく成長したことを示しています。

2018年以来、セールスフォースは10社以上を買収しています。

買収は多種多様であり、人工知能の新興企業、BtoB(企業間取引)のEコマース、およびサービスソフトウェアが含まれています。

表面的にはこれらの買収はランダムで、方向性が統一されていないように見えるかもしれませんが、背後には明確な戦略があります。

■ デジタル変革を収益化

セールスフォースがニッチなソフトウェアプロバイダーだった時代は過ぎ去りました。

顧客関係管理(CRM)は未だに最大の事業部門ですが、その売上は総売上高の3分の1未満になりました。

サービス、マーケティングおよびコマース、プラットフォームの3部門が追いついてきており、前年同期比20%超で成長しています。

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