利子がない?!日本人が知らないイスラム金融の仕組み

ZUU online / 2019年8月26日 14時0分

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出典:Getty Images

日本人投資家にとって、あまり馴染みがないのが「イスラム金融」でしょう。

欧米諸国とは全く異なるロジックを持つイスラム経済の仕組みを知ることは、そのままイスラム文化への理解へと繋がるはずです。

イスラム金融を知ることで、金融の世界の幅広さを感じてもらう機会になればと思います。

■ イスラム金融の仕組み

イスラム金融の大きな特徴は、利子の概念がないことです。

これは私たちが知っている通常の金融取引とは最も異なる部分でしょう。

資本主義の国で暮らす私たちにとって、利子は当たり前の概念となっています。

例えば銀行にお金を預ければ、日本のような超低金利社会においても元本に利子が上乗せされていきます。

その一方で、銀行などの金融機関からお金を借りたときは、元本に利子をつけた金額を返済する必要があります。

お金が有り余っている人がいる一方で、お金を借りたい人がいます。

このような場合、お金の貸し借りをする際に決まるお金の価値そのものが「利子」なのです。

では利子のないイスラム金融取引の特徴は何かというと、それは「リースの仕組み」を活用することで成立しており、以下のように4つの取引形態があります。

  • ムラーバハ(Murabaha)
  • イジャーラ(Ijarah)
  • ムダーラバ(Mudharabah)
  • ムシャーラカ(Musyarakah)

この4つの基本的な仕組みを理解することが、イスラム金融の仕組みを理解する必須条件の為、少し解説していきましょう。

□ ムラーバハ

ムラーバハとは、銀行が顧客の代わりに商品を購入し、その商品に一定のマージン(利益)をのせて顧客に転売する仕組みです。

このマージンが銀行の利益となるのです。

つまり、顧客は銀行から先に商品を受け取って、後から銀行に支払いをします。

その際に分割払いも選択でき、万が一、返済が遅れた場合でも利子がつきません。

このようにムラーバハでは、銀行は小売業や問屋と同じ役割を果たしていることになるのです。

□ イジャーラ

イジャーラとは、アラビア語で「賃貸借契約」を意味し、リースのビジネスモデルを使っています。

イスラム金融の場合、モノの所有を「所有権」と「用途権」に分けており、イジャーラは用途権の部分を銀行が顧客に販売します。

□ ムダーラバ

ムダーラバとは、銀行が投資家からお金を預かって、その資金を使って様々な事業に投資をすることです。

投資で得られた利益配分をあらかじめ決めておき、投資家と事業者で分け合う形がイスラム金融ならではといえるでしょう。

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