【9月米FOMC】予想通り、0.25%政策金利を引き下げ。今後の政策金利はデータ次第を強調

ZUU online / 2019年9月19日 19時0分

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【9月米FOMC】予想通り、0.25%政策金利を引き下げ。今後の政策金利はデータ次第を強調(画像=PIXTA)

■金融政策の概要:政策金利を0.25%引き下げ

米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が9月17-18日(現地時間)に開催された。FRBは、市場の予想通り、政策金利を0.25%引き下げた。

今回発表された声明文では、景気の現状判断で家計支出を上方修正する一方、民間設備投資について下方修正するとともに、輸出に関する表記を追加した。景気見通し、金融政策ガイダンス部分の変更はなかった。

金融政策決定ではセントルイス連銀のブラード総裁が▲0.50%の利下げを主張して反対したほか、前回会合に続きカンザスシティ連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁の2名が政策金利の据え置きを主張して反対するなど、賛成7票に対し、反対3票と票が割れた。

一方、FOMC参加者の経済見通しは、前回(6月)から19年の成長率と失業率が小幅に上方修正されたほかは、全般的に見通しが据え置かれた。また、政策金利の見通し(中央値)は、19年と20年で政策金利の据え置き予想となった。その後の21年と今回新たに公表された22年は、ともに年1回の利上げ予想となった。長期見通しは前回から変更なしであった。

■金融政策の評価:パウエル議長会見では今後の金融政策はデータ次第であることを強調

政策金利の0.25%の引き下げは当研究所の予想通り。今回の会合では投票結果が割れたことにみられるように、FRB内で景気判断や金融政策方針を巡ってコンセンサスが形成されておらず、金融政策決定を巡って議論が白熱したと考えられる。

パウエル議長の記者会見では、今回の利下げ決定が「幾つかの顕著な変化に直面している米経済の強さを維持し、継続しているリスクに対する保険を与える」措置であることが強調された。

また、質疑応答では、前回の記者会見で物議を醸した「(金融政策)サイクル半ばでの調整」”mid-cycle adjustment”との表現を避けたほか、FRBの緩和バイアスを否定し、今後の金融政策決定は高度にデータ次第であることを強調した。

当研究所は、引き続き金融政策がトランプ大統領の通商政策に左右されると判断している。足元で対中関税に緩和の兆しが見えているが、今年5月以降の紆余曲折を考えると、今後すんなりと緩和方向に舵が切られる可能性は低いだろう。当研究所は通商政策の不透明感が残ることから、12月の追加利下げ見通しを維持する。

■声明の概要

●金融政策の方針

  • 経済見通しに関する世界的な動向と物価上昇鈍化の観点から判断して、委員会はFF金利の目標レンジを1.74-2.00%に低下させることを決定した(今回追加)
  • 委員会はシステム・オープン・マーケット・アカウント(SOMA)で保有する証券保有総額の減額措置をこれまで示してきたよりも2ヵ月早い8月に終了する(今回削除)

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