人の名前が憶えられない…すぐできる改善法

ZUU online / 2019年10月11日 17時30分

私が通っていた幼稚園では先生はみんなを下の名前で呼ぶことになっていました。

クラスに2人のゆかりちゃんが存在するということで、もう1人の「ゆかり」ちゃんは「ゆかり」ちゃんと呼ばれ、私は名字で呼ばれることになったのです。

幼稚園児なのに先生から中津さん(旧姓)と呼ばれるのです。

ものすごく悲しかったです。

先生に悲しいと言えず、甘んじて名字で呼ばれることを受け入れましたが、40年以上経った今でも、なぜあの子がゆかりちゃんで、私が中津さんなのだ?という想いがあります。

かなりしつこいですね。

それくらい人は名前を呼ばれるのを嬉しく感じるということです。

名前つながりで記憶に残っていることが他にもあります。

中学一年生のときの忘れられない事件です。

クラス名簿に印刷された名前が「由香里」ではなく「油香里」になっていたのです。今、冷静に見ると、なかなか面白くて斬新な漢字だと思いますが、思春期の乙女にとって、これはとうてい許しがたい事件でした。

先生の持っている、出席名簿。忘れもしません。硬い黒い表紙に二つの穴が空いていて、それをひもで結んである出席簿です。

全ての授業で、先生はその名簿を見ながら出席を取ります。

出席を取るとき、「なかつゆかりさん」と呼ばれるので、音は間違いありません。

しかし、そのあなたが発音している「ゆ」は「油」でしょ?

「由」じゃないでしょ?と思うと、いても立ってもいられず、席を立って先生の出席簿をのぞき込んで「ここ、油じゃなくて由です」と何度も訂正して直してもらいました。直してもらっても二本線で消されて訂正されるので嫌な気分は変わりませんでした。

相手を大事な人だと思っているかどうかのバロメーターは、その人の名前を憶えているかどうかです。

相手に興味を持ち、相手を理解しようとする心は愛に通じます。

インドの詩人、ラビンドラナート・タゴールも「愛とは理解の別名なり」と言っています。

相手を大切にしよう、理解しようと思うと、目の前の相手にきちんと目が行き、その人の微細な変化をキャッチすることができます。

昔の人が本名を明かさず、通称を使ったのは、人の名前には特別な力があると思っていたからかもしれません。

田辺由香里(たなべ・ゆかり)
能力開発コンサルタント。アクティブ・ブレイン協会マスター&アドバンス認定講師。記憶マイスター。1968年大阪生まれ。東京在住。大学卒業後、住友海上火災㈱大阪本社経理部資金課勤務。結婚後シンガポール駐妻となり、子育てを機に能力開発に目覚める。長年の実体験と研究を経て、アクティブ・ブレイン協会で人気絶大の講師に。2007年よりフリーとして独立。延べ20,000人以上に指導。脳トレによる独自の能力開発で、子どもの偏差値を半年で22アップさせるなど数々の特筆すべき実績をもつ。

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