「夢の印税生活」の真実…不労所得の実態とは

ZUU online / 2019年10月17日 21時45分

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「夢の印税生活」の真実…不労所得の実態とは(画像=PIXTA)

(本記事は、加谷珪一氏の著書『“投資"に踏み出せない人のための「不労所得」入門』の中から一部を抜粋・編集しています)

※本書に記載した内容は、原則として2019年6月現在のものです。
※本書に示した意見によって読者に生じた損失について、著者および発行者は責任を負いません。

■不労所得は本当に存在するのか

具体的な不労所得の手法を解説する前に、そもそも「不労所得とは何か?」ということについて、考えたいと思います。

読者のみなさんは、1億円というお金があれば何をするでしょうか。

高級車を買って、タワーマンションを買って、などと考えてしまった人は、不労所得を得ることに対する心の準備が、まだできていません。不労所得という視点で1億円の使い道について考える時、やるべきことはただ1つ、1億円を安全運用することです。

1億円のお金があれば、安全な債券などの運用でも、年間300万円ほどの運用益を出せます。このお金は毎年稼げるものであり、しかも元本の1億円は決してなくなりません。

もちろん現実には、お金の管理に結構な手間がかかるので、もちろん現実には何もしなくてもよいというわけにはいきませんが、ここで得られる300万円は労働して得たお金ではありませんから、一般的な稼ぎとは種類がまったく異なるものといってよいでしょう。

不労所得というのは、労働しなくても毎年、一定の金額を稼ぎ出せる仕組みのことを指します。この例ではお金がお金を稼ぎ出しており、これがもっとも効率のよい不労所得です。お金そのものがお金を生み出すという仕組みこそが、まさに究極の不労所得です。

■「夢の印税生活」の内実

一方、「夢の印税生活」という言葉があるように、本の印税や特許など、著作権や知的財産権による収入も不労所得と見なされることがあります。

筆者は幸いにも、20年以上にわたる株式投資によって、億単位の資産形成に成功しました。究極の不労所得生活にシフトできそうですが、今のところは経済評論家としての仕事を続けていますので、印税をもらう著者でもあります。そんな立場から正直にいうと、印税というのはあまり儲かりません。よほどのベストセラー作家でもない限り、何もせず印税だけで生活するというのは困難と考えてよいでしょう。

書籍の印税率は、一般的に販売価格の8~10%程度です。定価1500円の本が1冊売れれば、印税率10%として著者には150円の印税が入ります。もしその本が1万部売れた場合には、印税の合計は150万円になります。

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