今後三菱UFJの株価はどうなる?金利の動向に注目

ZUU online / 2019年10月12日 16時45分

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(画像=Piotr Swat / Shutterstock.com)

国内メガバンク最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> (以下三菱UFJ)を含む金融株の出遅れ感が目立っている。一方で配当利回りやPBRなどから見た割安感もあり、見方は分かれるところだ。そこで、今回は三菱UFJ株の値動きや注目すべきポイントを解説していく。

■三菱UFJの最近の株価動向

世界的な景気の先行き不安から、先進国の金利低下が続いている。長引く金融緩和も、国内だけでなく世界的な低金利の一因だ。このような流れの中で金融株には向かい風が吹いており、三菱UFJの株価も2018年1月の高値894円から右肩下がりとなっている。

今年に入っても、米国FRB(連邦準備制度理事会)が2008年以来の利下げに転じるなど金利低下の基調が続いており、三菱UFJの株価も年初から500円台で推移している。マクロ環境が悪化する中、三菱UFJだけでなく国内金融株は全体的に上値が重く、出遅れ感が否めない。

■過去に三菱UFJの株価が大きく変動した要因

これまでの三菱UFJ株は、中長期的に見ると日経平均や世界の金利動向によって大きく変動してきた。2013年から2015年までのいわゆるアベノミクス、黒田日銀の異次元金融緩和相場では、海外投資家などの資金が流入し、日経平均が8,000円から20,000円超まで上昇した。

このような大型株物色の流れやデフレ脱却、景気回復の期待から三菱UFJ株も物色され、300円台だった株価は2015年6月に936円の高値をつけている。業績も、2015年3月期に初の純利益1兆円超えを果たした。

その後2016年までは、人民元の急落などのいわゆるチャイナショック、英国の国民投票によるEU離脱決定のような世界的な景気鈍化懸念による先進国の金利低下の流れが続いた。これらによって収益力低下を嫌気され、金融株が売られやすい地合いとなった。三菱UFJ株も売り優勢となり、2016年7月に425円の安値をつけている。

しかし、2017年にかけて米国を中心とした景気回復基調となり、世界的な金利上昇が起こったことから金融株にも資金が流入、2018年1月に三菱UFJ株は894.4円の高値をつけた。

三菱UFJ株は低PBRであることから、いわゆる「バリュー株(割安株)」に分類される。一般的に、世界的に金利が低下する局面では、バリュー株(割安株)よりグロース株(成長株)のほうが物色されやすい。逆に金利が上昇する局面では、バリュー株(割安株)が好まれる。三菱UFJ株の変動要因として、個別材料以外にマーケットの物色傾向も留意すべきだろう。

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