患者数2530万人!?「国民病」となった変形性膝関節症とは

ZUU online / 2019年10月21日 20時30分

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患者数2530万人!?「国民病」となった変形性膝関節症とは(画像=THE21オンラインより)

■歩けなくなると他の様々な病気を引き起こすことにも

「変形性膝関節症」という言葉には、馴染みがない人が多いだろう。しかし、実はこの病気の患者は日本に2,530万人もいるという(潜在患者を含む)。歳を取ると膝が痛むのは仕方がないと思っている人が多いだろうが、膝の痛みの中で最も多いのが、この変形性膝関節症なのだ。埼玉協同病院で整形外科部長を務める桑沢綾乃氏に、その特徴と治療法を聞いた。

■痛みを和らげる効果があるのは「痛み止め」と「運動療法」だけ。ただし根本的な解決にはならない

――変形性膝関節症の患者は日本に2,530万人もいるということで、非常に多いですね

桑沢 国民病と言っていいですね。

――どのような症状が出るのでしょうか?

桑沢 歩くと膝が痛い、足腰が痛い、というものです。良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多いので、初めて痛みを感じてから15年ほど経ってから病院に来られる方も多くいらっしゃいます。

――そんなに長く放置してしまうんですか!?

桑沢 徐々に痛くなってくるので、急激に激痛が来ない限りは、「歳なので仕方ない」と、老化の一つとしか捉えていないのでしょう。

――老化ではないのですか?

桑沢 半分は老化で、遺伝子の影響もあると言われていますが、環境要因も大きいと思います。

――環境要因と言うと?

桑沢 肥満で膝への負担が大きかったり、若い頃にスポーツで怪我をしていたり、といったことです。

――どのくらいの年齢で発症する人が多いのでしょうか?

桑沢 膝の痛みを感じ始める年齢の平均は56.4歳だということです。年齢が高いほど膝の軟骨がすり減るので、80歳だと6割くらいの方が変形性膝関節症の診断を受けます。

――変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ること?

桑沢 はい。膝の軟骨がすり減ると、骨の間に隙間ができます。さらに進行すると、骨同士がくっついてしまう。こうなると車椅子生活の寸前ですが、「家事をしなくてはならないから」などと、ムリをして歩こうとされている方も多いです。

――どのようなメカニズムで進むのでしょうか?

桑沢  変形する人の膝では、9割に関節の中に炎症が起きます。炎症があると、さらに軟骨が変性劣化し、雪だるま式に悪化していきます。

また、筋力が弱ることも、膝の軟骨がすり減る原因です。膝は周りの筋肉に支えられているので、筋力が弱ってくると不安定になります。すると軟骨に負荷がかかり、最も一般的なのは、体重が膝の内側にばかりかかるO脚が悪化して、内側の軟骨がさらにすり減りやすくなります。

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