EUからの英国離脱延期日程公表は延期の可能性あり、それまでは調整のポンド売りが強まりそうだ

ZUU online / 2019年10月25日 13時30分

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EUからの英国離脱延期日程公表は延期の可能性あり、それまでは調整のポンド売りが強まりそうだ(画像=PIXTA)

前日については、事前にジョンソン英首相が総選挙についての声明を出すとの報道がありましたが、最大野党・労働党とEU離脱の関連法案の審議日程で合意できることを条件に12月12日に総選挙を行うとの意向が伝わりました。しかし、英労働党のコービン党首はEUが十分な日程の延期承認を認めない限り、この提案を拒否との見解が伝わり、先行き不透明感が強まりました。ジョンソン英首相としては、10月末だった離脱期限を短期延期し、EU離脱を実現したうえで選挙に臨む狙いだったと思われますが、英労働党のコービン党首にこの目論見は阻止されたことになります。本日25日に、EU側から延期日程のスケジュールが公表されるとの事前報道がありましたが、翌28日、もしくは29日に後ずれする可能性が高まりました。ジョンソン英首相は、28日にも議会に総選挙の提案をする見通しです。

既にEU加盟国27国のうち、26カ国はトゥスクEU大統領が提案している1月31日までの3ヵ月延期に賛成していますが、フランスのマクロン大統領が反対の姿勢をとっており、数日から最大でも11月15日までの延期を主張してます。EUは本日25日に離脱延期日程についての会合を持つ予定ですが、本日中に具体的な日程は出てこない可能性が高そうです。短期延期になるのか、それとも1月31日までの長期延期になるのかでポンドの動向は大きく変わってくることもあり、本日については、昨日に引き続き、様子見の姿勢が強まりそうです。

昨日開催されたECB理事会は、ドラギECB総裁の最後の理事会であり、定例会見では「異例の緩和から出口は遠のいた」「必要ならあらゆる手段を調整する用意がある」「下振れリスクは顕著でインフレは低い」「経済見通しのリスクは下方向のまま」「緩和の強化は達成したと感じた」と発言しました。前回波乱を巻き起こした同総裁ですが、最後の定例会見ということもあり、事前報道通り当たり障りのない内容になりました。ユーロドルでは一時1.1150ドル付近まで上昇しましたが、じりじりと1.1100ドル割れ水準まで下落したものの、ドラギECB総裁の発言というよりは、欧州時間序盤に発表された欧州各国のPMIの悪化が嫌気されたものと思われます。

◆今後の見通し

本日25日は、第14回米中閣僚級通商協議が電話協議で開催予定です。基本的には、第13回米中通商協議での「第1段階」としての「部分合意」は、11月16-17日のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に併せて開催される米中首脳会談での署名合意予定ということもあり、大きなサプライズはないと考えれていますが、懸念点としては、米国による新疆ウイグル自治区に絡むビザ発給停止や中国による米下院の「香港人権・民主主義法案」可決に対する報復措置が挙げられます。ただ、プラス要素として、劉鶴中副首相が、米国との貿易協議が前進しており「部分的合意」に向け双方が取り組んでいると前向きな発言をし、トランプ大統領が「中国との貿易協定は順調に進んでいる」と発言していることが挙げられます。

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