投資信託の利回りとは何か?利回りだけで投資信託を選んではいけない3つの理由

ZUU online / 2019年12月2日 14時0分

投資信託の利回りの計算方法

ここで、投資信託の利回りの計算方法を紹介しよう。

100万円の投資信託を購入し、分配金1万円を受け取り、1年後の投資信託の評価額が105万円であったとしよう。受け取った分配金が1万円なので、以下の式で利回り1%と計算してしまう人もいるかもしれない。

1万円(分配金) ÷100万円(投資金額)×100=1(%)

しかし、ここで計算した1%は正確な投資信託の利回りとは言えない。これは、受け取れた分配金のみに着目したもので「分配金利回り」と呼ばれるものだ。

「分配金利回り」では投資信託の正確な利回りは分からない

「分配金利回り」だけで、投資信託の損益を評価することはできない。分配金利回りが1%あったとしても、最初に投資した元本が5%下落するようなことがあれば、全体として損失を被っていることになる。

また、分配金が支払われる場合、投資信託の基準価額はその分下落する。つまり、分配金が支払われた場合、保有する投資信託の評価額もその金額分下がってしまう。そのため、「分配金利回り」だけでは、その投資信託の善し悪しや収益性を論じることはできないのだ。

確かに、投資信託において分配金はリターンの大切な要素だ。ただし、もう一つ重要なリターンの要素として価格の変動による損益があることを忘れてはいけない。つまり、投資信託の分配金と価格の変動による損益の両方を考慮しなければならない。これを「トータルリターン」と呼ぶ。

トータルリターンで利回りを把握

上記の例で言うと、受け取った分配金が1万円であることに加えて、1年後に評価金額が105万円になったことも考慮して利回りを計算するべきだ。

値上がり益(または値下がり損失)と分配金が考慮された正確な投資信託の利回りは一般に「トータルリターン」と呼ばれている。実際に、上記の例でトータルリターンを計算してみると以下のとおりだ。

(分配金1万円+値上がり益5万円)÷投資金額100万円×100=6(%)

分配金と値上がり益を考慮して算出された正確な利回り(トータルリターン)は6%となる。

投資信託の利回りを知る方法

正確な利回りとも言えるトータルリターンは、基準価額や分配金の過去のデータを手に入れれば、自身で計算することが可能だ。

また、多くの証券会社や投資信託の評価機関のWebサイトでは「トータルリターン」が算出されている。これらのトータルリターンを見ることで、投資信託の正確な利回りを把握することもできる。

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