特集2017年8月7日更新

夏の甲子園 第99回全国高校野球選手権

「夏の甲子園」の愛称で親しまれる真夏の風物詩、第99回全国高等学校野球選手権大会が8月8日に開幕します。注目のカードや選手など、大会の見どころをまとめました。

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5回2死満塁、空振り三振の佐藤輝明(カメラ・清水 武)

【阪神】佐藤輝明が4打席連続三振 決勝弾の後の2試合は計7三振

スポーツ報知 / 2024年4月24日 21時1分

◆JERAセ・リーグDeNA―阪神(24日・横浜)阪神・佐藤輝明内野手が4打席連続三振を喫した。初回、4回と浜口に見逃し三振を奪われると、5回に先取点を奪った直後、なおも2死満塁で空振り三振。 [全文を読む]

大会概要

大会名第99回全国高等学校野球選手権大会
開催期間2017年8月7日(月)から15日間
(雨天順延、準々決勝翌日の休養日1日を含む)
 ※第1日目から台風5号の影響で1日順延
主催日本高等学校野球連盟、朝日新聞社
開催場所阪神甲子園球場

代表校&組み合わせ

学校名 地区 出場回数
滝川西 北北海道 19年ぶり3回目
北海 南北海道 3年連続38回目
青森山田 青森 8年ぶり11回目
盛岡大付 岩手 2年連続10回目
明桜 秋田 8年ぶり9回目
日大山形 山形 4年ぶり17回目
仙台育英 宮城 2年ぶり26回目
聖光学院 福島 11年連続14回目
土浦日大 茨城 31年ぶり3回目
作新学院 栃木 7年連続13回目
前橋育英 群馬 2年連続3回目
花咲徳栄 埼玉 3年連続5回目
山梨学院 山梨 2年連続7回目
木更津総合 千葉 2年連続6回目
二松学舎大付 東東京 3年ぶり2回目
東海大菅生 西東京 17年ぶり3回目
横浜 神奈川 2年連続17回目
松商学園 長野 9年ぶり36回目
日本文理 新潟 3年ぶり9回目
高岡商 富山 2年ぶり18回目
日本航空石川 石川 8年ぶり2回目
坂井 福井 初出場
藤枝明誠 静岡 初出場
中京大中京 愛知 2年ぶり28回目
大垣日大 岐阜 3年ぶり4回目
津田学園 三重 初出場
彦根東 滋賀 4年ぶり2回目
京都成章 京都 19年ぶり3回目
天理 奈良 2年ぶり28回目
智辯和歌山 和歌山 2年ぶり22回目
大阪桐蔭 大阪 3年ぶり9回目
神戸国際大付 兵庫 3年ぶり2回目
おかやま山陽 岡山 初出場
米子松蔭 鳥取 17年ぶり3回目
広陵 広島 3年ぶり22回目
開星 島根 3年ぶり10回目
下関国際 山口 初出場
三本松 香川 24年ぶり3回目
済美 愛媛 4年ぶり5回目
鳴門渦潮 徳島 9年ぶり7回目
明徳義塾 高知 8年連続19回目
東筑 福岡 21年ぶり6回目
早稲田佐賀 佐賀 初出場
波佐見 長崎 16年ぶり3回目
秀岳館 熊本 2年連続3回目
明豊 大分 2年ぶり6回目
聖心ウルスラ 宮崎 12年ぶり2回目
神村学園 鹿児島 5年ぶり4回目
興南 沖縄 2年ぶり11回目

組み合わせ

第1日目

第1試合 彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)
第2試合 済美(愛媛)-東筑(福岡)
第3試合 藤枝明誠(静岡)-津田学園(三重)

第2日目

第1試合 作新学院(栃木)-盛岡大付(岩手)
第2試合 松商学園(長野)-土浦日大(茨城)
第3試合 前橋育英(群馬)-山梨学院(山梨)
第4試合 日大山形(山形)-明徳義塾(高知)

第3日目

第1試合 木更津総合(千葉)-日本航空石川(石川)
第2試合 開星(島根)-花咲徳栄(埼玉)
第3試合 聖光学院(福島)-おかやま山陽(岡山)
第4試合 早稲田佐賀(佐賀)-聖心ウルスラ学園(宮崎)

第4日目

第1試合 広陵(広島)-中京大中京(愛知)
第2試合 横浜(神奈川)-秀岳館(熊本)
第3試合 興南(沖縄)-智弁和歌山(和歌山)
第4試合 大阪桐蔭(大阪)-米子松蔭(鳥取)

第5日目

第1試合 滝川西(北北海道)-仙台育英(宮城)
第2試合 日本文理(新潟)-鳴門渦潮(徳島)
第3試合 北海(南北海道)-神戸国際大付(兵庫)

第6日目

第1試合 大垣日大(岐阜)-天理(奈良)
第2試合 三本松(香川)-下関国際(山口)
第3試合 明桜(秋田)-二松学舎大付(東東京)
第4試合 明豊(大分)-坂井(福井)

第7日目

第1試合 京都成章(京都)-神村学園(鹿児島)
第2試合 高岡商(富山)-東海大菅生(西東京)
第3試合 青森山田(青森)-開幕戦の勝者

注目の組み合わせ

8月4日に行われた組み合わせ抽選会では、大会4日目に有力校が集中したことで抽選会場がざわついたことを多くのメディアが報じていました。その4日目の対戦カードをはじめ、注目校の組み合わせや見どころを紹介します(日付は8月7日時点での予定日です)。

横浜(神奈川)-秀岳館(熊本)

第4日目(8月11日)第2試合

春夏合わせて5度の全国制覇を経験し今大会も優勝候補の一角に挙がる横浜(神奈川)と、昨年の春のセンバツから3季連続甲子園ベスト4で初の全国制覇を狙う秀岳館(熊本)が、1回戦でいきなり対戦。大会屈指の好カードとして注目されています。

プロの注目スラッガー・増田珠を擁する「打」の横浜

急先鋒(せんぽう)はもちろん4番・増田だ。神奈川大会で5回戦から決勝まで4試合連続本塁打の新記録、1大会5本塁打のタイ記録を達成し、チーム計14本塁打の強打線を引っ張ってきた。客席で抽選を見守った増田は「心臓のばくばくが止まらない」と興奮気味。「できればもっと上でやりたかった」と言いながらも「全力を尽くしたい」と腕をまくった。

最速148キロ左腕が2人…「投」の秀岳館

横浜が「打」なら、こちらは「投」。侍ジャパン高校代表候補の川端が先発、エース田浦が救援で熊本大会全5試合を継投し、2人で50三振を奪った。「投手陣がゼロに抑えれば勝てる話」と川端は言い、要注意の打者は2人そろって「やっぱり増田」。広部主将は「初戦から引き締まった試合ができる。楽しみ」と声を弾ませた。

激戦を突破しても…また強豪校

この初戦を突破したチームが2回戦で当たる相手は、甲子園優勝3回準優勝6回を誇る広陵(広島)と、11回の最多優勝回数記録を持つ中京大中京(愛知)の勝者。厳しい戦いが続くことになります。

大阪桐蔭(大阪)-米子松蔭(鳥取)

第4日目(8月11日)第4試合

こちらも大会第4日の注目カード。センバツの王者で史上初となる2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭が登場します。

藤浪(阪神)を擁したチーム以来の春夏連覇へ

激戦の大阪大会を勝ち抜いた後、西谷監督はことあるごとに連覇の2文字を口にしてきた。「99年の歴史の中で春夏連覇したのは7校。2度達成したチームはないと聞きます。歴史にないものに挑戦したい。簡単なことじゃないですが、こんなチャンスはない」。

「甲子園4連覇」も見える“銀河系軍団”

今年の大阪桐蔭は明らかに来年の第100回大会の制覇を意識して作られたチーム。春の選抜でも活躍した根尾昴(ねお・あきら)、藤原恭大(きょうた)ら2年生はこの世代のスター選手をかき集めた、まさに銀河系軍団だ。ということは、この夏を獲ったら「甲子園4連覇」というとんでもない偉業まで見えてくる。
地方大会77得点(8試合)は出場校中ダントツ1位。チーム打率は.399で、1番・藤原が安打を量産してきた。

作新学院(栃木)-盛岡大付(岩手)

第2日目(8月9日)第1試合

昨年覇者の作新学院が2004、05年の駒大苫小牧以来、史上7校目の夏連覇へ挑戦。対する盛岡大付は岩手史上初の3季連続となる甲子園出場を決め、センバツではベスト8入りをしている強豪です。

作新は地方大会決勝で圧勝 連覇へ「ノープレッシャー」

第5ブロックは昨夏優勝の作新学院(栃木)が今年も強力だ。打線のつながりが良く、地方大会決勝では19安打15得点、1失点に抑えて圧倒的な強さを見せた。
添田主将は「栃木の7連覇の重圧の方が大きかった。(甲子園の)連覇の重圧は特になく、ノープレッシャー。挑戦し続けたい」と明るい表情で話した。

「強豪キラー」盛岡大付 本塁打10本の強力打線

「強豪キラー」ぶりを発揮したい。2014年は東海大相模(神奈川)に4―3、昨年は前年8強の九州国際大付(福岡)に8―6と、いずれも初戦で競り勝っている。今春のセンバツは2回戦で前年優勝の智弁学園を5―1で撃破。初戦で再び王者を破れば、一気に勢いに乗ることができる。
互角に戦うだけの戦力も十分に整っている。岩手大会10本塁打は、横浜の14本に次ぐ今大会出場チーム2位。

広陵(広島)-中京大中京(愛知)

第4日目(8月11日)第1試合

前述したとおり、両校合わせた甲子園優勝回数は14回という名門校同士の対決。広陵には中村奨成と平元銀次郎、中京大中京には鵜飼航丞と伊藤康祐というU-18代表候補にも選出されている注目選手がいます。

A (中略)プロ注目の左腕・平元銀次郎を擁する広陵(広島)は面白い存在。それに名門校、伝統校というのは早実じゃないけど「目に見えない力」みたいなものがあるから。

B そうなると中京大中京(愛知)も目が離せませんね。今年のチームはスタート時には史上最弱と言われるような状況だったようですが、最後にしっかり仕上げて勝ち上がってきました。

注目選手

増田珠(横浜)

学校名横浜(神奈川)
背番号8
ポジション外野手
学年3年
地方大会の成績打率.600 打点11 本塁打5

神奈川大会で新記録となる4戦連発

横浜の強力打線の中心に座るのは、プロ注目の増田珠(3年)だ。長崎出身。U―15日本代表では4番で主将を務めた。1学年上の藤平(現楽天)を慕い、鳴り物入りで入学。1年夏から活躍している。「清宮のライバル」と比較されてきたが、高校通算33本塁打である。
神奈川大会で大会新記録となる4戦連発。5本塁打を放ち、個人の大会通算最多本塁打記録で08年の東海大相模・大田(現日本ハム)に並んだ。

徳山壮磨(大阪桐蔭)

学校名大阪桐蔭(大阪)
背番号1
ポジション投手
学年3年
地方大会の成績防御率3.00 打率.385 打点3 本塁打1

「No.1右腕」の呼び声もある優勝候補のエース

右腕では大阪桐蔭のエース、徳山壮磨がNo.1ですかね。140㎞台後半の力のあるストレートを投げます。春夏連覇時のエース藤浪晋太郎(阪神)にスケールでは見劣りしますが、徳山には安定感がありますね。

川端健斗(秀岳館)

学校名秀岳館(熊本)
背番号10
ポジション投手
学年3年
地方大会の成績防御率2.20 打率.125 打点0 本塁打0

秀岳館の要「148キロ左腕コンビ」の一人

同学年の背番号1、田浦文丸とともに秀岳館を支える「148キロ左腕コンビ」の一人。三振を取りにいく投球を見せ、センバツでは21回で33奪三振を記録しています。広陵の平元銀次郎、木更津総合の山下輝とともに「左腕のビッグ3」に挙げられることも。

山下輝(木更津総合)

学校名木更津総合(千葉)
背番号1
ポジション投手
学年3年
地方大会の成績防御率1.07 打率.500 打点5 本塁打0

投手転向1年目の最速149キロ左腕

千葉大会を5試合連続完投で勝ち抜いた山下輝は、187センチの長身を生かす大型左腕。投手に転向してわずか1年足らずのエースだといいます。

この冬に体重を10キロ増やし、最速は149キロと大幅にアップした。武器であるツーシームとチェンジアップも冬の間に覚えたという。すでにプロ注目だが、某球団のスカウトによると、「まだ成長過程で実力を測り切れていない。甲子園でじっくり見極めたい」と話している。

佐藤圭悟(三本松)

学校名三本松(香川)
背番号1
ポジション投手
学年3年
地方大会の成績防御率3.16 打率.056 打点1 本塁打0

“七色の変化球”を操る技巧派 早実に完封勝利も

地味に注目しているのが三本松(香川)のエース佐藤圭悟です。ストレートのMAX144㎞はさほど驚かないが、スライダーやチェンジアップと球種が多い。6月の招待試合で強力打線の早実に完封勝ちして話題になりました。

中村奨成(広陵)

学校名広陵(広島)
背番号2
ポジション捕手
学年3年
地方大会の成績打率.176 打点4 本塁打2

強肩強打の「巨人・小林2世」

広陵の先輩で、今年のWBCで「ラッキーボーイ」としてブレイクした巨人の捕手・小林誠司にあやかって、「小林2世」と呼ばれている中村奨成。二塁への送球タイムは、強肩で知られる小林を上回るとか。

甲子園練習では、シート打撃の第1打席2球目を“聖地初スイング”で右中間席へ放り込み、高校通算38本塁打の実力を披露。県大会は初戦(2回戦)の崇徳戦で右手首に死球を受けた影響で17打数3安打の打率1割7分6厘と苦しんだが、準決勝からの2戦連発で完全復活した。「持っている身体能力はとんでもない。肩が良くて化け物」と指揮官も絶賛。

植田拓(盛岡大付)

学校名盛岡大付(岩手)
背番号8
ポジション外野手
学年3年
地方大会の成績打率.364 打点9 本塁打4

高校通算60本塁打のスラッガー

身長165cmながら、高校通算本塁打は50本以上。岩手大会でも決勝戦の2打席連続を含む4本塁打を記録しています。また彼は昨夏、今春と甲子園でホームランを打っていて、この夏も打てば3大会連続本塁打の快挙ですよ。

鵜飼航丞(中京大中京)

学校名中京大中京(愛知)
背番号3
ポジション内野手
学年3年
地方大会の成績打率.190 打点2 本塁打0

高校通算56本も…地方大会はケガで不振 復調なるか

中京大中京の4番打者・鵜飼航丞(うかい・こうすけ)内野手の56本も相当な記録です。愛知県大会では不振にあえいでいましたが、復調すれば09年の全国制覇時の主砲・堂林翔太(広島)を上回るインパクトを残すかもしれませんよ。

「夏の甲子園」こぼれ話

ここからは、本線から少し外れた話題や甲子園にまつわる“トリビア”ネタなどを紹介していきます。

応援で「アゲアゲホイホイ」が大ブーム

北海高校の応援がTwitterで「中毒性すごい」と大反響

南北海道代表になった北海高校の応援ぶりが「迫力あってすごい」「一体感が半端ない」などとTwitter上で話題になっています。

ツイッター上に投稿された動画を見ると、応援席では、男子生徒、女子生徒ごとに分かれ、男子生徒の掛け声に女子生徒が応じる形だ。
掛け声に合わせ、両手を上げながら片足ずつ上げ下げしたり、肩を組んで左右に体を傾けたり、何度も飛び上がったり、動きもバリエーションに富んでいる。
「もっと、もっと~」「もっと、もっと、もっと、もっと」。掛け声もだんだん熱を帯びてくる。

発祥は2014年夏の報徳学園

この「アゲアゲホイホイ」と呼ばれる応援方法の発祥は、兵庫県の強豪・報徳学園だとされています。

甲子園強豪校の報徳学園(兵庫県)が14年ごろに始め、16年のセンバツでベスト8まで進んだ明石商が応援で使って一躍広まった。

「アゲアゲホイホイ」は今、高校野球の応援で全国的な大ブームとなっていて、フジテレビの情報番組「ノンストップ」の調べでは133の高校が使っているとか。また、今大会の出場校では北海、花咲徳栄、木更津総合、高岡商がすでに使っているといいます。

まだまだある注目の応援

青森山田の「ラッセーラー」

曲名は「OSE! OSE! YAMADA ~ ねぶた節」で、原曲は橋幸夫の「ねぶた節」。ちなみに「ラッセーラー、ラッセーラー」は、青森を代表する祭り「ねぶた」で飛び交う掛け声です。

天理が元祖の「ファンファーレ」

現在では多くの高校が使い、甲子園ではおなじみの「ファンファーレ」は、「天理ファンファーレ」の通称で呼ばれています。その名のとおり奈良の天理高校が発祥で、同校吹奏楽部の初代指揮者作ったというオリジナル曲です。天理が甲子園の常連校であることで何度もテレビ中継で流され、多くの高校に広まったといいます。

天理といえば「ワッショイ」も超有名。こちらも天理のオリジナルです。基本的には「ランナー2・3塁の時に吹く」というルールらしく、この曲を聴くと「大チャンス」というイメージがある人も多いのでは?

大阪桐蔭「You are スラッガー」

こちらも甲子園ファンには耳なじみのある曲だと思いますが、今大会の優勝候補筆頭ともいわれている大阪桐蔭のオリジナル曲です。強豪らしい威圧感や迫力を感じる曲調が「カッコいい」などと評判に。2012年に発表された新しい曲ながら、すでに複数の高校が演奏する人気曲となっています。

神戸国際大付の応援はプロレス入場曲

少し前から一部のプロレス好き高校野球ファンの間で話題になっていたのが神戸国際大学附属高校の応援。武藤敬司「HOLD OUT」、ブルーザー・ブロディ「移民の歌」、内藤哲也「STARDUST」、三沢光晴「スパルタンX」…などなど、プロレスラーの入場テーマ曲を応援に使っているのです。なんでも若い頃からの筋金入りのプロレスファンである青木尚龍監督のリクエストだそうで…。ちなみにスタン・ハンセンの入場曲「サンライズ」は他の学校も使う定番の応援曲ですが、「他のチームがやるから」と使うのをやめたそうです。センバツでは中邑真輔の新日時代の「Subconscious」を使っていましたが、この夏の大会でWWE移籍後の「The Rising Sun」にしたりするのでしょか!?

“ブラバン応援”著作権の問題は?

基本的には「問題なく演奏できる」

ここまでブラスバンドの応援をいくつか紹介してきたところで、ふと疑問として湧くのが「著作権の問題は大丈夫なのだろうか?」という点。オリジナル曲ならいいとして、ド定番曲の「狙いうち」や「ルパン三世のテーマ」「サウスポー」といった往年のヒット曲も演奏して問題ないのでしょうか?
著作権に詳しい弁護士は次のように話しています。

著作権法には、『営利を目的としない上演等』(著作権法38条1項)にあたるなら、自由に演奏ができるというルールがあります。
これは、次の3つの条件を満たす場合には、聴衆の前で公然と演奏しても、著作権侵害にあたらないというルールです。
(1)営利を目的としていない
(2)聴衆から料金を受け取らない
(3)演奏について報酬が支払われない

そして、高校野球の応援は3つの条件をすべて満たすため、自由に演奏することが可能なわけです。
まあ、あれだけ大々的に演奏しているわけですから、問題があるならすでに禁止になっているでしょうけどね…。

藤枝明誠のユニホームが「タッチ」の明青にソックリ?

甲子園初出場の藤枝明誠(静岡)のユニホームが、あだち充の名作野球漫画「タッチ」の舞台となる明青学園野球部の「MEISEI」にデザインが似ていると話題になりました。
同校の光岡監督によると、監督の母校である中京大中京のデザインを参考にしたもので、「タッチ」を意識したことはないとのこと。

2分30秒超!「日本一1番が長い」校歌も話題に

藤枝明誠の校歌は163文字の1番のみで、「日本一、1番が長い校歌」とされています。これが「報道ステーション」などで取り上げられて、こちらも話題に。

実は涼しい甲子園のベンチ

選手よりも審判や応援団のほうが熱中症の危険が高い?

球児たちの熱戦を伝えるテレビ中継をエアコンが効いた部屋で見ていて、「球場のグランドは50度くらいありそう」「さすが球児は鍛えているから平気なんだな」などと思ったりしますが、実はダッグアウトのベンチ背面の壁とイスの間に設置してあるクーラーから冷風が出ていて、涼むことができるそうです。

甲子園では、ダッグアウトにもエアコンが設置されている。背面といすの間から冷気が出るようになっている。選手たちはイニングの変わり目には短時間だが涼むことができる。また給水も頻繁に行うようになっている。
球場に医師団が待機するのは昔からだが、今ではAED(自動体外式除細動器)を完備し、熱中症対策も万全だ。関係者からは「どちらかというと、選手よりも審判や応援団のほうが、熱中症の危険が高いんじゃないか」という声も聞こえる。
選手以上に危険なのは応援団です。甲子園の応援席(アルプス席)には多くの人が集まり、声をあげたり、体を動かしたりして、一生懸命に応援しています。しかし、選手のベンチにあるようなクーラーがあるわけではありません。

キャッチフレーズは「じぶん史上、最高の夏」

深紅の優勝旗よりも厳しい戦い?

ポスターやテレビ・ラジオコマーシャルなどに共通で使用されるキャッチフレーズを朝日新聞社と朝日放送が毎年募集していて、今年のキャッチフレーズは5015点の応募から選ばれた「じぶん史上、最高の夏」。地方大会への参加校数より応募総数が多いことから、キャッチフレーズに選ばれるのは「深紅の優勝旗よりも倍率が高い戦い」とも。
ちなみに、第100回記念大会のキャッチフレーズ募集もすでに始まっています。


複数の記事や高校野球ファンのブログなどを見るに、大阪桐蔭、秀岳館、横浜が「3強」で、さらにその中でも、投打に注目選手がいて春夏連覇を狙う大阪桐蔭が一歩リードしている「本命」といったところ。本命を脅かす「対抗」の2校が初戦でぶつかるのが序盤の見どころとなりそうです。
余談になりますが、今回ちょっとだけ触れた甲子園名物の“ブラバン応援”曲。調べていくと、「あんなに有名なのに、ある学校のオリジナル曲だった!」とか「なぜ定番曲になったのか」などなど、さまざまなトリビアの宝庫です。今回紹介したのは、ごくごく一部のみですので、興味が湧いた方はぜひ調べてみることをオススメします。甲子園がより一層楽しめるハズです。

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