特集2017年3月10日更新

一度は行きたい!? ちょっと変わったカフェ特集

カフェや喫茶店といえば本来、「コーヒーや紅茶を飲みながらくつろいだり、時間を潰す」という場所でしたが、近年では漫画喫茶(インターネットカフェ)やメイド喫茶、さらには猫カフェといった新しいタイプのカフェも登場して、すっかり社会に受け入れられているように感じます。そして最近では、よりユニークなこだわりやコンセプトを持ったカフェも増えています。その中から特に奇抜だったり、面白いと思えるお店をご紹介していきましょう!

文房具好きが集う“聖地”

文房具カフェ

文房具カフェを訪問

東京メトロ表参道駅から徒歩5分。表参道ヒルズにほど近く、行き交う人や並ぶ店もどことなくオシャレな空間の中に、文房具カフェはありました。
文房具カフェはビルの地下1階にあり、階段に一歩足を踏み入れると、いきなり広がる文房具な世界。

店内は文房具とカフェが一体となった空間となっていました。訪問した時は夕方のまだ早い時間帯でしたが、既にたくさんのお客さんがいました。

文房具コーナーにはデザインと機能にアイデアを凝らした文房具たちがところ狭しと並んでいます。

この空間で、代表の奥泉徹さんにお話を伺いました。

「表参道 × 文房具 が新鮮だった」

2012年にここ表参道に文房具カフェをオープンしました。会社はもともと文房具卸の会社です。祖父が創業し、私自身も文房具に囲まれて育ちました。
家業を継ぐことになったときに、卸の小さい会社はこれから厳しくなるだろうな、と感じ、新しい形を模索していたんです。
その打ち合わせやアイデア出しをカフェでしている時に、ふと周りを見ると書き物をしている人が案外多いことに気づきました。手紙書いたり勉強したり、手帳を見ていたり。
カフェという場所は文房具と親和性が高いんじゃないかなと思いたちました。
それでまず「文房具カフェ」という名前が先にできたんです。
立地は銀座や代官山なども候補にあったのですが、周囲の反応がダントツに良かったのが表参道でした。そういえば表参道には文房具ってキーワードはなかったな、と。
いろいろなアイデアを実現できるように広いフロアのスペースを選びました。文房具メーカーの新商品の発表会や、コラボレーションイベントをやっています。
別の形では今、東急ハンズさんに期間限定出店というイベントをやっています(2017年2月15日~3月31日)。
今後もいろいろなコラボレーション企画を行っていく予定です。

奥泉代表オススメの「さくらさくえんぴつ」。普通の鉛筆として使い、短くなったら植木鉢に刺すと、中にコスモスの種が入っていて芽が出て花が咲くというメルヘンかつエコな文房具。

不景気が文房具ブームの背景?

世の中が不景気になって以降、官公庁や法人に納入する文房具の量がガックリと減りました。いわゆる経費削減ですね。それで大企業の社員たちは自分で文房具を買うようになりました。
自分で買うからにはもっと機能の高いもの、デザインの良いものが欲しい、となって筆記具を中心としたビジネスマン向けの商品が売れるようになりました。
2006年にジェットストリーム、2007年にフリクション、2008年にクルトガという大ヒット商品が連続して出たのもこうしたニーズの変化にメーカーが対応した結果です。お金をかけて開発して、プロモーション戦略も大きく変わりました。
同じ頃にデルフォニクスやハイタイド、マークスといった新しいメーカーが輸入雑貨っぽい、おしゃれな文房具を提供し始めます。
オンデマンド印刷など機械の技術力が大きく向上したことなどを背景に小ロット生産が可能になったこともあって、従業員が2人しかいない小さなメーカーなどができたりして、文房具のラインナップはものすごくバラエティ豊かになりました。文房具のムック本が当たり前のようにコンビニの雑誌売り場に並ぶようになったのもこの頃ですね。

北海道のデザイナーが作成した、芯以外全て木で出来たボールペンとシャープペンシル。

この頃から、特に2010年から2012年ぐらいにかけてが最大の文房具ブームの時代ということになるのではないでしょうか。
文房具カフェでは日本で流通しているこうした多彩な商品の中から「らしいもの」を選んで1,000~2,000種類くらいの数を展示・販売しています。さらにその中の3割くらいは常に入れ替えるようにしています。

文房具カフェのロングセラー「豆腐一丁・もめん/絹ごし」。実はこれ、メモ帳なんです。もめんと絹ごしで、それぞれ手触りが違います。

文房具カフェでの過ごし方

場所がら、女性のお客さんが多いですね。自由に使える文房具を試したり、ランチョンマットに絵を描いたりしてそれぞれ楽しんで欲しいです。

このスペースにある文房具は、自由に使うことが出来るようになっています。ランチョンマットが画用紙なので、それに絵を描くことも。

会員になるとテーブルの引き出しの鍵をお渡しします。引き出しの中には文房具が入っていて、自由に使ってもらって構いません。引き出しごとに中身は違いますし、定期的に入れ替えを行なっています。ご来店のお楽しみですね。
ランチもディナーもしっかり提供していますのでお食事だけのお客様もおられますし、文房具好きでなくともふらっと入ってくる方も多いです。

(画像提供:文房具カフェ)

日本って文房具の品質にかけては世界一だと思うんですよ。メーカーの人に話を聞くとそこまでやるか、ってくらいこだわって商品を作ってる。でも値段はそんなに高くない。
そしてものすごく多彩な商品がある。
文房具カフェでいろんなものを試して好きなものを見つけて欲しいですね。

会員になるともらえるテーブルの引き出しの鍵。これが会員証代わりになって、各種特典や、引き出しを開ける楽しみも。何が入っているかは開けてからのお楽しみに。現在の会員数は一万人に迫る勢いだそう。(画像提供:文房具カフェ)

まだまだある、ユニークなコンセプトのカフェ

N3331

「世界で最も電車に近い?」カフェ

駅のホーム跡に作られ、2つの線路に挟まれたテラス席が最大の特徴となっているカフェ。次から次へと電車が目の前を通過していく光景は、ほかでは味わえない何とも不思議な光景です。

 Nippon・New・Nextの「N」に、江戸一本締めのリズムである「3331」を合わせて命名され、秋葉原旧万世橋駅ホーム跡に作られた同店は2013年にオープン。全面ガラス張りのカフェ&バーで昼はランチ、夜はお酒を堪能しつつ走る電車を眺めながらくつろぎの時を過ごすことができる。

MIZUcafé

新たな水の可能性を感じるカフェ

浄水器メーカーの三菱レイヨン・クリンスイがプロデュースするカフェで、すべての料理、お冷にクリンスイの浄水が使われているのが特徴です。2015年7月にリニューアルされて、ハンドドリップコーヒーなどが新看板メニューとして加わっています。

「さまざまなこだわりのお水を体感できるカフェ」をコンセプトにしており、サーブされるお冷やもクリンスイの浄水、アルカリイオン水、炭酸入りの水から選ぶことができる。このほかにも水道水と浄水の飲み比べができるなど、水を楽しめるカフェとして話題を集めている。

ミシンカフェ&ラウンジ nico

お茶をしながらハンドメイド体験

数種類のミシン、裁断台、アイロンといった裁縫用具一式を常設したミシンスペースとレトロな雰囲気の中でくつろげるカフェスペースが融合したお店。生地やボタンなど材料の販売もされていますので、手ぶらで訪れても手作り体験ができます。

震災をきっかけに、長年の夢だった『ミシンカフェ(お茶しながらミシンが使えるカフェ)&ラウンジnico』をオープンさせたオーナーの中嶌ユキさんは、「利用者には、手作りの良さを子供に伝えたいという親御さんが増えています」と語る。

寺カフェ代官山

お坊さんとの会話で癒される“現代の駆け込み寺”

「仏教をもっと身近なものに、そして現代の駆け込み寺的存在になれば」との思いのもと、オシャレな街・代官山に誕生したカフェ。「気楽に立ち寄ってほしい」という思いがあるだけに、お店はオープンで開放的な作りで入りやすい雰囲気があります。また、「寺カフェ精進料理」といったヘルシーなメニューにも注目です。

——寺×カフェってとても斬新な発想ですね。始められたきっかけは?

山口僧侶(以下省略)「やはり、お寺に人々が来る機会が少なくなったことですね。
昔からお寺というのは『総合福祉センター』のようなもので、誰でも気軽に来れたわけです。そこで『まぁ、お茶でもいっぱいどうですか』といろいろな人生相談が行われていました。
それが今現在は、その機能が十分に果たせていないのです。それならこちらから街に出よう、ということで始まりました」

もみの気ハウス(池袋店)

天界をイメージした足湯で疲労回復

「もみの気ハウス」は足湯だけでなく湯もみマッサージまでがセットになっているカフェです。チェーン展開されていて、東京都内では池袋のほか六本木や新宿、上野、渋谷などに店舗があります。

店内の「湯もみカフェ」では全席に人工温泉が流れていて、足湯をしながら飲食ができます。

きゅうしょくのおばさんカフェテリア

懐かしい「教室」で給食が楽しめる

京王線京王八王子駅からすぐの場所にある食事処。教室を思わせる机やイス、黒板、スピーカーなどが置かれた店内で懐かしい給食のメニューを食べれば、タイムスリップしたような気分になれます。

完全予約制となっており、食事だけでなく、店内の空間もこだわりのひとつ。ソフト麺やちくわの磯辺揚げなど、当時高い人気を集めていたメニューのほとんどが用意されています。

アラシのコーヒー占い

コーヒーの残った粉から未来を読み取る

コーヒーを味わいつつ占いを受けることができる、日本で唯一の「コーヒー占い」専門店。「コーヒー占い」とはペルシャではポピュラーな占いで、粉を溶かしたトルココーヒーの残った粉から未来を読み取るのだそうです。

コーヒーをゆっくり飲むと冷める間に粉が沈殿し、 最後には粉が残る。
それをひっくり返し、模様になったものを占うのが「コーヒー占い」なのだ。
悩み事を浮かべながらちょっとした「儀式」をこなし、 コーヒーを飲み干していく。 コーヒーと言ってもコーヒーらしい味ではなく、「ほうじ茶に近い」とも称されるほど苦くなくて飲みやすい。

Cafe Soul Tree

廃墟と化した鉄工所をリノベーション

40年前に建てられ廃墟と化していた鉄工所をリノベーションして生まれ変わったレストラン&カフェバー。元工場ならではの広々とした空間を生かし、オーナーこだわりの古ぼけたアンティークと手作りの家具に囲まれて料理やコーヒーが楽しめるお店です。

建物の一部は家具や店舗什器、その他様々な小物を製作する工場スペースとなっています。Soul Treeで使われているものの多くがここで生み出されているとのこと。また2階にはデザインスタジオもあり、こちらでもお店で使う手作りの小物を製作している、まさにハンドメイドのカフェなのです。

10sion

敬語NG!渋谷ギャルが創るカフェ

サービスもメニューもすべて渋谷ギャルが考案しているというギャルカフェ。2012年5月のオープン当時、奇抜なコンセプトでメディアなどでも話題となりましたが、飲食店の激戦区・渋谷で5年も続いているのは奇抜さ以外の魅力がある証と言えます。海外からの観光客も多く訪れるそうですよ。

スタッフが全員渋谷系ギャルで、店内では敬語を禁止。簡単にいうとメイドカフェのギャル版であるが、「客」というよりも「友達」のようにギャルと交流できるのが魅力だ。

最近のカフェ・喫茶店業界といえば、スターバックスやコメダ珈琲店が出店を加速させる中、「サードウェーブコーヒー」と呼ばれるショップの台頭、コンビニのカフェ化など、競争が激化している業界です。そんな状況下で、あえてターゲットを狭めた店が増えている背景には、「単に安いだけ」では消費者に受け入れられなくなってきている点や、消費者の“特別感”を求める傾向にユニークなカフェが合致しているのではといった分析がなされています。
今回ここで紹介しきれなかった面白いお店がほかにもありましたし、今後も私たちの想像を超えるようなコンセプトを掲げるカフェが次々と誕生してきそうです。