逸材揃い!ドラフト会議特集

10月20日に行われたプロ野球ドラフト会議。超目玉・創価大の田中正義はソフトバンク、佐々木千隼はロッテが5球団の抽選の末、交渉権獲得。楽天は藤平尚真の交渉権を獲得した。(2016年10月21日更新)

[写真] 名スカウトのドラフト採点。「最悪は阪神、最高はロッテ」 / THE PAGE

2016プロ野球ドラフト会議 指名選手一覧

【1巡目指名】
オリックス 山岡泰輔(投手・東京ガス)
中日 柳裕也(投手・明大)
東北楽天 藤平尚真(投手・横浜高)
東京ヤクルト 寺島成輝(投手・履正社高)
埼玉西武 今井達也(投手・作新学院)
阪神 大山悠輔(内野手・白鴎大)
ソフトバンク 田中正義(投手・創価大)
千葉ロッテ 佐々木千隼(投手・桜美林大)
横浜DeNA 浜口遥大(投手・神奈川大)
読売 吉川尚輝(内野手・中京学院大)
日本ハム 堀瑞輝(投手・広島新庄高)
広島東洋 加藤拓也(投手・慶大)

【2巡目指名】
オリックス 黒木優太(投手・立正大)
中日 京田陽太(内野手・日大)
東北楽天 池田隆英(投手・創価大)
東京ヤクルト 星知弥(投手・明大)
埼玉西武 中塚駿太(投手・白鴎大)
阪神 小野泰己(投手・富士大)
千葉ロッテ 酒居知史(投手・大阪ガス)
横浜DeNA 水野滉也(投手・東海大北海道キャンパス)
ソフトバンク 古谷優人(投手・江陵高)
読売 畠世周(投手・近大)
日本ハム 石井一成(内野手・早大)
広島東洋 高橋昂也(投手・花咲徳栄高)

【3巡目指名】
広島東洋 床田寛樹(投手・中部学院大)
日本ハム 高良一輝(投手・九産大)
読売 谷岡竜平(投手・東芝)
ソフトバンク 九鬼隆平(捕手・秀岳館高)
横浜DeNA 松尾大河(内野手・秀岳館)
千葉ロッテ 島孝明(投手・東海大市原望洋高)
阪神 才木浩人(投手・須磨翔風)
埼玉西武 源田壮亮(内野手・トヨタ自動車)
東京ヤクルト 梅野雄吾(投手・九州産)
東北楽天 田中和基(内野手・立大)
中日 石垣雅海(内野手・酒田南)
オリックス 岡崎大輔(内野手・花咲徳栄)

【4巡目指名】
オリックス 山本由伸(投手・都城)
中日 笠原祥太郎(投手・新潟医療福祉大)
東北楽天 菅原秀(投手・大体大)
東京ヤクルト 中尾輝(投手・名古屋経大)
埼玉西武 鈴木将平(内野手・静岡高)
阪神 浜地真澄(投手・福岡大大濠)
千葉ロッテ 土肥星也(投手・大阪ガス)
横浜DeNA 京山将弥(投手・近江)
ソフトバンク 三森大貴(内野手・青森山田)
読売 池田駿(投手・ヤマハ)
日本ハム 森山恵佑(外野手・専大)
広島東洋 坂倉将吾(捕手・日大三)

【5巡目指名】
広島東洋 アドゥワ誠(投手・松山聖陵)
日本ハム 高山優希(投手・大阪桐蔭)
読売 高田萌生(投手・創志学園)
ソフトバンク 選択終了
横浜DeNA 細川成也(投手・明秀学園日立)
千葉ロッテ 有吉優樹(投手・九州三菱自動車)
阪神 糸原健斗(内野手・JX-ENEOS)
埼玉西武 平井克典(投手・ホンダ鈴鹿)
東京ヤクルト 古賀優大(捕手・明徳義塾)
東北楽天 森原康平(投手・新日鉄住金広畑)
中日 藤嶋健人(投手・東邦)
オリックス 小林慶祐(投手・日本生命)

【6巡目指名】
オリックス 山崎颯一郎(投手・敦賀気比)
中日 丸山泰資(投手・東海大)
東北楽天 鶴田圭祐(投手・帝京大準硬式野球部)
東京ヤクルト 菊沢竜佑(投手・相双リテック)
埼玉西武 田村伊知郎(投手・立大)
阪神 福永春吾(投手・四国IL・徳島)
千葉ロッテ 種市篤暉(投手・八戸工大一)
横浜DeNA 尾仲祐哉(投手・広島経大)
ソフトバンク 選択終了
読売 大江竜聖(投手・二松学舍大付)
日本ハム 山口裕次郎(投手・履正社)
広島東洋 長井良太(投手・つくば秀英)

【7巡目指名】
広島東洋 選択終了
日本ハム 郡拓也(捕手・帝京)
読売 廖任磊(投手・岡山共生卒)
ソフトバンク 選択終了
横浜DeNA 狩野行寿(内野手・平成国際大)
千葉ロッテ 宗接唯人(捕手・亜大)
阪神 長坂拳弥(捕手・東北福祉大)
埼玉西武 選択終了
東京ヤクルト 選択終了
東北楽天 野元浩輝(投手・佐世保工)
中日 選択終了
オリックス 飯田大祐(捕手・ホンダ鈴鹿)

【8巡目指名】
オリックス 澤田圭佑(投手・立大)
東北楽天 石原彪(捕手・京都翔英)
阪神 藤谷洸介(投手・パナソニック)
千葉ロッテ 選択終了
横浜DeNA 進藤拓也(投手・JR東日本)
読売 選択終了
日本ハム 玉井大翔(投手・新日鉄住金かずさマジック)

【9巡目指名】
日本ハム 今井順之助(内野手・中京)
横浜DeNA 佐野恵太(内野手・明大)
東北楽天 高梨雄平(投手・JX-ENEOS)
オリックス 根本薫(投手・霞ケ浦)

【10巡目指名】
オリックス 選択終了
東北楽天 西口直人(投手・甲賀医療専門学校)
横浜DeNA 選択終了
日本ハム 選択終了

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©時事通信社

【楽天】藤平尚真と僕と文春 見えない糸で結ばれた不思議な関係

文春オンライン / 2017年6月25日 11時0分

甲子園に帰ってきた藤平尚真  6月16日の阪神vs楽天戦、ついに甲子園にあの男が帰ってきた! 帰ってきたと言っても阪神タイガースのピッチャーが何百日ぶりの復活マウンドを踏んだ訳ではなく、阪神から楽天に来たピッチャーでもない。前回登板時は高校生だったのだ。 [全文を読む]

田中正義(創価大学)

投手 右投右打

今年のドラフトの超目玉。最速156キロの長身右腕

(写真:ベースボールキング)

登板試合には9球団のスカウトずらり

埼玉・県営大宮公園野球場のネット裏には、ソフトバンク、広島、楽天、阪神など計9球団のスカウトが集結した。年明け早々に1位指名を宣言していた楽天は立花球団社長まで顔を見せていた。

プロ相手に7連続三振で脚光

田中の最大の武器は150キロを超えるストレートで、制球力・キレともに抜群。昨夏に行われた大学日本代表対NPB選抜の試合では、プロの有望株相手に4回を投げ、7者連続奪三振を含む無安打・無四球・8奪三振をやってのけるなど、その実力が上のレベルでも通用することを示してみせた。

各球団スカウトも即戦力の太鼓判

田中の素質に惚れ込み、練習日にもグラウンドへ足繁く通う阪神の中尾孝義スカウトは、「大学生で、あれだけ投手としての素質にあふれたフィジカルの持ち主はいない」と評価する。広島の苑田聡彦スカウト統括部長も、「球威、コントロール、変化球の切れ……すべてが完成されたレベル。1年目から10~15勝はできる」とべた褒めだ。

ノムさんも絶賛

ドラフトの超目玉右腕に対し野村氏は「プロ球団としては欲しくなるピッチャーだろうね。バッターの近くになったら浮き上がるというのは、伸びがあるということでしょう」と絶賛。さらに「伸びしろがある。凄いピッチャーになる」と続けた。

懸念材料は右肩の故障経験か

ところがそんなゴールデンボーイを今春、アクシデントが襲った。東京新大学野球リーグ戦の登板中に右肩痛を発症し緊急降板。以降の試合でもマウンドに立つことはなく、チームも2季ぶりに優勝を逃した。
田中は今年の春、右肩を痛めたとはいえ、秋のリーグ戦で復活。4連戦で3試合に登板し、150キロ超のストレートも連発している。にもかかわらず、プロ側の評価がパッとしないのはなぜか。
「痛めたのが肘でなく肩というのがネック。創価高時代にも右肩を痛めているし、関節が緩いという話もある。肘ならともかく、肩の故障は深刻ですから」とセのあるスカウトがこう言った。

肩の不安払拭?リーグ最終戦で連投

10月15日には9回を完投

ドラフトの超目玉、最速156キロ右腕の創価大・田中正義(4年=創価)が、リーグ戦19連勝の通算20勝目となる今季初完投勝利で大器の片りんを見せた。9回2死で最後、空振り三振で締めた125球目は、この日最速タイの154キロをソフトバンクのスピードガンで記録。

翌日にも最終回に救援で連投

ドラフト1位候補右腕の創価大・田中正義投手(4年)が16日、東京新大学リーグの流通経大戦(県営大宮)で10―4の9回無死満塁から救援登板。前日3失点完投からの連投とあって、押し出し四球と犠飛で2点を返されたものの2季ぶり43度目の優勝に貢献した。

寺島成輝(履正社)

投手 左投左打

高校球界“西の横綱”にして世代No.1左腕

(写真:ベースボールキング)

甲子園1回戦では9回2安打1失点

なんといっても注目はプロのスカウトから熱視線を送られているエースの寺島成輝(3年)。この日も最速146キロの直球を軸に、相手打線を封じていく。
6回に内野安打にエラーが絡んでピンチを招くと、3番の相田聖人(3年)にタイムリーを浴びて失点。それでも許した得点はその1点のみで、9回を投げて2安打、10奪三振の1失点。評判に違わぬ実力を見せつけた。

甲子園2回戦は強豪・横浜相手に1失点

横浜にヒット性の当たりも許さない寺島は、5回に7番・藤平にこの試合初となるいい当たりを許したが、続く打者の犠打を軽快な守備で併殺に取り、反撃の糸口を与えない。
寺島は、同じくドラ1候補の藤平との息詰まる投げ合いが続く中、強打の横浜を6安打1失点に封じ、初めての夏・全国制覇に一歩近づく大きな勝利を手繰り寄せた。

侍ジャパンU-18で12イニングを無安打25奪三振

8月30日の香港代表戦では5回12奪三振

投げては先発の寺島成輝(履正社)が初回、三者三振と最高のスタートを切ると、4回までに10奪三振を奪う好投。香港打線に的を絞らせず結局、寺島は2回に許した四球以外走者を許さず5回を0安打、1四球、12奪三振、0失点と完璧な投球を披露した。

9月2日の中国代表戦では7回13奪三振

前回登板の8月30日の香港戦で5回を無安打12奪三振の好投を披露した寺島は、この日の中国戦も立ち上がりから奪三振の山を築いた。初回、三者連続三振のスタートを切ると、5回までに9個の三振を奪うなど、パーフェクトピッチング。7回、先頭打者に四球を与え始めて走者を許したが、後続を打ち取り、この回を投げ終えたところで降板。

持ち味は類まれな安定感

そんな寺島の持ち味は、140キロ前後のボールを常時両サイドに投げ込むことができる“投球力”。高校生離れした制球力を誇り、ここ1年で打ち込まれた試合がわずか1試合だけと、安定感は今年のドラフト候補の中でもピカイチだ。
ここからさらにストレートと変化球のキレを磨けば、完全無欠のサウスポーになれる。「3年後のエース」を目標に鍛錬を積んでほしい。
「メンタルをしっかりコントロールできる投手です。60%の力で投げても抑えられると思えば、60%の力で打者と対峙する。少しでも長いイニングを投げようという意識があってのことでしょう。変化球についての評価はプロの中でも分かれているようですが、スライダーに加え、2種類のフォークなどを器用に操り、プロでも通用するとみている。夏の甲子園ではストレート中心の投球だった。プロで活躍することを念頭に置いてか、変化球をあえて隠していたように感じた。『したたかさ』も兼ね備えた投手です」
「彼が良いのは、いわゆる“球持ちがいい”こと。スピードガンでも140キロ台後半を優に出しているけど、その数字以上に速さを感じるんだ。直球はすぐにでもプロで通用するね。ただし、変化球はまだまだ。甲子園は連投が不可避だから、バテると一気に打ち込まれるかもしれないな」

藤平尚真(横浜高)

投手 右投右打

高校球界“東の横綱”最速152キロ右腕

(写真:ベースボールキング)

名門・横浜で1年秋から背番号1

今年の春先に、自身最速の152キロをマーク。1年の夏から、ベンチ入りし、同年の秋の新チームから、背番号1を背負う。
渡辺元智終身名誉監督からは「力は涌井よりも上」と評価されている。打撃の方でも、クリーンナップを任されるなど、投打ともに評価が大きい。
今年の夏は、ドラフトに選出されるため「自分のために投げたい」と吹っ切れている。

神奈川予選で三振の山を築く

藤平は神奈川大会で4試合22回2/3を投げて、なんと30個もの三振の山を築き上げた。「1メートル85センチ、83キロのどっしりとした体格から繰り出す最速152キロの直球はズシリと重く、スライダーとフォークのキレも抜群です」(在京球団スカウト)

甲子園でも奪三振ショー

先発を任されたのは藤平。男の初めての甲子園は、奪三振ショーで幕を開ける。
初回、4番・村田雄大(3年)のタイムリーで1点のリードをもらいマウンドへ。第1球にいきなり147キロの速球を投げ込むと、最初の打者から5者連続で空振り三振を奪う圧巻の立ち上がりを見せる。
(中略)藤平は7回二死としたところで、左のエース・石川達也(3年)にマウンドを譲る。6回2/3を投げて被安打6で1点を失ったものの、ストレートの最速は148キロをマーク。毎回の13三振を奪った。

高橋昂也(花咲徳栄)

投手 左投左打

“高校BIG4”の一角、最速152キロの左腕

(写真:ベースボールキング)

埼玉大会で6試合無失点の左腕

その一人が、花咲徳栄(埼玉)の高橋昂也投手。「春よりだいぶ、下半身がどっしりしてきたように見えますね。おかげで球威も増し、地力のある投手に成長しました。140キロ台後半の重い直球は伸びがあり、フォーク、スライダー、カーブなどの変化球を状況に応じて使い分けています」(在京スカウト)
予選で6試合37イニングを投げ、奪三振52で失点は0。与四死球も2という数字からも分かるように、抜群の安定感だ

2年春にはノーヒットノーラン達成

最速145キロのストレートと、落差の大きいフォークを武器に、三振を取る投球スタイル。2年生春の東海大仰星との試合で15奪三振、ノーヒットノーランを達成。昨年夏は、中継ぎとして活躍し、チームをベスト8進出に貢献した。今年は腰の痛みを訴え、春季関東大会の登板を回避していたが、体調はすでに万全。今年はエースとしてチームを引っ張る。

U-18アジア選手権でも韓国を8回1失点に封じる

韓国と対戦した日本は、1点を追う4回に相手のミスと入江大生(作新学院)のタイムリーなどで3点を奪い逆転。このリードを高橋昂也(花咲徳栄)、堀瑞樹(広島新庄)、藤平尚真(横浜)のリレーで守り抜き、日本が3-1で勝利し、決勝進出を決めた。

今井達也(作新学院)

投手 右投右打

無名の存在から甲子園優勝で一気に脚光

(写真:デイリーニュースオンライン)

甲子園で150キロ超の速球を連発

とにかく球が速いのだ。びっくりするほど速い。これは大きな魅力だ。スピードボールは球威で押し通す力技も可能になるため、多少のコントロール不足を覆い隠すことができる。ピッチングの軸になるストレートが走ると、変化球をより生かすこともできる。
(中略)また、150キロ超えは16球を計測。今大会最速タイの152キロを創志学園・高田萌生と分け合った。

甲子園準々決勝では最終回に最速152キロ

7回、8回と疲れの見えた今井も、これに応えるように9回にギアを上げる。最終回ながらこの日最速となる152キロをマークすると、最後は投げ合った早川から空振りの三振。最後に9つ目の三振を奪い、被安打6の1失点完投勝利を挙げた。

スカウトの評価も急上昇

その筆頭は、なんと言っても優勝投手の今井達也(作新学院)だ。甲子園での投球は、まさに圧巻。「我々スカウト陣も、みんなノーマークでした。春までは登板する機会も少なかった選手ですからね。そんな研究されていない投手に、150キロの直球をズバズバ低めに決められたら、どこも勝てませんよ」(同)
春以降に急成長し、彗星のごとく現れた今井の評価は、プロのスカウトたちの間でもうなぎ上りだという。今の実力はU-18日本代表のエースと言えるだろう。

U-18アジア選手権決勝でも無失点、優勝に貢献

決勝でも今井達也(作新学院)が5回を投げ、1安打無失点。得点圏に走者を背負うも点は与えない。
「前回の台湾戦では自分としては納得いく投球ができなかった。今日も内容は良くなかったけれども、走者を出しても周りを見て、自分を落ち着かせて、粘り強く投げることができました。今日は相手打者が変化球が弱いと感じていたなか、うまく変化球を投げることができたのも大きかったです」

「ボールをバットに当てさせない」能力

打者がスイングしてきてもバットに球を当てさせなければ、暴投などの例外をのぞき、投手不利の結果はまず発生しない。いかにストライクを取るかが永遠の課題になる投手にとって、空振りは見逃しストライクの次に安全にストライクを奪う方法でもある。今井はその能力に長けている。
空振りを奪えるのはストレートの速さだけではなく、130キロ台前半のカットボールなどの優れた変化球を持っていることが大きいのだろう。今井は打者がスイングしてきた時、31パーセントの割合で空振りを奪った。この割合は、藤平が33パーセント、寺島が21パーセント、高橋が27パーセントだったので、BIG3に引けを取らない数字だった

黒木優太(立正大)

投手 右投げ左打ち

高2で投手に転向した“隠れ1位”候補

(写真:THE PAGE)

最速153キロの直球が魅力

立正大では、1年秋から早くも主戦を任されるなど登板機会に恵まれ、2年秋には自身初となる150キロの大台をマーク。3年時には東都選抜に選出。今春オープン戦では、最速153キロを叩き出すなど、ほぼ順調な成長振りを見せている。
最大の武器は「馬力がある」「スピードボールが魅力」などと、各スカウト陣がこぞって絶賛する直球だ。
神奈川県出身の歳。橘学苑高では3年時に県大会3回戦で東海大相模高と対戦し、146キロを記録するなどして一躍注目を集めた。身長180センチの長身から投げ下ろす速球が武器の右腕だが、ピッチャーを始めたのは意外にも高校2年のとき。
地肩の強さを評価され、外野手から転向。その後めきめきと実力を付け、3年夏にはプロからも注目されるようになる本格派投手へと成長。

柳裕也(明大)

投手 右投げ右打ち

抜群のタフネス誇る六大学のドクターK

(写真:ベースボールキング)

早大戦で12回を149球完投し20奪三振。

2回1死から6者連続、10回2死からは4者連続K。「空振りの仕方、見逃しの後の表情を見ている。勝負どころで厳しいところに投げられた」。鋭い観察眼と確かな制球力。巨人のスピードガンで最速146キロをマークした直球に、カーブ、縦横のカットボールと全ての球種で三振の山を築いた。
面白いように相手のバットがクルクルと回った。6連続、4連続など毎回、先発全員から三振を奪った。140キロ台中盤の直球に緩いカーブ。縦、横と自在に変化させるカットボールもさえた。延長12回に両足がつるアクシデントも、善波達也監督に「大丈夫です」と続投を志願。「自分から逃げたくなかった」と気持ちを奮い立たせた。
明治優勝の立役者は、間違いなく柳裕也だ。今季、柳は10試合に登板し、6勝(1敗)防御率0.87。柳の凄さは、1年のときに神宮デビューを果たして以来、大きな故障や不調もなく、マウンドに立ち続けているところだ。大学侍ジャパンにも招集されるこのタフネス右腕は、現在右肩の故障でリハビリ中の今年のドラフトの大目玉、創価大の田中正義をも凌ぐ勢いで、ドラフトを迎えることになるだろう。

日米大学野球で奪三振ショー

日本の先発・キャプテンの柳は、初回を三者凡退に抑えると、2回はハリソンを見逃し三振、5番ビアーをストレートで空振り三振、最後はバーガーを空振り三振に仕留め、圧巻の三者連続三振。
続く3回も三者連続三振と、3回までに7奪三振、1人も走者を許さない完ぺきな投球を披露した。4回も二者連続三振

佐々木千隼(桜美林大)

投手 右投右打

ドラ1有力、150キロ台連発の無失点右腕

(写真:ベースボールキング)

連続53イニング無失点記録

対照的にこの春、台頭してきたのが佐々木千隼(ちはや・桜美林大)です。都立高校(日野)出身という異色のキャリアで注目されていましたが、秋の首都大学リーグで東海大時代の菅野智之(巨人)に並ぶ53イニング連続無失点、年間7完封と記録づくめで、評価が急上昇しています。

6球連続150キロ超え

桜美林大・佐々木千は8回、1―1の同点でマウンドへ駆けた。「チームの流れがよくなるように」と最速151キロで押し、直後に150キロを5球連続で投げ込んだ。巨人、阪神、ソフトバンクと3球団のスカウトが視察する前で、圧巻の投球を見せつけた。

巨人ら8球団が視察

ネット裏にはプロ8球団が集結し、1位候補に挙げる巨人は最多の10人で視察。山下哲治スカウト部長は「今日は最終チェック。変化球も切れているし、まだ余力を残している感じ」とうなった。ドラフト会議まで11日。佐々木千は「自分の仕事する場所が決まるわけですから凄く楽しみ」と期待感を口にした。

日米大学野球でメジャー候補相手に快投

重要な初戦、先発マウンドを託されたのは佐々木千隼(桜美林大)。最速152キロ右腕としてプロから注目を浴びる男は、将来のメジャー候補たちを相手に圧巻の投球を披露する。
(中略)それでも、3回に相手の上位打線を三者連続三振に斬って取ると、4回も2つ、5回も1つと三振を重ね、7回も3奪三振。計12個の三振を奪う快投で、アメリカ打線を3安打・1点に抑えた。

京田陽太(日大)

内野手 右投げ左打ち

俊足&好守の“ポスト鳥谷”

(写真:ベースボールキング)

大学で成長した日本代表遊撃手

184cm、80kgの大型ショートの京田は、青森山田高時代には甲子園出場はなかったが、名門高で1年春からレギュラーを張り、楽天などプロが注目していたが、プロ志望は出さずに日大へ進学。1年春からレギュラーに抜擢され、2部に落ちていた昨年春は、打率4割をマーク。今秋は、9試合連続安打を放つなど打率は3割後半をキープ、ここまで盗塁も通算で31個を記録するなど50m5秒9の俊足だ。
ゴロとケンカをしない安定した守備力に加え、走力も磨かれたことで守備範囲が広がった。まだまだ成長の余地はあるものの打撃力も向上しており、大学4年間をしっかりと完走した。
守備でも打撃でも、プロではお手本になるベテラン選手がいると成長曲線はさらに上向きそう。本人が目標とする鳥谷敬(阪神)にどこまで近づけるか、注目したい。

「守備は即戦力」の太鼓判

阪神は、早くから狙いをつけてきた。春先から、坂井オーナーの命を受けて日大出身の和田豊前監督、現SAが何度も京田のチェックに赴いていた。和田SAは、「守りはすぐ使えるレベルにあると思う。バッティングは、プロのスピード、パワーに慣れる必要はあるだろうが、1位で消える逸材」と、高評価を与えていた。

吉川尚輝(中京学院大)

内野手 右投左打

三拍子そろった「菊池涼介二世」

(写真:ベースボールキング)

守備は既にプロレベル。打力・走力も◎

吉川の持ち味である守備は、今やMLBの内野手と遜色ないとまで一部では言われている。一方、大学選手権で毎試合安打を放った打撃、50メートル走5秒7のスピードも持ち合わせており、全方位にスキがない。
このような万能型内野手であることから、大学の先輩・菊池涼介(広島)と比べられがち。ポテンシャルは菊池級なので、プロで揉まれることでさらなる急成長を遂げるはずだ。
もう一人の注目ショートの吉川は、177cm、79kgの体格で、中京高から中京学院大。中京学院大の先輩、広島の菊池涼介と比較される機会が多いが、タイプは違っていて、吉川には菊池のようなフィジカルの強さはなく、派手な天才型。大学8シーズンで3度、4割をマーク、逆方向への打球を意識した今春には.490の高打率を残した。また3シーズン連続で盗塁王を獲得するなど50m5秒7の足もある。

山岡泰輔(東京ガス)

投手 右投右打

ダルビッシュも絶賛の社会人No.1投手

(写真:ベースボールキング)

多彩な変化球と洞察力

上位指名候補の筆頭は山岡(東京ガス)。スライダー、チェンジアップなど変化球が多彩。試合の中で使える球種を探すなど洞察力、修正能力が高く、連打を許さない投手だ。社会人3年間で経験を積んで落ち着きが出てきた。先発、抑えどちらも適性があると思う。

特にスライダーのキレは抜群で、ダルビッシュも絶賛した事がある

都市対抗では95球で完封

第87回都市対抗1回戦・NTT西日本戦に先発した。最速148キロのストレートとスライダー、カットボール、シンカー、チェンジアップと多彩な変化球を武器に、NTT西日本打線を9回、95球、3安打、無失点に抑えて完封勝利を挙げた。