特集2016年11月11日更新

注目作を一挙紹介!2016年秋ドラマ特集

各局で始まった秋の新ドラマも序盤から中盤へというところですが、今季はなかなかの豊作揃いとの声も多いようです。そこで、現時点での反響の多いドラマをピックアップしてみました。面白そうだと思ったら、今から見始めてもまだ間に合うかも?!

逃げるは恥だが役に立つ(火曜22時~ TBS系)

出演:新垣結衣、星野源、大谷亮平、石田ゆり子

あらすじ

月刊「Kiss」(講談社)で連載中の海野つなみ氏の同名漫画が原作。あることがきっかけで、新垣結衣演じる主人公・みくりが恋愛経験の無い独身サラリーマン・津崎平匡(星野源)と「仕事としての結婚」をすることになる、“夫=雇用主、妻=従業員”という契約結婚を描いた社会派ラブコメディ。恋愛感情を持たないはずが、同じ屋根の下で暮らすうち、徐々にお互いを意識し出す妄想女子とウブ男の契約結婚の行方を描いていく。

視聴率右肩上がり! 5週連続視聴率アップ

本番組は、初回放送では火曜ドラマとしては初の初回2桁10.2%を記録。第2話では12.1%、第3話12.5%、第4話13.0%、そして今回は第5話13.3%を記録し、毎週視聴率をアップさせるという異例の事態となっている。

"脱落率"の低さでも1位

第1話から第2話にかけて、最も脱落する視聴者が少なかった"低脱落率"1位だった。

人気の秘密とは…?

“あるかもしれない”というリアル感

「こんなの、あり得ねー」と言う人も、「あるかもしれない」と思う人も、気づけば、ガッキーと星野の奇妙な同居生活から目が離せなくなっている。2人が見せてくれる「誰かと暮らすこと」の面倒と楽しさに、不思議なリアリティーとドキドキ感があるからだ。

コメディの中に描かれる「ファンタジー」

ドラマは多分にコメディの要素が入っている。毎回のように有名な番組のパロディが入っているし、結婚や恋愛に過敏に反応するみくりのおば(石田ゆり子)や、二人の関係を怪しむ津崎の同僚(古田新太、大谷亮平)など、ユニークなキャラクターもいい味を出している。
しかし、そんな楽しいシーンの中に、「ファンタジー」の要素が見え隠れする。恋愛下手な二人が、少しずつお互いを意識していく。みくり25歳、津崎35歳という設定だが、それはまるで、中学生の頃の初恋を思い出すような初々しさだ。

ガッキーが反則的に可愛い

そして何より、このドラマのガッキーが反則技的に可愛い。自分が美人であることの自覚がなく、また高学歴女子の知性も嫌みにならず、性格の良さと相まって天然風ユーモアへと昇華している。
放送中はネット上で「ガッキー可愛すぎる」の大合唱。もちろんユニークなドラマ設定や星野ら共演者の魅力も大いにあるだろうが、新垣の主演でなければ今作がこれほど話題になることはなかっただろう。

星野源もかわいい!

みくり役のガッキーも、津崎役の星野源も、かわいい! 輝いている!! 今クールのベスト。
「このドラマで星野さんはいわゆる草食系男子を演じていまして、初回でも風邪をひきながらベッドでアイスを食べていたり、ベランダで小鳥にエサをあげながらほほ笑んだり、あざといほどかわいい星野源の描写が見ものだったんです。2話ではさらにそのかわいさがパワーアップしていて、ベッドにみくりの匂いが残っているから、ドキドキして眠れなくなってしまう、なんてピュアな場面もありました。もともと女性ファンの多い星野さんですが、このかわいすぎるシーンには悶絶した人も多いと思いますよ」

エンディングの「恋ダンス」も大ウケ! 「『PPAP』並みに流行る」の声も

1週間限定動画が再生回数500万回を突破

主演の新垣結衣(28)と訳アリ夫婦役を演じる、星野源(35)が書き下ろした新曲「恋」に合わせた「恋ダンス」も話題に。リオ五輪閉会式セレモニーの演出にも参加したMIKIKO氏が振り付けを担当し、主要キャストが個性あふれるダンスを披露している。
「恋ダンス」と次回予告を合わせた動画は毎回再生回数が数百万回に達し、予告動画としては異例の数字となっている。

地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子(水曜21時~ 日本テレビ系)

出演:石原さとみ、菅田将暉、本田翼、岸谷五朗

あらすじ

宮木あや子氏の同名小説シリーズが原作。ファッション編集者を目指し出版社に入社するも、原稿の間違いや矛盾点・疑問点を指摘する地味な「校閲部」に配属されたヒロイン・河野悦子(石原さとみ)が、ド派手ファッションという戦闘服に身を包み、作家に直接会いに行ってしまったり、事実確認のために取材現場に乗り込んだりと奮闘するさまを描く。

視聴率は初回から6週連続2桁

これで第1話12・9%、第2話11・2%、第3話12・8%、第4話11・2%、第5話11・6%、今回の13・2%と6週連続の2ケタ視聴率。瞬間最高視聴率も物語のクライマックス、午後10時58分の14・7%だった。

ヒロインを通じて得る爽快感が視聴者の心をキャッチ

「校閲ガール」のコンセプトは、ヒロインを通じた疑似体験。校閲という地味で地道な職場に相反するように、「言いたいことを言い、着たい服を着て、行きたい場所へ行く」悦子を見てスカッとする人は多いでしょう。
悦子を見た視聴者が爽快感を覚えるのは、「自分ができないことを代わりにやってくれる」から。ファッショナブルな姿で通勤し、先輩や取引先に毒を吐き、好きな人にはメロメロになり、自宅直結のおでん屋で泥酔するなど、「僕も(私も)こうできたらいいな」という手に届きそうで届かない疑似体験をさせてくれるのです。

“地味”な仕事が題材でも石原さとみの演技がフルスロットル

開始前、「校閲は果たしてドラマになるのか?」という不安はあった。基本的には目立つ存在ではない。本や雑誌の原稿の誤字・脱字、事実誤認などをチェックする、重要ではあるが縁の下の力持ち的役割だからだ。
しかし始まってみれば、石原さとみのフルスロットル演技がすべてを凌駕している。

フジ“月9”テイストのつくりだから?

「日テレのドラマなのに、『地味にスゴイ!』はフジ“月9”臭がプンプン漂ってきます。脚本家は石原が主演した『ディア・シスター』をはじめ、数多くのフジのドラマを手掛けた中谷まゆみ氏で、演出的にも“月9”テイストのつくりになっています。初回では、いつもと違う石原に違和感を覚えましたが、第2話以降は、“いつもの石原のドラマ風”に戻り、心地よさすら感じるようになってきました。“お仕事ドラマ”といっても、お堅い内容ではなく、石原のこれまでのキャラに沿ったつくりをしたことが、高視聴率の秘訣のように思います」

石原さとみが「超可愛い」

今回ネットをざわつかせたのは、ドラマ終盤の折原との卓球シーン。悦子が折原に誘われ一緒に卓球をすることになるのだが、そこで満面の笑みを浮かべてラリーを繰り広げる姿が「最高にかわいい」と好評で、「卓球する石原さとみマジでかわいい!」「卓球する場面だけ何回も見直しちゃうな」といった声が続出。

一方で、“ファッション命”のわりに「ダサい」の声も

ここにきて視聴者から「バブル時代の服かと思った」「スカーフ・バンダナ使い過ぎ」「なんかスナックのママみたい」「昭和臭がする」など、不満の声が噴出しはじめているのだ。

「リアリティよりエンタメ」な設定に批判も…そして大議論が勃発

世間的にはあまり馴染みのない校閲という仕事を扱っている点が放送前から注目を集めていたが、同ドラマが描くその内容に、早くも現実の校閲者から疑問の声が上がっている。

上記の批判記事などを皮切りにネットでは賛否が渦巻く

片や「こんな校閲者なんてありえない」と現実離れした設定を批判し、それに対して「ドラマに厳密な現実性を求めるのはナンセンス」と批判の応酬になっているのである。
一方、この批判記事をめぐってはネットで大議論が勃発。出版業界には関係ない一般視聴者から反論がたくさん寄せられました。

同業者や出版関係者からも意見や感想が

「校閲は、原稿の最初の1文字から最後の1文字まで同じテンションで読むことが何よりも大事です。石原さんが演じるキャラクターは落ち着きに欠けるし、編集者になりたいと公言しているので、うちの校閲職では採らないと思います」
ドラマでは、入社したての石原さんが、いきなり一流作家の校閲を担当したり、修正の内容をめぐって激論を戦わせるといった設定に「現実と違う」との声も上がっているようです。確かに、新人の校閲者が大きな仕事をするケースはほとんどありませんし、校閲というのはあくまで黒子に徹する仕事ですから、作家と議論するようなこともまずありません(作家とのやり取りはたいていの場合、編集者が行います)。

校閲の仕事に興味を持った人も

視聴者からは、
「図書館に住みたい!っていうくらい読書大好きな娘。校閲やりたい!面白い!ってハマって見てた」
「校閲ちょっとやってみたい」
と、出版を縁の下で支える仕事に興味を持った人が少なくない様子。

ドクターX~外科医・大門未知子~(木曜21時~ テレビ朝日系)

出演:米倉涼子、生瀬勝久、内田有紀、西田敏行

あらすじ

「いたしません」「私、失敗しないので」の名セリフでおなじみの異色・孤高・反骨の天才フリーランス外科医・大門未知子(米倉涼子)の活躍を描く人気シリーズ。最新シリーズでは天敵・蛭間重勝(西田敏行)率いる日本の最高峰「東帝大学病院」を舞台に、医療の本質を見失って「病院の格付け」に躍起になる“白い巨塔”に、鋭いメスを入れる。

民放ドラマではダントツの高視聴率

第5話の視聴率は20.4%で3週連続4回目の大台超え

初回20・4%は今年の民放連続ドラマ初の20%超えとなり、いきなり今年の民放連ドラ1位を記録。第2話は19・7%と微減したものの、第3話は前枠「日本シリーズ 日本ハム×広島 第5戦」の生中継が延長して50分遅れの放送開始ながら、今シリーズ最高となる24・3%をマーク。第4話21・3%、第5話も20%を突破し、3週連続、4回目の大台突破となった。

何度放送しても高視聴率を保ち続ける「化物ドラマ」

今年7月~9月期の連続ドラマ平均視聴率は7.63%。そんな中、『ドクターX』シーズン1の全話平均視聴率は19.1%、シーズン2は23.0%、シーズン3は22.9%、今年7月に放送されたスペシャルドラマは22.0%と、何度放送しても高視聴率を保ち続ける化物ドラマなんです。

無敵・無敗の強さを持つ主人公がウケている

難手術を成功させて患者を救うカタルシスに加え、大物や演技派男優たちが「御意」や腰巾着ぶりを見せた上で、情けなく負けていく姿に爽快感を覚えるのだ。

舛添氏や“号泣会見”など時事ネタをパロディー化

今作で第4弾となる人気シリーズ。そろそろマンネリ化に陥るころ合いかと思いきや、視聴者を飽きさせないよう、さまざまな仕掛けや趣向を凝らしている。その一つが、随所に盛り込まれた“時事ネタ”のパロディーだ。

「愛されキャラ」海老名に“ロス”を訴えるファンも

第2、第3シリーズ、および今年7月に放送されたスペシャルに登場し、蛭間重勝(西田敏行)にひたすら「御意」を言い続けてきた男。10月に始まった第4シリーズでは、レギュラー出演していないことから、“海老名ロス”を訴えるファンもいたほど。

あり得ない高額ギャラに業界騒然

各出演者の1話あたりの出演ギャラは主演・米倉の500万円に続いて、西田敏行と岸部一徳がそれぞれ150万円。生瀬勝久と勝村政信が90万円、内田有紀と吉田鋼太郎が80万円と、昨今、視聴率が低迷する連ドラではあり得ない高額ギャラが並んでいる。

砂の塔~知りすぎた隣人(金曜22時~ TBS系)

出演:菅野美穂、岩田剛典(EXILE兼三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、田中直樹(ココリコ)、松嶋菜々子

あらすじ

タワーマンションを舞台にした本格サスペンス。平凡だが幸せな主婦・高野亜紀(菅野美穂)が家族で憧れのタワーマンションに引っ越した矢先に出会った不気味で恐ろしい隣人・弓子(松嶋菜々子)に、思いもよらない方法で追い詰められていくというストーリー。菅野美穂にとって、4年ぶりの主演ドラマとなる。

第3話で自己最低の視聴率、巻き返しへ

4日に放送された、女優・菅野美穂(39)主演のTBS系連続ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(金曜・後10時)第4話の平均視聴率が9・5%だったことが、7日分かった。
初回9・8%でスタートした同ドラマ。第2話9・6%、第3話8・6%と右肩下がりだったが、今回盛り返した形となった。

「イジメが見ていられない」で脱落者続出?

ネット上では、「サスペンスが主体かと思って楽しみにしてたのに、ママ友イジメがメインで、本当に気持ちが鬱々としてくる」「事件の犯人は気になるけど、イジメが見ていられない」「毎週、同じところをグルグル回っているようなストーリーで、疲れる」「3話でイライラがMAXになりました。脱落します」といった声ばかり。多くの視聴者が、鬱シーンの連続にグッタリしているようです。

菅野美穂の4年ぶりの連ドラ主演で話題だったが…

「堺雅人(43)と結婚し、一児の母となった菅野が4年ぶりに連ドラに主演するとあって当初は話題を集めましたが、それも今や、日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』や火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などTBSの他の好調ドラマに埋もれてしまっています」

観る人を選ぶ内容

「この作品では高層タワーマンションに住む主婦の上下関係といった人間模様が主なテーマ。そのためタワーマンションになじみがある視聴者にとっては“あるある”だらけで見応え十分なのですが、自宅暮らしの人や地方都市在住者にはさっぱり実感がわかないのです。また、ドラマの視聴率を支える若い女性にとっても、マンション住人同士の確執は別世界の話。つまり作品自体が観る人を選ぶ内容になっています」

過去作品の“寄せ集めドラマ”の指摘も

「このタワマンにおけるママ友抗争は、3年前に同局で放送されたドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』と同じ設定。ここでは女優・木村文乃演じる1児の母・蒲原希子がママ友に翻弄されながらけなげに生きる姿が描かれていましたが、それはまさに今回の菅野の役柄です」

“視聴率女王”松嶋菜々子の神通力が消えた?

「今の松嶋菜々子に全盛期のパワーがないことは、今年7月に放送されていた主演作品『営業部長・吉良奈津子』(フジテレビ系)で明らかにはなっていました。10話の平均視聴率は7.05%と目も当てられない結果です。ただ、不調が続くフジテレビドラマだったので甘めに見られていたところも正直言ってあります。しかし今回、菅野美穂に次ぐ準主役で抜擢されたにもかかわらず、そこまでの“引き”がなかったことで、今はっきりと不人気が証明されてしまいました」

ドラマをきっかけにタワマンの「階層カースト」が話題に

タワーマンションの住民の間には「ヒエラルキー」が生まれているとの指摘が多くなっている。「タワマン格差」を取り上げたTBS系の金曜ドラマ「砂の塔 ~知りすぎた隣人」も話題で、居住する階や占有面積、価格帯、賃貸か分譲かによって明確に格付けされ、まるで「階層カースト」のようだというのだ。
ドラマでは上層階の住人が下層階に住む人々を蔑むシーンが再三登場する。業界では「階数ヒエラルキー」と呼んだりする。エントランスで知らない人と一緒にエレベーターに乗ると、階数のボタンを押す時に格差を感じるそうだ。あるいは上階から降りてくるエレベーターを停めてはいけない、なんていうわけのわからない暗黙のルールがあるとかないとか。ドラマの様に「ママ友」グループが形成されると、その中で無言のヒエラルキーが形成されているようなこともあるという。

「資産価値が下がる」とタワマン住民から怒りも

「ドラマでは低階層の住人をママ友らが見下し、イジメをする描写や、菅野演じる主人公の前の住人が自死したことで、事故物件を匂わす展開など、タワーマンションにおけるネガティブな要素が散りばめられています。そのため、ロケ地に使われているタワーマンション住人が集まる掲示板では、『こんなネガティブなドラマに使われたくない』『タワーマンションに住んだことのない人間による悪意ある妄想ドラマ』『このままだと資産価値が下がる!』など、ドラマの内容に関して批判的な声が殺到。また、一部の住民からは『今からでもロケや放送の差し止めをしよう』という動きも出てきているようです」

IQ246 ~華麗なる事件簿~(日曜21時~ TBS系)

出演:織田裕二、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀

あらすじ

織田裕二演じるIQ246の天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)が主人公の1話完結本格ミステリー。沙羅駆は、生活に困ることなくひたすら学問・知識を追求してきた法門寺家の現当主。常に暇を持て余し、自らが解くに値する謎を求める彼が、世間にはびこる難事件を鮮やかに解決する。

第3話で視聴率急落も盛り返す

6日に放送された織田裕二(48)主演のTBS系連続ドラマ「IQ246 華麗なる事件簿」(日曜・後9時)第4話の平均視聴率が11・7%だったことが7日、分かった。前回、第3話の10・1%から1・6ポイントのアップとなった。
10月16日の初回13・1%と好発進を見せた「IQ246」。その後、第2話12・4%、第3話10・1%と徐々に低下していたが、今回盛り返した形となった。

謎解きが“ショボすぎ”という意見

短所はもう「謎」のチープさ。その茶番ぶり。犯人も、それを裏で動かしている「M」なる存在も、まったく頭が切れない。

織田裕二の怪演がネットを二分

あの独特のねっとりした濃い話し方を「気持ち悪い」と評する声、逆に「クセになってきた。面白い」と賞賛する声などで真っ二つに割れ、ネット上を賑わせている。
「同作では、女性人気が高いディーンに派手なアクションやロマンチックな場面を一手に任せており、女性視聴者からすればもはや主役はディーンです。しかし、それも織田の怪演があるからこそ対比が面白くなっている。第二話目では、ネット上でも『織田の喋り方がくせになってきた』といった声も出始めるなど評価が高まっている印象もあります。視聴率好調の要因はこの2人がいかに輝くかにかかっている。今のところ、話題性という意味でも織田の怪演は同作の大きな売りにはなっています」

別ドラマのキャラに「そっくり」という指摘も

「織田は往年の海外ドラマ『名探偵ポワロ』を意識しており、日本語吹替版と喋り方がそっくりになっています。一方の水谷も『相棒』の杉下右京は『ポワロ』を参考にしている。キャラが被ってしまうのは必然なのですが、十数年も続いている『相棒』の後にやれば視聴者が『右京さんソックリ』と感じるのも無理はありません」
「織田は『相棒』を意識しているのか、水谷豊を彷彿させる演技に徹しているけど、あまりの大根役者ぶりに『これはコント番組か』と思わず疑ってしまった。それに沙羅駆の声が『真田丸』でブレークした草刈正雄そっくりで、言うなれば“一粒で二度笑える”。そこまでやらなければならないほど追い込まれているという見方もできる……」

放送開始前、「オールスター感謝祭」での土屋太鳳の“大激走”が話題に

番組恒例の人気企画「赤坂5丁目ミニマラソン」に、リオ五輪で長距離2冠のモハメド・ファラー(33)やマラソンのカンボジア代表・猫ひろし(39)らに交じって土屋も出場。大激走を見せて、女性では1位、総合で8位に入る健闘を見せた。ゴール後はスタジオの床に倒れ込み、織田ら共演者が支えなければ立てないほど憔悴しきっていたが、その走りはスタジオに大きな感動をもたらした。

フラつきながらも“命がけの番宣”をやりきる

完走直後、酸欠でフラつきながらも向けられたマイクを奪い取った土屋は、「『IQ246』は本気で見ていただきたいです」と“命がけの番宣”をやりきる根性を見せたのである。

織田裕二の“神対応”にも称賛の嵐

「ナイスランを見せた土屋でしたが、さすがに体力を使い切ってしまったのかゴール後にはスタジオの床に倒れ込んでしまう事態がありました。それを見て真っ先に土屋のもとに駆けつけたのがスタッフやMC陣ではなく、織田でした。スーツ姿で介抱する姿はまさにジェントルマンそのもの。視聴者からは土屋の頑張りはもちろん、『織田には本当に感動』『すぐに行動に移せるのは人間性。カッコいい!』『見る目が変わった』『アカデミー賞のヒュー・ジャックマンを思い出した』など、称賛が集まったようですね」
織田の行動はいまだ感動的シーンとしてネットに語り継がれていて、「織田がこういうの出るの珍しいから見てたけど、マジで神対応だった」「思ったよりいい人だなと思ってしまった。対応も早かったし、けっこう感動した」「太鳳ちゃんがヤバそうな感じだったから心配して見てたけど、ダウンしたときにすぐに織田さんが来てて素晴らしかった!」と称賛の声が上がり続けている。

黒い十人の女(木曜23時59分~ 日本テレビ系)

出演:船越英一郎、成海璃子、水野美紀ほか

あらすじ

故・市川崑監督の代表作「黒い十人の女」をリメイクし、脚本をお笑い芸人のバカリズムが手がけている。主人公を船越英一郎が演じ、トリンドルのほか、成海璃子、佐藤仁美、佐野ひなこ、MEGUMI、水野美紀ら豪華女優陣が出演。“十人の女に命を狙われる”という原作を、現代風にアレンジし、泥沼の恋愛模様をコミカルに描く。

業界内で高評価

『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)の秋ドラマ特集で、テレビ誌編集長、スポーツ紙の芸能担当記者、テレビ解説者の3人全員がイチオシにしたほか、『週刊ザ テレビジョン』の対談企画でも4人中2人がベスト作品に挙げました。木曜の23時59分~という深夜の放送だけに視聴率は3%台と高くありませんが、密かに注目度が高まっているのは間違いありません。
木村隆志:僕は「黒い十人の女」を今期ベストに推します。船越英一郎が演じるドラマプロデューサーに9人の愛人がいるという、市川崑監督の同名映画をバカリズム(※注)の脚本でリメークしたもの。まず文句なく面白い。
上甲薫:私も同じく今クールのベストかな。この役を船越さんが!というキャスティングが最高だし、楽しんで見ているんだけれど、視聴率が予想よりずっと低いのが気になる。
木村:この読売テレビ制作枠としてはそんなに悪くないと思うよ。

バカリズムの脚本が好評

絶賛を集める最大の理由は、バカリズムさんの緻密かつ大胆な脚本。当作は市川崑監督が手がけた名作映画のリメイクですが、「ドラマプロデューサーの風松吉(船越英一郎)に妻と9人の愛人がいる」という設定以外はほぼ別物であり、2016年最大のテーマと言える不倫をさまざまな角度からぶった切っています。
驚かされるのは、“40歳の独身男性”であるバカリズムさんが、9人の不倫女性と1人の妻を見事に描き分けていること。
「主演の船越英一郎と9人の不貞相手を巡るストーリーの軽妙さに加え、LINEのタイムラインを画面に表示させるなど、SNSを前面に押し出した演出も評価されています。いまやスマホユーザーの90%がSNSを利用しており、40代や50代の利用率も85%を超えているのが実情。自らもツイッターやLINEを積極的に活用しているバカリズムは、そんな現状を肌感覚でとらえているのでしょう」

豪華女優陣の身体を張った演技も見どころ

成海璃子と佐野ひなこの格闘シーン

なんとか言い分を聞いてほしい文坂でしたが、神田は思いっきり勢いを付けてジャンピングソバット! 吹き飛んだ文坂が立ち上がると、さらに、きれいに背筋の伸びた高角度からのブレーンバスター! 決まりました! しかし、これで一発ノックアウトかと思いきや、文坂も鼻血を垂らしながら応戦。女2人の決闘は熱を帯びてきました。
6話冒頭、怒り狂った久未は「信じてたのにずっと騙してたのかー!裏切り者がー!!おりゃああああああ」と大絶叫しながら綾乃に飛び蹴りをお見舞いし、髪を掴んだり投げ飛ばしたり大暴れ。綾乃も「やってやるよー!!」と応戦し、豪快な技の掛け合いで壮絶バトルを繰り広げた。

トリンドル玲奈は濃厚ベッドシーン

トリンドルが体当たりでみせたラブシーンに、ネット上では「トリンドルちゃんのキス!大人!」「トリちゃんのキス深め!」「わあああトリンドルのディープキス!!」「トリちゃん、キスからのベッドシーン!エロくて可愛い最高」と興奮の声が続出。

毎回水をかけられる水野美紀

特に、水野演じる佳代が、成海璃子演じる久未にカフェラテをかけられるシーンでは、「カフェラテは反則」「カオスすぎる」「カフェオレのかけ方がド下手」と視聴者が敏感に反応。
さらに、佐藤仁美演じる美羽に2杯目のカフェラテを顔面に浴びるシーンでは、「おかわりいただきました!」「美紀さんやられすぎ」「2回目のカフェラテ、声出して笑ったわ」など、女優陣の体を張った演技に絶賛の声が相次いだ。
――水をかけるに当たって、綿密な打ち合わせなどもされるのかなと思うのですが…。
そうですね、液体の場合はもう何の問題もないというか、そんなに打ち合わせも必要もないくらいなのですが、この間あんかけ焼きそばっていうトリッキーなものがありまして(笑)。
あんかけ焼きそばの時に関しては、あんのとろみだったり、あんと麺との割合だったり、かけ方だったりっていうのを、すごく打ち合わせしました。おかげさまでバッチリで。しっかりと(自分の体に)かかりました(笑)。

随所に小ネタも満載

さて、今回も小ネタが満載。冒頭で、芸能リポーターの井上公造が実名で登場し、ミュージシャンの「山岡」なる人物に“ゲス不倫”について取材するシーンがあるんですが、この「山岡」というネーミングはまさに、ベッキーと不倫した「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の名字を逆さまにしたものですね。弥上が、女優の如野加代(水野美紀)と電話しながらテレビ局の廊下を歩くシーンで、壁に貼られている視聴率速報の番組タイトルが「噺家」と書いてあります。こちらは笑点メンバーで、不倫が報道された三遊亭円楽を暗にイジっているんでしょう。芸が細かい。

この秋のドラマの傾向は?

いかがでしたでしょうか。

現時点で今秋のドラマは視聴率では「ドクターX~外科医・大門未知子~」がダントツの強さを見せる一方で、Infoseekニュースの記事やネットなどの反響・話題性では「逃げるは恥だが役に立つ」や「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」も負けていないようです。米倉涼子、新垣結衣、石原さとみという、それぞれタイプの違う日本を代表する美人女優の競演となっています。彼女たちの美しさや強さ、可愛さを活かす王道のドラマ作りが成功したのかもしれませんね。

今秋の、というより最近のドラマの傾向ですが「お仕事もの」が増えていたり、ドラマの本筋とは関係のない「小ネタ」を仕込んでいたりという共通点が見られます。

これらの丸かぶりが見られたのは、やはり視聴率狙いによるところが大きい。視聴率がテレビ業界の生命線であるのは言うまでもないが、今秋からタイムシフト視聴率(録画)が導入され、両者を足した総合視聴率が発表されることになった。
これによって、「ドラマは録画されやすいから」という言い訳が通用しなくなり、制作サイドは「リアルタイムで見てもらう」ための工夫と、「録画して見たくなる」ような保存性を共存すべく試行錯誤していて、奇しくも策がかぶってしまったのではないか。

この録画も含めたタイムシフト視聴率が導入されたことで、「あとで語れる」ドラマを各局狙ってるという傾向があるようですね。これまではSNSの普及でネットで話題になっているドラマと視聴率が乖離していましたが、今回の導入でより「みんなと語れる」を狙ったドラマ作りの流れが進むかもしれません。