特集2017年8月23日更新

これも人類の発展に役立ってる?!変わった研究

世の中を笑わせ、考えさせる研究に贈られるイグノーベル賞が来月にも発表されそうですが、そういった「変わってる」「役に立つの?」「面白い」と人に感じさせる研究や調査について紹介していきましょう。

目次

男女必見?の研究

「キスをする」にアレルギー抑制効果アリ

大阪市寝屋川市にある診療所の院長、木俣肇氏による研究では、キスによるアレルギー反応の抑制効果が確かめられたとか。

アトピー性皮膚腺やアレルギー性鼻炎などの患者とそのアレルギーを持たない患者に分け、ある実験を行った。それは30分間にわたりキスをした場合とキスをせず抱き合うだけの場合でアレルギー反応があるかどうかだ。すると、キスをした場合アレルギー反応が抑えられたというものだ。

まだまだある! キスによる健康効果

“行ってらっしゃいのキス”で収入も寿命もアップ。

カナダのウィルフレッド・ローリエ大学研究者、アーサー・サズボさんは、“行ってらっしゃいのキス”をしてから家を出るカップルのほうが、そうでないカップルに比べて欠勤率が低く、交通事故に遭う確率も低いこと、さらに、収入が25%高く、寿命も平均5年長くなることなどを発表。

“菌の交換”で免疫力もアップ。

口の中には、700種以上ものバクテリアが存在している。キスの唾液交換で新種のバクテリアが体内に侵入するが、それに対する抗体が新たに作られるため、お互いに免疫力が上がるという原理だ。ちなみに、2014年のオランダの研究では、フレンチキスを10秒間するとパートナー間で最大8000万のバクテリア交換が確認された。

ダイエット効果も。

「ハーバード大学の研究で、オキシトシンが増加すると、体脂肪の燃焼が促進されることがわかりました。また、過剰な食欲が抑制されることが、私たちとアメリカの研究で判明しました。これらの作用によって、肥満が改善します」
研究によれば、キスは1分間に約2~6キロカロリーを消費する。さらに舌を使ったキスでは、顔の筋肉を総動員するので1分で約26キロカロリーとなる。ジムでのエクササイズには遠く及ばないが、キスの最中は30種類もの筋肉を動かすので“フェイスヨガ並み”らしい。

走っている時にブラはどのようにズレるのか

「ブラがズレる原因を解明しよう」という至極真面目な考察

お笑い芸人で日本語学者でもあるサンキュータツオ氏の著書「ヘンな論文」でも広く知られることになった論文「走行中のブラジャー着用時の乳房振動とずれの特性」。この論文について、サンキュータツオ氏は「乳房振動」といった単語を含め、論文のタイトルにも着目しています。

「走行中」と「ブラジャー着用時」と2つの要素が入っているということは、「歩行中のブラジャー非着用時」、「走行中のブラジャー非着用時」、「歩行中のブラジャー着用時」、「走行中のブラジャー着用時」の4つの条件から、「走行中のブラジャー着用時」を問題にしている。つまり、「走っているときはブラがずれる。その悩みの原因を解明しよう」という至極真面目な考察である、とのこと。ちなみに、この論文の研究工程では、あくまでも“ズレないブラジャー開発のために”、カップ内のおっぱいを可視化し、観察する必要があった模様。もちろんそこに、やましい気持ちはない。

夏におけるパンストの不快感の原因は?

「はてなブックマーク」において、上で紹介した論文と同じくらい話題になっている論文が「女子大学生による暑熱環境下におけるパンティーストッキングの着用評価」です。
この論文では、パンストは女性にとって生活の必需品でありながら、夏には不快感が増大して着用率が低下する、といった出だしから、その不快感が「パンスト着用時の蒸れ感に起因するのか、暑熱感に起因するのかを実験的に明らかにすることによって、夏季においてでも不快感の少ないパンストを開発する一資料を社会に提供する」ことを研究の目的として掲げています。
一行目から「パンティーストッキング(以下、PSと省略する)」という文で始まっているあたりにインパクトを感じてしまう論文です。

下着に関する研究が多い理由

下着に関する論文は、色の意識調査から「勝負下着の範囲」に至るまで多くの論文があるといい、サンキュータツオ氏によると「研究者がエロいからではなく、下着は身近なものだから」だということです。まあ、ネット上で話題になっているのは単に「男心をくすぐるから」なんでしょうけど…。

コンドームを購入する行為はなぜ恥ずかしいのか

以下に紹介する論文「コンドーム購入行動に及ぼす羞恥感情およびその発生因の影響」では、HIV感染者の増加などを背景にコンドームの適切な使用が大事であるとし、コンドーム使用阻害の需要な要因として「羞恥感情」を挙げ、その羞恥感情の発生原因を明確にして検討することを研究の目的としています。
そして、その気になる原因とは…

男女ともに「相互作用混乱」がもっとも大きいものであった。すなわち、“どのように振舞ったらよいかわからない”という行動指針の不明瞭さが原因でコンドーム購入時の羞恥感情が発生していることが示された。

この結論に「何を言っているのかわからない…」と感じる方もいるかと思いますが、全文を読んでみると何かつかめるかもしれません。
なお、論文では「相互作用混乱」が起こるのはコンドーム購入を“普通ではない”ものとしてとらえさせている要素があるとして、これを明らかにすることが今後のコンドーム購入促進の上でも重要になるだろう、としています。その結論も気になりますね。

ことわざ、言い伝えに関する研究

世界共通「5秒ルール」は大丈夫なの?

世界中の研究者を巻き込む“人類永遠のテーマ”か

「食べ物を地面に落としても5秒(または3秒)以内なら大丈夫!」といった「5秒(3秒)ルール」は、日本だけでなく欧米を中心に世界各地で認知されている謎のルール。それだけに、世界のさまざまな機関や研究者が検証を行っています。

5秒ルールは「条件付きでアリ」 柔らかい食べ物は急いで!

まずは、比較的新しいイギリスの教授による発表では…

英バーミンガム大学の学者が「落としたものは5秒以内に食べるのであれば、細菌付着の可能性は少ない」と証言した。しかしこれには条件があるようだ。
教授によると、乾燥している食べ物や硬い食べ物は、時間が経っても汚染されるリスクは低い。しかし一方で、より粘性が高く水分のある食べ物は、5秒ルールを適用した方がいいとのことだ。
例えば、「5秒以内に拾うべき食べ物」は、グミなどのベタベタしたアメ、調理済みパスタ、フライドポテト、ドーナツ、バターを塗った面を下にして落ちたトーストなど。一方で「30分放置しても大丈夫な食べ物」は、サンドイッチ、ポテトチップス、トースト(何も塗っていないもの)、ビスケット、チョコレートとなっている。

5秒ルールに「信頼性はない」

一方で「危険」と指摘する研究者もいます。こちらの研究では付着した細菌が最も少なかったのは「グミ」だそう。

シャフナーらの研究チームは、特定の細菌(エンテロバクター・アエロゲネス)のうち何種類が食品に付着するか、床と接触している時間(1秒以内、5秒、30秒、300秒)によって、付着した細菌数がどれだけ違っているかを調査した。
その結果、付着した細菌が最も多かったのはスイカで、少なかったのはグミ。パンとバター付きのパンは、その中間にあたる細菌数が確認された。
さらに、場合によっては接触から細菌の移行が非常に短期間のうちに、あるいは「ほぼ瞬時に」発生することも分かった。つまり、「5秒ルール」に信頼性はないとも言い得る。

ただし、この研究チームは「接触している時間が長いほど多くの細菌が付着するという意味では、5秒ルールは“正しい”ともいえる」としていて、食品と床の材質によって付着する細菌数が異なるという面では、上で紹介した結果とあまり変わりがないようです。

なお、一般的には「落とした食べ物は捨てる」が正しいとは思いますが、一方で「もったいない」や「免疫力がつく」といった意見もあります。上で紹介した以外にも、別の研究結果を伝える記事がいくつかありましたので、いろいろを目を通して「自分は5秒ルールを適用するかしないか」を(自己責任で)決めてみてはいかがでしょうか?

「情けは人の為ならず」は本当だった!

親切な行為が10倍に増加

しばしば誤って解釈されることわざ「情けは人の為ならず」。本来の意味は、人に親切にすれば(情けをかければ)いずれめぐりめぐって自分に恩恵が返ってくる、という意味です。これには「人には親切にせよ」という教えが含まれていて、英語でも“A kindness is never lost.”(親切は無駄にならない)ということわざがあることから、世界共通の教えと言えそうです。
これに似たような話で、「小さな親切が大きな結果につながる」という研究結果が最近発表されて話題となりました。この実験は、工場の従業員が被験者になり、そのうち19人だけ「毎日、小さな親切を与える人」になってもらい、さらに残りの従業員は半分ずつ「親切を受ける人」「受けない人」に分かれ、1カ月後の変化をみたという内容です。

親切な行為を受けた人は、職場において向社会的行動が増え、調査の終わりには、コントロールグループに比べて向社会的行動が10倍も多く報告されました。さらに、親切を受けた人の職場における、どれくらい思い通りに行動ができているかを示す「自律感」も、コントールグループより高かったのです。また、研究が終了してから1カ月後、親切を受けていた被験者は、コントロールグループに比べて著しく高い幸福度を示していました。

なお、「親切を与える人」だった従業員も幸福度、自律感、能力感が高まっていて、幸福度は親切を受けた人たちよりも高くなっていたといいます。まさに親切の循環、「情けは人の為ならず」が証明されたと言えるのでは?

「ゲームをするとバカになる」のか?

ゲームで遊ぶのは成績アップに有効

「ゲームで遊ぶのは時間の無駄」「ゲームをするとバカになる」などといわれて久しいですが、オーストラリアのロイヤルメルボルン理工大学の研究によると、ゲームで遊ぶのは子供の成績アップに役立つとか。

研究者は15歳の若者1万2000人のデータを収集し、彼らのネット習慣の動向を分析した。その結果、ほぼ毎日ゲームで遊んでいる学生の数学の成績は平均点より15点高く、科学の成績は17点高かった。この研究に参加したアルベルト・ポゾ氏は、「オンラインゲームで遊ぶ場合、謎を解かないと次のステージには行けない。これには昼間、学校で学んだ数学や読解問題、科学の知識を駆使する必要がある」と話す。

一方で、日常的にSNSやオンラインチャットを使用する学生の成績はやや劣るという結果が出たそうです。

「病は気から」の分子メカニズムを解明

ストレスが体の不調を引き起こす仕組みを世界で初めて解明

ストレスや気苦労が原因で体調を崩したり、気の持ちようで体調の良し悪しが左右されることを指して「病は気から」と昔からいわれていますが、このメカニズムを世界で初めて解明したとするニュースが先日話題になっていました。

このたび研究グループは、過労による突然死や、「病は気から」の原因として認識される慢性的なストレスが、特定の神経回路の活性化を介してEAEの症状を悪化させるのではないかと考え、その影響や分子機構について調査した。
その結果、ストレスで神経が活性化されることで、脳内の特定の血管に免疫細胞が侵入し微小炎症が引き起こされる新しい「ゲートウェイ反射」を発見した。この血管部の微小炎症は、通常は存在しない神経回路を形成して活性化し、消化管や心臓の機能不全を引き起こして突然死を誘導した。

この解明によって、ストレス性疾患の新たな治療法の開発が期待できるということです。

お金に関する研究

「お金で幸福を買う」方法が明らかに

「時間をお金で買う」と日々の満足度がアップ

「幸せはお金で買えない」といわれますが、時間とお金、そして日々の満足度の関係について、ハーバード大学の研究プロジェクトが興味深い研究結果を明らかにしています。その内容は、「時間をお金で買うと、いわゆる"時間飢餓"が緩和され、これによって日常の満足度が向上する」というもの。

カナダ・バンクーバー在住の有職成人60名を対象に2週間にわたるフィールド実験を実施。週末ごとに各被験者に40ドルを提供し、第一週目の週末は「時間をお金で買う」ことにその資金を使わせ、第二週目にはモノを買うよう指示したところ、モノを購入するよりも「時間をお金で買う」ほうが高い幸福感を示した。
研究プロジェクトは、この実験結果について「時間のストレスが軽減されることで被験者の感情にポジティブな影響がもたらされたのではないか」と考察している。

「お金を数える」行為に鎮痛効果アリ

精神的な痛みと身体的な痛みのどちらにも効果

中国の広東省にある大学の研究者が発表。

実験では、彼らを2グループに分け、1グループは痛みのテストだけを、もう1グループは痛みのテストの前に、最高額紙幣である100元札を80枚数えさせた。
その後、両グループは、3人同時プレイのコンピュータゲームで1人だけのけ者にされるという「社会的な痛み」と、熱湯に触れる「身体的な痛み」を経験。すると事前にお金を数えたグループが数えていないグループより痛みを感じにくかったという結果となった。

その他の変わった研究

バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいのか

バナナの皮は通常の床に比べて6倍滑りやすい!

普段の生活では体験したり見かけたりすることが皆無に等しいですが、マンガやコントなどでは頻繁に見かける「バナナの皮で滑る」。
このバナナの皮が滑りやすい要因について、北里大学の馬渕清資教授(当時)のチームが研究。靴の裏がさまざまな果物を踏んだ時と、直接リノリウムの床を踏んだ時の摩擦係数を比較したところ、バナナの皮の上を歩いた時の摩擦係数が、通常と比べて6分の1しかないことが明らかになったとのことです。

2ミリ厚のリンゴの皮と比較してもバナナの皮の摩擦係数は半分しかないなど、他の果物よりもバナナが滑りやすいことが証明された。
さらに、バナナの皮の内側は、粘液が詰まった粒がたくさんあり、足で踏むとつぶれて滑る原因になることも発見されたという。

本来の研究分野は人工関節

馬渕氏の本来の研究分野は人工関節の滑らかな動かし方などで、バナナの皮を滑りやすくする多糖質の粘液は関節皮膜にも応用されているといいます。
また、バナナの皮の滑りやすさを研究するに至ったきっかけは、関節の仕組みを著書で報告した際、「滑りの良さ」をバナナの皮に例えたからだとか。その時、「バナナの皮が滑りやすいとは、学術的には誰も言っていなかったな」と思い、立証する必要が発生したといいます。

「犬の毛の滑りやすさ」も調査

最近では企業と共同で「犬の毛の滑りやすさに関する実験」を実施した馬渕氏。今年の4月に発表された調査結果では、犬の毛によってフローリング材が2倍以上滑りやすくなることを明らかにしています。

フローリング材に犬の抜け毛(約150本=人が1日に抜ける毛量相当)を設置した場合の摩擦係数は0.232となり、フローリング材に犬の抜け毛がない場合の摩擦係数0.478と比較し、半分以下の数値となりました。よって、犬の抜け毛によるフローリングの滑りやすさは最大2倍以上となり、約3人に1人が転倒する数値に該当することが分かりました。

「ヘソのゴマ」に関する研究

自分の身体にあることはわかっていても、日頃あまり向き合うことがないヘソのゴマ。これについての研究もいくつかあるようです。

ヘソのゴマは年齢に応じて多くなる

「へそのゴマに関する統計的調査」として紹介された研究(2002年イグ・ノーベル賞学際的調査賞)では、シドニー大学の博士が4799人の人にアンケートを行い、へそのゴマについて徹底調査。年齢が高くなればなるほどへそのゴマが多いことを明らかにし「へそのゴマは衣服と腹毛か肌の摩擦によってへそに運ばれるのではないか」との仮説も検証した。

2368種類のバクテリアを検出

アメリカで行われた研究で、60人分のおヘソのゴマを採取したところ2368種類のバクテリアが検出された。そのうちの1458種のバクテリアは新種のもので、一人の男性のおヘソからは日本の土にしか存在しない種類のバクテリアが発見されたそうだ。

生物学者がヘソのゴマでチーズを作成

アメリカ人の合成生物学者クリスティーナ・アガパキス博士と、ノルウェー人の香気専門家シセル・トラース氏が、ヘソのゴマから採取したバクテリアを用いてチーズを作成し、その香りについて分析しました。

2人によると、(物質を成分ごとに分離し着色する)クロマトグラフィー分析の結果、「人間の『へそのゴマ』から採取されたバクテリアを用いて作ったチーズは、その提供者の『ヘソのゴマ』と同様の香り分子を持っている」ことが判明した。つまり、ある人の「ヘソのゴマ」で作ったチーズは、その人の「へそのゴマ」と同じ臭いになることが判明したのだ。

「ゴマを取ってはダメ」は嘘?

「研究」というほどではありませんが、「ヘソのゴマは掃除すべきなのか?」について役立ちそうな記事がいくつかあったので紹介しておきます。

モネの名画「印象・日の出」は何年何月何日何時何分の風景?

天文学者が解明

フランス人画家、クロード・モネの代表作「印象・日の出」が、いつ描かれた風景なのか、天文学者が分単位で解き明かしたといいます。

1870年代に描かれたこの美しい風景が、一体いつのものなのか詳細な記録は残されていない。そのため、絵の中の太陽が日の出なのか、日の入りなのか議論が展開されてきたという。
ところが今回、米テキサス州立大学の天文学者ドナルド・オルソンさんが、この風景の詳細な時間を突き止めたことを発表したのだ。その時間は……1872年11月13日午前7時35分!

オルソン氏は、「絵を描いた場所と方角」「潮の満ち干」「太陽の位置」「天気」「風の向き」などを次々と調査して詳細な日付や時間を絞り込んでいき、「1872年11月13日午前7時35分」という結果を導き出したということです。

スパイダーマンの存在は「ありえない」

これは厳密には「変わった研究」の話ではないのですが、面白かったので紹介します。世界で最も有名なキャラクターの1人「スパイダーマン」の存在を否定したのはケンブリッジ大学の研究者。もともと「壁を登れる動物」の研究をしていた彼らは、人間の大きさで垂直な壁を登るには、「足のサイズが足りないのでスパイダーマンみたいに壁を登るのは無理!」と結論付けました。

研究結果によると、垂直の壁を移動できるのは、最大でもヤモリの大きさが限界で、ヤモリより大きな生き物が壁を這う場合、とてつもなく巨大な粘着性の足底が必要とされる、という報告がされたのです。
もしスパイダーマンのように壁を這って移動したいなら、人間の場合では体の表面の40%を覆う足底が必要とのこと。
その際に想定される足のサイズは、米国だと「114」だとか。

ところが、ここから思わぬ展開に。この論文に対してスタンフォード大学が反論。「スタンフォード大学ならできる」と主張、独自の「ひっつきパッド」で壁を登る動画をアップしました。

そもそもは真面目な研究内容の両者ですが、これだけの論争になったところを見ると、もともと、研究のきっかけがスパイダーマンだったのかも。


「なんでその研究をしようと思ったの?」と思える研究が多く、普通の人なら「当たり前でしょ」「そういうものでしょ」と考えている題材を研究テーマにしているところが面白いですね。当たり前のことにも「なぜ?」と思える人、多くの人が疑問に思わないところを突いていける人が研究者になれるというわけでしょうね。
かのアインシュタインは「一見して馬鹿げていないアイデアは、見込みがない」という名言を残していますが、馬鹿げている研究にこそ、人類の歴史を変えるような大発見が埋もれているのかもしれません。