特集2017年4月8日更新

愛され続けるハーゲンダッツの魅力

アメリカ・ニューヨーク発のアイスクリーム「ハーゲンダッツ」。1984年に日本に上陸して以来、上質で少しリッチな気分に浸れるアイスクリームとして日本でも絶大な人気を誇っています。今回はそんなハーゲンダッツの魅力と、2017年に販売された新商品や、カフェやホテルで食べられる限定メニューなどについて紹介します。

愛され続けるハーゲンダッツ

コンビニやスーパーなど身近な場所で買えるものの、少し高級で高品質なアイスクリームとして知られる「ハーゲンダッツ」。1961年にアメリカ・ニューヨークで誕生して以来、厳選された高品質な素材を用いた美味しいアイスクリームとしてブランドを確立。日本では1984年に販売を開始しました。ハートのモチーフとともに“幸せだけで、できている”というブランドメッセージを発信し、ご褒美などの特別感やリッチな気分に浸れるアイスとして親しまれています。

「ハーゲンダッツ」の名前の由来

 ハーゲンダッツという名前から欧州発祥と思われがちだが、実は1961年に米国で生まれたブランドだ。創業者のルーベン・マタスが、酪農王国として知られるデンマークの首都・コペンハーゲンから「ハーゲン」を取り、それに語感の響きのよいダッツを付け加えた造語である。

日本への上陸は1984年

 日本には84年に上陸。東京都港区青山に1号店をオープンさせ、長い行列ができたことが当時のニュースに取り上げられた。最盛期の94年には全国95店舗まで展開していたが、現在は店舗経営を行っていない。それでも、コンビニエンスストアやスーパーマーケットのアイスコーナーで、一際強い存在感を放っている。

ハーゲンダッツの美味しさの秘密

1961年の販売開始以来、50年以上愛され続けているハーゲンダッツだけに、その使用されている素材や製法には徹底的なこだわりがあるようです。ハーゲンダッツの工場はアメリカ、日本、フランスに存在していて、日本で販売されている商品は、日本の工場で製造されています。

素材にこだわった商品づくり

 ハーゲンダッツの商品哲学は、半世紀前の創業時から変わらない。食品添加物や着色料が当たり前だった60年代の米国にあって、創業者のマタス氏は「天然素材100%のアイスクリーム」を掲げ、モットーは「Dedicated to Perfection(完璧をめざす)」だった。アイスの原料となるミルク、砂糖、卵白から素材を厳選し、品質を徹底的に追求したという。
「アイスクリームの主原料となるミルクは、味を決める重要な原料であり、日本のハーゲンダッツでは北海道の根釧地区のミルクを使用しています。また、風味を決める副原料につきましても、ハーゲンダッツアイスクリームになったときの味のバランス、香り、食感を優先して、世界各国から厳選したものを使用しています」

ハーゲンダッツの美味しさの秘密であるミルク。酪農家がストレスのない豊かな自然環境の中で、愛情を持って育てた牛から採っています。

2017年販売のフレーバー

ショコラミント

5月9日より期間限定販売。過去にも期間限定で販売された人気商品が復活します。

爽やかにミントが香る優しい味わいのアイスクリームに、アクセントとしてほろ苦いチョコレートチップを合わせた。濃厚かつすっきりとした味わいとともに、パリパリとしたチョコレートチップの食感も楽しめる。

クランチークランチ ココナッツ

5月9日より期間限定販売。

濃厚でクリーミーなアイスクリームと、さまざまな食感が楽しめるバータイプのアイスクリーム。ココナッツの優しい甘さを生かした風味豊なココナッツアイスクリームを、ドライココナッツ入りのザクザクとしたクッキーを散りばめたココナッツコーティングで包み込んでいる。

ほうじ茶ラテ

4月25日より期間限定販売。

初摘み茶葉をほうじ、上品なうまみがありつつミルクのコクもしっかりと感じられるアイスクリーム。もう一方は、抽出エキスを使ったキレのあるさわやかなあと味で、香り高いアイスクリームとなっているそう。

ストロベリーカスタードタルト

4月11日より期間限定販売。

発酵バターを使った濃厚なカスタードアイスクリームに、ストロベリーソースと香ばしいグラハムクッキーを混ぜ合わせたもの。風味豊かなカスタードと甘酸っぱいストロベリーを組み合わせた、春にぴったりな味わいが楽しめるそうだ。

クランチークランチ ダブルクッキー&クリーム

3月28日より期間限定販売。

濃厚なバニラアイスクリームとチョコレートクッキーのハーモニーが絶妙なクッキー&クリームアイスクリームを、チョコレートクッキーを散りばめた優しい甘さのミルクチョコレートでコーティングしてある。アイスクリーム部分のしっとりとしたクッキーとコーティング部分のザクザクとしたクッキー、2つの異なる食感が楽しめるそうだ。

ミニカップ・マルチパック 6個入り フルーツ フェスティバル(トロピカルマンゴー・ラズベリーミルク・クリーミーバナナ)

3月14日より期間限定発売。

トロピカルマンゴーは、濃厚なマンゴーアイスクリームにマンゴー果肉を混ぜ合わせたフレーバー。マンゴーの芳醇な甘さと程よい酸味が存分に味わえるそう。
ラズベリーミルクは、まろやかなミルクアイスクリームに甘酸っぱいラズベリーソースを合わせたフレーバー。鮮やかな色合いのラズベリーソースが見た目の華やかさも演出している。
クリーミーバナナは、完熟バナナだけを使用したフレーバー。滑らかな舌触りと、ミルクと溶け合う濃厚な味わいが楽しめるとのこと。

華もち きなこ黒みつ / ごま胡桃

2月28日より期間限定発売。

スプーンですくってほお張ると、ほこほこしたきな粉とトロトロのおもちが絡み合って口の中に溶け広がります。素朴で控えめな甘さが愛おしい。アイスとトッピングのダブルきな粉が香ばしく、アイスの中に混ぜ込まれた黒みつソースがときおりコクのある甘みを広げます。
「華もち ごま胡桃」のフタを開けると、艶やかな黒ごまのソースが目に入ります。この部分がお餅の層になっていて、しっかりとした黒すりごまの風味と、冷えているにも関わらず、やわらか〜く伸びるお餅のコラボレーションが堪能できます。この部分だけでももう上質な和菓子のよう。
下の層は、白ごまペーストが混ぜ込まれたアイスクリームのやさしい味わい。胡桃の 粒がこの白ごまアイスクリームの中に入っており、濃厚なごまの風味の中で、ふいにやってくる胡桃の香ばしさと食感が、なんともいえない絶妙なアクセントに!

トリプルショコラ

2月7日より期間限定販売。

ホワイトチョコレートアイスクリーム、ビターチョコレートソース、カカオミルクチョコレートアイスクリームからなる3層構造。スプーンをカップの底まで入れてアイスクリームをすくうと、3色の層をしっかり確認できた。
一口食べると、ホワイトチョコレートチップのパリパリとした食感と共に、カカオの風味が生きた奥深いチョコレートのハーモニーが広がる。どれか1つの味が主張するのではなく、バランスのとれた味わいが心地よい。さらに、チョコレートソースのトロリとした口当たりが贅沢!

バニラ(ハートマークデザイン仕様)

1月下旬より期間限定販売。従来のバニラのカップのデザインを、幸せの象徴のハートをモチーフとしてものにしている。

「バニラ」は、1961年に誕生して以来、変わらず愛され続けているロングセラーフレーバー。パッケージデザインを“幸せの象徴”であるハートモチーフにすることで、大切な人と過ごす幸せなひとときや、特別な気分が高まる季節に彩りを添える。
コーポレートカラーであるバーガンディーレッドを基調に、大小さまざまなハートが全体に散りばめられている。

カフェやホテルで食べられる限定メニュー

現在、実店舗の運営は行っていないハーゲンダッツですが、期間限定でカフェやホテルとコラボした、“そこでしか食べられない”限定メニューを展開しています。

MAISON KAYSER presents Häagen-Dazs Bakery

フランスの有名なベーカリー「メゾンカイザー」とコラボしたカフェ「MAISON KAYSER presents Häagen-Dazs Bakery」を東京 丸の内に期間限定でオープン。ハーゲンダッツとメゾンカイザーのパンを組み合わせた全14種類(テイクアウト6種類、イートイン8種類)のオリジナルメニューを販売しています。期間は2017年4月19日(水)~2017年5月9日(火)。

イートインメニューでは、「バゲットモンジュ with Haagen-Dazs」(1300円)に注目。メープルシロップをかけたカリカリのバゲットに、バニラやストロベリー、グリーンティーなど定番フレーバー6種のハーゲンダッツが添えられたデザートです。好きなフレーバーを自由に組み合わせながら味わうことができます。
テイクアウトメニューのおすすめは、カカオのほろ苦さを感じるパンにマカダミアナッツアイスを挟んだ「パンオカカオココ with "マカデミアナッツ"」(600円)。中はモチモチ、外はカリカリの食感に仕上げたパンとコクのあるアイスが相性抜群の1品です。パンはマカデミアナッツアイスに合うようにココナッツを増量した特別なレシピで作っているそう。アイスとのハーモニーを楽しんで。

いずれも魅力的な本格的スイーツばかり。気になる方は、ぜひ以下の公式サイトでメニューをチェックしてみてください。

Happy Heart Afternoon Tea with Haagen-Dazs

東京マリオットホテルではハーゲンダッツを使ったアフタヌーンティーやカクテルが提供される「Happy Heart Afternoon Tea with Haagen-Dazs」を開催。期間は3月1日(水)~6月30日(金)。

上下2段のプレートには、ハーゲンダッツのアイスクリームを使ったスイーツの他、目で見てハートモチーフを楽しめるスイーツがずらり!下の段には月替わりで、新作のハーゲンダッツ ミニカップも添えられる。さらに、ローストビーフサンドやグラタンなど、セイボリーを盛り合わせたプレートも付き、充実したラインアップだ。

バーテンダーが作る、ハーゲンダッツとカクテルを組み合わせたノンアルコールドリンクも。「ジャパニーズガーデン -抹茶-」は外国人宿泊客も多いホテルにあって、日本の茶道文化をアピール。

シングルモルトウイスキー白州」とカルーアの抹茶リキュールを合わせたカクテルを、急須からグリーンティーアイスクリームに注ぐ。例えるならば、アイスクリームにエスプレッソコーヒーをかける、アフォガードのイメージだ。
この状態で一口味わったら、次は抹茶を点てる要領で、客が自ら茶せんを使ってカクテルを仕上げていく。つまり、アイスクリームは通常のカクテルでいうところの氷の役割。茶せんで点てる作業は、シェイクに相当する。

“幸せだけで、できている”というブランドメッセージのとおり、食べると幸せな気分に浸れるハーゲンダッツ。上質で美味しいと評価されてきた実績と信頼があるゆえ、新商品が販売されるたびに、少し値段が高くても食べてみたいと思わせる魅力があります。今後もハーゲンダッツファンの心をつかんで離さないことでしょう。