特集2017年8月26日更新

笑いを交えニュースを斬る“ご意見番”松本人志

お笑い界の重鎮でありながら、最近ではご意見番のイメージも強くなっている 松本人志さん 。芸能界の話題に限らず、独自の視点で笑いを交えながら議論を展開させていく話術に視聴者も釘付けになってしまいます。今回は番組放送後にも多くのニュース記事に取り上げられている 松本人志さん の発言をピックアップしました。

“ご意見番”松本人志のコメントの数々

ワイドナショーの上原多香子の不倫騒動への対応に

8月15日、松本さんが自身の公式Twitterで「しゃべっても。謎の事情でカットされ。。。」とつぶやきました。この意味深なツイートにネット上でも、どの出演番組のどのような発言がカットされたのか話題となっていました。

この件に関しては8月20日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)にて、8月13日に同番組で放送される予定だった上原多香子の不倫騒動に対するコメントがカットされたことに関するものだったことを自身の口から明らかにしました。

松本いわく、宮迫博之の不倫問題よりも上原の不倫問題の方が世間的には興味があると訴えたが、フジに制され「ちょっとこれはサスペンスと何かいろんなことが入り乱れてるから、もうちょっとはっきりしてから、もう1回扱った方がええのかもね」というコメントにとどめたという。
ところが本番直前になって、松本のコメントをカットする旨が伝えられると共に、上原の件はフジでは扱わないことになったと説明され、飲み込んだ松本。ところが数日後の「とくダネ!」(毎週月~金曜朝8:00-9:50、フジ系)で、“フジでは扱わないはずの”上原の件に触れており、くだんのつぶやきに至ったとのこと

発言内容

松本は改めて、「(視聴者には)そういうことから逃げないワイドナショーやと思ってほしい。フジテレビを愛すがゆえに言っているのに、なぜかフジテレビ側から若干足を引っ張られる。こういうのは本当にやめてもらいたい」とけん制。「テレビがどんどん時代遅れになっていく。テレビよりネットのほうが伝えている」と、懸念を示した。

世間の不倫バッシングに「何のために芸人をやってんねやろ」

8月6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、女優・斉藤由貴の不倫騒動から話題は「芸能人の不倫」についての議論に。「不倫がこんなにあかんねや、と思ったら、シクシクと泣く夜があるんですよね。何のために芸人をやってんねやろ、と」と自身は不倫に寛容である持論を述べました。

発言内容

芸人どうしでの飲みの場でも女性の話題になるといい、「芸人どうしで、『どうしてるの?』『どうする?』と。独身の芸人ですら、派手に何人も(交際する)みたいなことができない」と、不倫に不寛容な風潮を憂いた。

同番組のMC・東野幸治とコメンテーター・石原良純も「芸能人の不倫」について、それぞれ芸人や俳優としての立場からコメントを残しています。

松本のこの告白には、司会の東野幸治(49)も、「松ちゃん、夜、シクシク泣いてんの」と驚いた様子。自身もお笑い芸人である東野は、「(芸人は)結婚する前には、売れっ子になってお金が欲しいとか、いい女とデートしたいとか、いろいろな思いがある」と、フォローした。
俳優としても知られる石原は、「昔は モテない俳優はいない と教わったのに、今は モテてはいけないのにカッコ良く (が求められている)」と、世間の風潮に疑問を呈した。

乙武洋匡氏の元妻に「僕、個人的には全然、申し訳ないと言っていいと思うんです」

8月13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)でのコメント。昨年11月、同番組内で離婚成立後に乙武氏の自宅でロケが行われ、そこでの乙武氏の発言がきっかけとなり、乙武氏の元妻が乙武氏を提訴したことについて、「僕、個人的には全然、申し訳ないと言っていいと思うんです」と謝罪しました。しかしいっぽうでロケの趣旨について説明し理解を求める発言も。

発言内容

乙武氏は約9カ月ぶりの地上波登場となったこのVTR出演時、離婚の理由について「私のしでかしたこと自体は妻もずっと前から知っていたことなので、それ自体というのは特に2人の間で揉め事になることはなかった」と不倫が最大の要因ではないとした。しかし、同誌によると、元妻はこの“不倫を容認していた”かのような発言に深く傷ついたという。

 番組中の乙武氏の発言が提訴のきっかけになったという報道に、松本は「奥さんが『ワイドナショー』を見て、嫌な思いをされたんだったとすれば、こっちとしては何かちょっと心痛いというか。そうですね、僕、個人的には全然、申し訳ないと言っていいと思うんです」と謝罪した。
「ただ、番組として、じゃあ、申し訳ないと言うほどの番組だったのかというと、僕はそれ、ちょっと違うかなとは思うんです。(昨年11月の乙武氏自宅訪問ロケは)われわれはやっぱり、乙武さんを励ましに、ただただ行きたかっただけなので」と続け、ロケの主旨を説明して理解を求めた。

ダブル不倫疑惑の斉藤由貴に「不倫ビザを与えてもいいのでは。」

8月6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、女優・斉藤由貴と一般男性とのダブル不倫疑惑が週刊文春で報じられたことについて触れられると、今回で3度目の不倫報道となる斉藤に対して、松本さんは「この人は殿堂入りだと思うんです」、「不倫ビザを与えてもいいのでは。」と発言。

発言内容

実は、斉藤は過去にも尾崎豊や川崎麻世との不倫がささやかれていたこともあり、松本はそこに触れると「それで言うとこの人はもう殿堂入りだと思う」と不倫することが常習化しているとコメント。
 そして、最近お笑いコンビ・ピースの綾部祐二と会ったことを明かすと、その際、綾部のアメリカ行きのビザが下りないことを聞かされたと告白。松本は綾部のビザ発行の話とからめて「ここまでやってきた人ですから、もう不倫ビザ与えてもいいぐらい」と斉藤には自由に不倫させたらいいのではないかと容認する場面もあった。

不倫報道の雨上がり決死隊・宮迫博之に「(一線は)全然越えてるよ」

8月13日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、宮迫博之が2人の女性との不倫疑惑について釈明した話題に触れ、「結果的に2人の女性と3泊したと。これは、8回ヤッてますね。(一線は)全然越えてるよ」と、出演者をざわつかせる発言をしました。

発言内容

「バイキング」を視聴していたという松本は、「(出演者たちが)わりと優しく宮迫を包んでいる感じは、良くも悪くもあった」とコメント。「僕は今、その人たちのなかでもいちばんよく宮迫を知っている」と引きつけたうえで、「結果的に2人の女性と3泊したと。これは、8回ヤッてますね」と発言。「(一線は)越えてる、越えてる。全然越えてるよ」と話し、出演者をざわつかせた。
さらに松本は、宮迫が「バイキング」で明かしていた、妻との心温まるエピソードにも言及。宮迫によると、妻からは叱られたものの最後には許されたそうで、反省の言葉を口にしていたが、「奥さんとの話、完全に演技ですよね。俺はテレビ見ながら、何回言うたか。『出たよ、宮迫』。宮迫節、炸裂ですよ。嫁の(話をしている)時なんか、こぶし回しまくりですよ」と冷ややかに話した。

同番組のMC・東野幸治や、FUJIWARA・原西孝幸らが慌ててフォローする場面も。

これには司会の東野幸治(50)も驚き、「演技じゃないですよ! あれ、めっちゃ叱られたって。俺は宮迫から、『めちゃめちゃ叱られました』って聞きましたから」と、打ち消す一幕もあった。
宮迫については、次のコーナーに出演したFUJIWARA・原西孝幸も
「宮迫さんは、凄い性欲なので。いや、越えてないですよ。越えてないと思いますけども、一生繁殖期が終わらない思いますけども、越えてないと思いますよ、越えてないと思います」
と、なんとも微妙な発言。

“食事の遅い”おばたのお兄さんに「本当に売れない」

8月6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、中学校の昼食時間が15分しかないことに対してネット上で批判が起きている状況に、松本は論点がずれると前置きをしながらも「芸人で食うのが遅いやつは本当に売れない」という持論を述べました。

さらに共演している山崎夕貴アナウンサーに対して、おばたのお兄さんも食べるのが遅いことを指摘。山崎アナが必死でフォローする姿に出演者から笑いが起こりました。

発言内容

松本は番組の冒頭で、山崎アナとおばたのお兄さんを交えて食事をした話をしたのだが、これを踏まえて「おばたのお兄さんも(食べるのが)遅かったよね」と山崎アナに話を振った。すると山崎アナは彼女は「いやいやいやいや、ああいう場だったんで」と大慌て。松本がゆっくりとした動作でおばたのお兄さんの食べ方をマネすると、山崎アナは「そんな食べ方はしてないです。緊張してたんで、あのときは」と、おばたのお兄さんを必死にかばい、出演者たちから笑い声が上がった。

籠池夫妻に「吉本入りとかしたらいいんじゃないかな」

8月6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、森友学園前理事長の籠池泰典容疑者とその妻・諄子容疑者の話題を取り上げた際、2人のキャラクターと夫婦(めおと)感のインパクトの強さに「吉本入りとかしたらいいんじゃないかな」と感心の様子。

発言内容

「籠池さんの話でいうと、もうちょっとこれ...、潔白というか...、うまくなれば、吉本入りとかしたらいいんじゃないかな」
と仮に籠池夫妻が「潔白」であれば、自身が所属する芸能事務所「吉本興業」に所属すればいいのではないかと提案。
「あのキャラクターとあの夫婦(めおと)感はえぐいから大助・花子でいけると思う」 (中略) さらに、ゲストコメンテーターとして出演した古市憲寿さんが、籠池夫妻が本名ではなく「ビジネスネーム」を使っていたことを指摘し、泰典容疑者の本名は「康博」、諄子容疑者の本名は「真美」などと紹介されると、松本さんは改めて、「すごいよ、このキャラクター」と籠池夫妻への感想をこぼし、終始、夫妻のインパクトの強さに興味津々の様子を見せていた。

カミナリ・竹内まなぶに「殴られるのが仕事じゃない」と同情

7月27日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)の番組内で、ボケ役のカミナリ・竹内まなぶが漫才中、すべりそうな時ほど、ツッコミ役の石田の頭をはたく力が強くなることを相談したところ、「これはツッコミあるある!」と頷きながら強く同意しました。

発言内容

ボケ役の竹内が松本に対し、「相談というか、分かってくれるだろうなってことがありまして」と語り始めた。竹内はひっぱたきツッコミについて「ウケれば、まだ僕、痛みよりも喜びが勝つんです。(ネタが)スベりそうってときに、バーンって叩かれるときって、めちゃくちゃ(叩く力が)強くなるんです」と、スベったときの石田のツッコミが痛いと明かすと、松本はうなずきながら「これはツッコミあるある!」と強く同意した。
松本は続けて、「ウケてないときのほうが強い!」「でも、強く叩いたからといって、ウケは倍増しないぜ」と、独自のツッコミあるあるを披露。さらに「コイツ(浜田)がさあ、“そう言うなよ”みたいな、“俺も殴るのが仕事やねん”って言うの」「(でも)俺、殴られるのが仕事じゃないし!」と、ボケの不満を爆発させていた。

辞任報道の蓮舫氏に「ちょっと可愛く見えました」

7月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)の番組内で、民進党の蓮舫氏の代表辞任のニュースで、コメントを求められた松本は「何だろう…」と言葉を濁しながらも、自身が感じた女性政治家の「好み」について語る場面がありました。

発言内容

辞任会見での蓮舫氏の心境を「気ィ張って頑張ってたんやろうな、最後ちょっとプツッと切れたのかな緊張感が」と推察。その上で、
「そのときに一瞬、僕は蓮舫さんが可愛く見えました」
と改めて繰り返した。

不倫疑惑の今井絵理子氏に「こういうのを見ると票を入れた人がガッカリする」

7月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)の番組内で、自民党・今井絵理子氏の不倫疑惑について「こういうのを見ると票を入れた人がガッカリするやろうなと思うんです」と苦言を呈しました。

発言内容

当選直後、沖縄の基地問題について「これから向き合いたい」と発言したことが話題になった今井氏。松本は「今までのとは別問題で考えた方がいい」と過去の不倫騒動とは区別し、「議員さんでこのタイミング。国会がいろいろと問題をかかえている中で」と指摘した。
「別に寝たらアカンとは言わへんけど、こういうのを見ると票を入れた人がガッカリするやろうなと思うんです」と票の重みを訴え、「寝る間も惜しんで基地問題を勉強してくれてるのかなと思いたいじゃないですか?」と投げかけた。

石原真理子に「おさるさんになったんやな」

7月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、石原真理子がお弁当とお茶を万引きした疑惑が報じられた際に、松本が「53歳になってとうとう『おさるさん』になったんやな」と落胆した様子で発言しました。

発言内容

松本は、石原が万引きしたとされるものが お弁当 と お茶 であることに言及。「お腹が空いていたんでしょう」と話し、「お腹が減ったから弁当を盗るってさ、もう、 おさるさん やん。この人は、53歳になってとうとう おさるさん になったんやな」と、コメントした。

お笑い界の重鎮らしく、芸能界や社会問題に対しても、秀逸な笑いを交えて意見をしてくれる松本人志さん。芸能生活が長く、芸能界での人間関係を築いてきた松本さんにしか出来ないようなコメントも多く見受けられます。これからもワイドショーやトーク番組で、松本さんらしい笑いを交えたご意見が聞きたいですね。