北海道で震度7の地震 被害・復旧状況まとめ

2018年9月7日18時30分更新

9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振地方中東部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、厚真町で最大震度7を観測。この地震について被害状況やライフラインに関する情報などをまとめました。

最新ニュース

被害状況

厚真町で大規模な土砂崩れ

死者9人と心肺停止7人(政府発表)

死者数などの情報はに発表媒体によってばらつきがあり、現時点(7日18時30分)で確認できる情報では、政府発表によると「死者9人と心肺停止7人」。
なお、北海道庁(16時)の発表によると死者数、心肺停止者、安否不明者はそれぞれ12人、5人、22人。時事通信(17時37分配信)ではそれぞれ13人、5人、22人となっています。

ライフライン状況

一時は道内の全295万戸で停電も復旧進む

7日午前で過半数が復旧

地震発生後、道内のすべての火力発電所が停止し、全約295万戸で停電が発生していましたが、7日6時には約4割、9時時点では過半数の世帯で復旧。現在も急ピッチで復旧を進めているようで、7日中に約240万戸が復旧する見通しだといいます。

北海道電力は広範囲に影響を及ぼした停電の復旧を急いでいる。最大で道全域の295万戸に及んだが、7日午後4時までに154万戸で電力供給が再開された。8日午前0時までに約8割に相当する240万戸の復旧を目指している。 

一時電話つながらず断水も 公衆電話を無料開放

道内各地では、固定、携帯ともに電話がつながりにくくなり、水道管の破裂による断水も相次いだ。
NTT東日本によると、厚真町などの固定電話約3万4千回線で通信障害が発生した。同社は北海道全域で、災害時でもつながりやすい公衆電話を無料で利用できるようにしたと明らかにした。

空の便や鉄道が7日中に運転再開

6日は道内JR全線で運転停止

JR北海道は6日、道内全線で運転を停止していましたが、7日昼ごろから北海道新幹線と在来線の一部の運行を再開しました。

JR北海道によると、札幌と新千歳空港を結ぶ快速エアポートは7日午後1時20分、本数を減らして運行を再開した。その他の在来線は運転を見合わせている。北海道新幹線と札幌市営地下鉄も同日午後、運転を再開した。
北海道で発生した地震の影響で、北海道新幹線は6日、始発から終日運休した。道内の鉄道は全ての路線で運転見合わせが続き、JR北海道は新幹線と在来線を7日午前中まで見合わせることを決めた。6日は在来線1254本、新幹線28本が運休し、計約37万人に影響したとしている。

新千歳空港も7日昼前から再開

新千歳空港は6日、ターミナルビルが終日閉鎖され、全発着便の運航が停止されていましたが、7日午前から運航を再開しています。

地震の影響で閉鎖されていた新千歳空港は7日午前11時ごろ、国内線の発着が再開され、成田発のバニラ・エア機が第1便として到着した。国際線の再開は8日以降の見込み。
閉鎖が続いていた新千歳空港は7日、昼前に運航が再開されたものの、大きな荷物を抱えた利用者らがターミナルの出発ロビーに殺到するなど混乱が続いた。「ひとまず家に帰れる」と喜ぶ声が聞こえる一方で、チケットが確保できない人も相次いで「先が見通せない」と不満の声も聞かれた。

8日の国内線は通常ダイヤを目指して調整を進めているようです。

その他のお役立ち情報

国土交通省による北海道地区の道路情報

北海道地区 道路情報 / 国土交通省 北海道開発局

通信各社が災害用伝言サービスを提供中

北海道で発生した震度6強の地震を受け、大手携帯キャリアのNTTドコモ、au、ソフトバンクが災害用伝言板を開始しました。
またNTTでも災害用伝言板と災害用伝言ダイヤル「171」を提供しています。

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