特集2017年11月26日更新

いつまでも読み続けたい!超・長期連載漫画

子どもの頃から読んでいたあの漫画が大人になっても変わらず続いていると、ちょっと安心したりしますよね。今回はそんな、100巻を超えて発刊している漫画や、数十年に渡り超・長期連載している漫画をピックアップしてみました。

目次

1989年から連載の「はじめの一歩」終了?で読者騒然

「週刊少年マガジン」(講談社)の「はじめの一歩」がついに終わってしまうのでは、という声がネットで上がっている。
議論が巻き起こったきっかけは、2017年11月8日に発売された49号で、主人公「幕之内一歩」が「パンチドランカー」であることを認めたとみられる描写にあった。
「週刊少年マガジン」の発売後、ネット上では、
「はじめの一歩ついに終わりに向けてたたみはじめて来たなって感じ」
「ハッピーエンドで終わって欲しい漫画なんだけどな・・・」
「はじめの一歩が一歩パンチドランカーEndとかマジ勘弁」
と、物語が終焉、しかも暗い展開に向かいつつあることに嘆く声が多く見られる。

ボクシング漫画の金字塔「はじめの一歩」は1989年連載開始で、2017年11月現在で単行本は119巻刊行されています。この記事の後に掲載された最新号では、さらに衝撃の展開が…。ますます、連載終了説に現実味が。いったい、どうなっちゃうんでしょうか。

はじめの一歩

作者森川ジョージ
掲載誌週刊少年マガジン
出版社講談社
連載1989年 ~ 連載中
単行本119巻

※単行本の巻数は2017年11月現在のものです(以下同じ)

単行本で100巻以上発刊している漫画

「はじめの一歩」だけでなく、数十年の長期に渡り連載されていた漫画は他にも存在します。そんな漫画を振り返ってみましょう。

※現在連載中・あるいは2016年以降に連載終了したものに限定しています。

ゴルゴ13

作者さいとう・たかを
掲載誌ビッグコミック
出版社小学館
連載1968年11月 ~ 連載中
単行本186巻

日本人なら誰でも知っている「ゴルゴ13」。なんと連載開始以来、一度も休載なく続いているそうです。

狙った標的は逃さない。不可能を可能にする超A級スナイパー・ゴルゴ13がこの世で初めて確認されたのは、1968年11月。実に、今から47年前のことである。「ゴルゴダの丘で、主イエスにいばらの冠を被せ、十字架にかけた13番目の男」といわれている不吉なコードネームを持つゴルゴ13は、国籍・出身地・本名、すべて不明。デューク東郷と名乗るその男は、この世界の歴史の裏側で仕事を続けている。
依頼人が真実さえ語っていれば、イデオロギーも善悪も関係なく、高額で仕事を請け負い、必ず成功させる。「狙われたらアメリカ大統領でも助からない」と言われる腕前を持つ、裏社会最強最高のプロフェッショナルだ。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

作者秋本 治
掲載誌週刊少年ジャンプ
出版社集英社
連載1976年6月 ~ 2016年9月
単行本全200巻

長期連載漫画の代名詞的存在だった「こち亀」。昨年連載が終了した時は大きなニュースとなりました。

「こち亀」は、浅草生まれで人情派かつ破天荒な警察官の両津勘吉、通称“両さん”が、勤務先の派出所を中心にさまざまな騒動を起こす、週刊少年ジャンプ連載中の人気漫画だ。前人未到の全200巻のコミック単行本の累計発行部数は、約1億5000万部。アニメやドラマ、舞台などにもなっている。

2016年9月3日に東京・神田明神で行われた「連載40周年記念完全描きおろし絵巻奉納式」の式典で作者が連載終了の発表がされました。

最終話を掲載した「週刊少年ジャンプ」が初の重版

ちなみに『週刊少年ジャンプ』本誌の重版は史上初めての事で、まさに異例の事態。このニュースにネットからは「こち亀すげぇぇぇぇぇ!!」「週刊誌が重版されるとか、こち亀効果凄すぎかよ!」「凄いなこち亀。超愛され作品じゃんよ」「ジャンプ本誌を重版…だと!? こち亀はやっぱり歴史的作品だ…!」と驚きの声が上がっている。

ミナミの帝王

作者天王寺 大(作) / 郷 力也(画)
掲載誌週刊漫画ゴラク
出版社日本文芸社
連載1992年 ~ 連載中
単行本145巻
よくある債権者と債務者のやり取りの他、豊田商事事件、安田病院の診療報酬水増し事件、村上ファンド事件等の実際の事件や、痴漢冤罪、バブル崩壊、商工ローン、派遣切り、闇金融、貸し渋りといった社会問題を題材にした金融コミック。

クッキングパパ

作者うえやまとち
掲載誌モーニング
出版社講談社
連載1985年 ~ 連載中
単行本143巻
舞台は、グルメの街・博多。1話ごとにその話のキーとなる料理のレシピが絵入りで紹介されています。主人公・荒岩一味は、料理も仕事もカンペキでまさに理想のパパ。料理対決ではないので、家庭や職場、学校の人間関係においての人情話も読みどころです。

浮浪雲

作者ジョージ秋山
掲載誌ビッグコミックオリジナル
出版社小学館
連載1973年 ~ 2017年9月
単行本111巻
幕末の東海道の宿場町で問屋を営む雲、妻のかめ、長男・新之助、長女・お花の4人の暮らしぶりを中心に人生の機微を時にコミカルに、時にシニカルに描いた作品です。

2017年9月に44年の連載に終止符

小学館の広報室は2017年8月22日、J-CASTニュースの取材に対し、9月20日発売号の1039話で、44年間にわたった連載にピリオドを打つことを明らかにした。
すでに、8月19日発売号で、登場人物が「終わんないといけないんでしょうねえ」などと漏らし、最終ページで「あと2話」と告知していた。一部でそのことが報じられていたが、現実となるようなのだ。スポーツ紙報道などによると、ジョージ秋山さんは、漫画について数年前から「そろそろかな」と言い出し、編集部でも、このタイミングで描き切ったと判断したという。

鬼平犯科帳

作者さいとう・たかを
掲載誌コミック乱
出版社リイド社
連載1993年 ~ 連載中
単行本102巻

40年以上の長期連載作品

タンマ君

作者東海林さだお
掲載誌週刊文春
出版社文藝春秋
連載1968年 ~ 連載中
単行本全7巻(電子書籍3巻)
わが国にサラリーマンを描いた漫画は数多くありますが、その代表格といえばなんといっても『タンマ君』。なにしろ週刊文春で連載がスタートしたのは東京五輪の4年後の1968年。今年で47年目を迎える超・長寿連載です。
ふつうなら半世紀近くサラリーマンをしていれば社長や会長になっているものですが、タンマ君は違います。出世街道を駆け上がっていくわけでもなく、社内の権力闘争にしのぎを削ることもない、まさに“ザ・万年ヒラ社員”。

赤兵衛

作者黒鉄ヒロシ
掲載誌ビッグコミック
出版社小学館
連載1972年 ~ 連載中
単行本全1巻

三丁目の夕日

作者西岸良平
掲載誌ビッグコミックオリジナル
出版社小学館
連載1974年 ~ 連載中
単行本65巻
1955~1964年の「夕日町三丁目」を舞台にした、懐かしの光景が描かれる人気漫画。映画版も大ヒット。名倉さんは「古き良き家族、懐かしい父親像が印象的」と語る。

王家の紋章

作者細川智栄子あんど芙~みん
掲載誌月刊プリンセス
出版社秋田書店
連載1976年 ~ 連載中
単行本62巻
21世紀のエジプトで考古学を学ぶアメリカ人の少女・キャロルが古代エジプトにタイムスリップしてしまいそこで出会った若く美しい少年王・メンフィスとの愛を描いた壮大な物語です。メンフィスを愛する姉・アイシスやキャロルに心を奪われる令名高い隣国の王子・イズミル、現代にいてキャロルを案じる兄・ライアンなど魅力的なキャラクターが多数登場し、連載41周年の2017年も読者に夢とロマンを届けています。

30年以上の長期連載作品

パタリロ!

作者魔夜峰央
掲載誌マンガPark
出版社白泉社
連載1978年 ~ 連載中
単行本98巻
パタリロ・ド・マリネール8世という名のマリネラ王国・国王が敏腕エージェントのバンコランや、バンコランの愛人といった個性的なキャラクターと共に毎回騒動を巻き起こすギャグマンガだ。耽美的な絵柄と独特のギャグセンスが「なんだこのユーモアは…新しすぎる!」「パタリロのくるくる変わる表情に爆笑せずにいられない」と熱いファンを生み出している。

釣りバカ日誌

作者やまさき十三(作) / 北見けんいち(画)
掲載誌ビッグオリジナル
出版社小学館
連載1979年 ~ 連載中
単行本97巻

鎌倉ものがたり

作者西岸良平
掲載誌漫画アクション

まんがタウン
出版社双葉社
連載【漫画アクション】
1984年 ~ 2000年
【まんがタウン】
2000年 ~ 連載中
単行本34巻

タイトルを変え続いている長期連載作品

ジョジョの奇妙な冒険

作者荒木飛呂彦
掲載誌ウルトラジャンプ
出版社集英社
連載1987年 ~ 連載中
単行本ジョジョの奇妙な冒険 全63巻
ストーンオーシャン(第6部) 全17巻
スティール・ボール・ラン(第7部) 全24巻
ジョジョリオン(第8部) 16巻

もともとコアなファン層の多かった「ジョジョ」ですが、近年アニメ化されて一般層にも浸透、新たなジョジョ・ブームを巻き起こしています。現在は第8部が連載中。

第4部「ダイヤモンドは砕けない」と同じ杜王町が舞台だが、歴史背景は第7部「スティールボールラン」を受け継いでいる。記憶喪失の主人公・東方定助が自身のルーツを探るというストーリー。

作者が語る「ジョジョリオン-ジョジョの奇妙な冒険Part8-」

ファッショナブルなキャラクター、極彩色の色使い、そして「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションなどファッション界でも話題の同作だが、「ファッションはキャラの一部。キャラクターは海中でも帽子を脱がない。色使いは連載が始まった80年代に流行っていたヴェルサーチやモスキーノ、ミッソーニなどのイタリアブランドから影響されている」と説明。

キャプテン翼

作者高橋陽一
掲載誌グランドジャンプ
出版社集英社
連載1981年 ~ 連載中
単行本キャプテン翼 全37巻
ボクは岬太郎 全1巻
ワールドユース特別編 全1巻
ワールドユース編 全18巻
ROAD TO 2002 全15巻
GOLDEN-23 全12巻
海外激闘編 IN CALCIO 全2巻
海外激闘編 EN LA LIGA 全6巻
ライジングサン 7巻

サッカー漫画のバイブル「キャプテン翼」も1981年のスタート以来、様々なシリーズを経て現在も連載中です。

1981年より集英社『週刊少年ジャンプ』にて連載がスタートし、日本のサッカー少年たちを中心に多大な影響を与えた作品です。
その後も、主人公である大空翼たちの成長を描くシリーズを続編として発表。現在は、集英社より発行されている『グランドジャンプ』にて『キャプテン翼 ライジングサン』が連載されています。
日本国内での単行本・文庫本累計発行部数は計7000万部を突破。
国内のみならず、世界10ヶ国・地域で翻訳され、海外各国でも数多く出版されている大人気作品です。
『キャプテン翼 ライジングサン』は、マドリッド五輪制覇に挑む大空翼と仲間達の激闘を描いた作品。最新コミックス6巻では、グループリーグを1位通過した日本との対戦相手を決める、ブラジルとドイツの戦いが描かれている。

「超人ロック」シリーズ

作者聖悠紀
掲載誌コミックフラッパーほか
出版社KADOKAWAほか
連載1967年 ~ 連載中
単行本KING LEGEND 全37巻ほか

第1作が発表されたのは1967年。掲載誌を転々としながらも、今年でなんと誕生50週年を迎えて現在も連載中の、超・長期シリーズにしてSF漫画の名作中の名作です。単行本は複数の出版社・ブランドからたくさんのシリーズが出ているので、とりあえず楽天ブックスのリンクを貼っておきます。

『超人ロック』は1967年に第1作が誕生した、聖悠紀による超長期連載作品。数千年の時を生きる超能力者「ロック」が主人公の同作は、様々な境遇に生きる人々や、人類が銀河系へと進出していく歴史を描いたSFマンガで、単独作家による未曾有の超長期連載シリーズとして、今も作品は続いている。

連載再開はいつ?休載中の長期連載漫画

美味しんぼ

作者雁屋 哲(作) / 花咲アキラ(画)
掲載誌ビッグコミックスピリッツ
出版社小学館
連載1983年 ~ 連載中(2014年5月以降 長期休載中)
単行本111巻
「トンカツ慕情」を筆頭に初期の人情話や市井の人々にスポットを当てた「神回」はもちろん、主人公である山岡士郎と父・海原雄山との「究極・至高の料理対決」、山岡とヒロインである栗田ゆう子の結婚までのエピソードなど、単純にマンガ作品としても評価が高かった同作。
しかし連載25年目、長くあった「父と子の戦争」が終わり、山岡と海原が和解し休載になると、ファンの間でも「そろそろ終わりか」という声がささやかれ始めた。親子の意地の張り合いがこのマンガの根幹だっただけに、そう考えるのは極めて自然だ。
さらに2009年の連載再開後、福島原発に関する「鼻血」の描写で世間からバッシングを喰らい、またも連載休止。その後、現在にいたる。

グルメ漫画の代表的な作品である同作も、2014年以来、長期休載中。2016年に書かれた原作者のブログでは、引用にあった「鼻血問題」が休載の原因ではないとしているものの、「しかし、いくら何でも連載30年は長すぎだ。そろそろ終わりにしたいと思っていますが、どんな形で終わらせるか。」と連載終了を示唆しています。

BASTARD!! -暗黒の破壊神-

作者萩原一至
掲載誌ウルトラジャンプ
出版社集英社
連載1988年 ~ 連載中
単行本27巻
若い人やアニメファンのために説明すると、萩原の『バスタード』は1988年から「週刊少年ジャンプ」で連載を開始したダーク・ファンタジーバトル。濃密で緻密な描き込み、迫力ある魔法バトル、そして高クオリティなエロくて可愛い女性キャラたちの描写で大人気となった。

休載の多さでいうと冨樫義博の「HUNTERXHUNTER」や三浦建太郎の「ベルセルク」もありますが、今年単行本が出ていますし(また休載していますが)、今回のラインナップに入れていません。この「BASTARD!!」は最後に単行本が出たのはもう5年前になります。

一方、萩原の『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』は、こちらも休載を繰り返しながら、現在は掲載の場を「ウルトラジャンプ」に移し、不定期で連載中だ。同作の連載がスタートしたのは1988年であるにもかかわらず、コミックスは27号までしか出ていないのだから、いかに休載が多かったかをうかがわせる。

ガラスの仮面

作者美内すずえ
掲載誌別冊 花とゆめ
出版社白泉社
連載2008年 ~ 連載中
単行本49巻

アニメ化・実写化もされた名作。少女漫画の枠を超えて、夢中になって読んだ男性読者も多いのでは?しかしクライマックスにさしかかった物語は、単行本化の際は大幅な加筆・修正がなされ連載時と全く違う内容になり、最近では(と言ってももうここ10年近いですが)休載を繰り返し、「終わり」が見えてこない状況です。

幻の演劇作品『紅天女』を巡り、平凡な少女・北島マヤと演劇界のサラブレッド・姫川亜弓が舞台上で闘い続ける成長物語。現在までに単行本の累計発行部数が5,000万部を突破した大ベストセラーです。

作者の「最終回まで描ききる」発言に戸惑うファン

1976年から連載は開始され、40年以上にも渡って壮大なストーリーを展開してきた『ガラスの仮面』。最終回まで描ききるという美内氏のコメントに、ファンも大喜び!……と思いきや、ネット上では怒りの声が意外と散見されるようだ。
「長期休載も多く、40年以上も連載してきて発行された単行本はわずか49冊。ネット上では『ラストまで読めずにすでに亡くなったファンがいることを考えていないのかな』といった声や、『高校生だった母は50歳を超え、小学生だった私も20歳を超えました』『ついてきてほしいなら描いてくれ』といった、呆れと切望が入り混じった声が多く出ているようです」(サブカル誌ライター)