特集2017年3月9日更新

疑惑噴出…森友学園騒動

財務省が国有地を学校法人「森友学園」に売却したことが大きな問題となっています。異常なまでの安価だった売却費を当初非公表としていたこと、それを突如公表したこと、そして「森友学園」が経営する幼稚園、開校しようとしていた小学校の実態、さらには安倍首相との関連、政界工作…。あまりにも多すぎるこの騒動の現時点での問題点をまとめてみました。

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民進党蓮舫代表が定例会見2017年3月30日(THE PAGE編集部)

民進党・蓮舫代表が定例会見3月30日(全文1)森友、天下り問題幕引きに異議

THE PAGE / 2017年3月30日 16時24分

 民進党の蓮舫代表が30日午後3時から定例会見を行った。  国会では一連の「森友学園」問題の質疑が続く中、27日に2017年度予算が成立。 [全文を読む]

2月9日、「学校法人へ国有地を安価で売却」朝日新聞が報じる

財務省近畿財務局が大阪府豊中市内の国有地を学校法人に評価額の1割ほどの安価で売却したことを、朝日新聞がスクープしました。売却先の学校法人は「軍歌を歌う幼稚園」と呼ばれる塚本幼稚園の運営法人である、学校法人森友学園です。

騒動は国会にも飛び火するなど、連日、テレビや新聞で大きく取り扱われる事態となりました。ここからは、今回の件の「何が問題なのか」についてポイントをまとめていきます。

 森友学園に売却された国有地は約8770平米。坪に換算すると約2650坪になる。しかも問題の土地の所在地、豊中市野田町1501番地は、幹線道路沿いの角地。これだけ広大かつ好立地の土地が、総額わずか1億3千万で売却されたのだ。

8億円もの“値引き”で近隣の1割程度の価格に

この1億3千万という価格は、土地の評価額よりも8億円近く減額されていたといいます。

 前回の記事でも指摘したように、森友学園による国有地取得問題で最も不可解なのは、時価9億円の土地が、8億円もの減額を受け払い下げられていると言う点だ。森友学園が買い受けた豊中市野田町1501番地に隣接するほぼ同規模の面積を持つ土地は7億円前後で取引されているのだから、この減額幅の大きさは異常と言っていいだろう。

また近隣の、ほぼ同規模の土地が14億円で売却されていたといいます。

そもそも、2016年6月20日に国から学校法人森友学園に払い下げられた大阪府豊中市にある8770平米の不動産鑑定評価額が9億5600万円とされたことがおかしい。
この国有地は、さらに埋設物撤去費用として8億1974万円が控除され、1億3400万円で払い下げられた。しかも、その支払いは一括払いでなく、頭金プラス10回の分割払いだ。隣接する国有地9492平米は、2011年3月10日に国から豊中市に14億2300万円で売却されている。

実質「たったの200万円」

「隣接する土地の値段から計算すると13億円ちょっとのはずでした。ところが、国の鑑定価格で9億5600万円に減り、さらに地中にゴミが埋まっていて掘り起こす費用がかかるとして8億円以上が安くなった。しかも、8億円とは別に、汚染土壌の除去費用として、国は1億3000万円余りを森友学園に支払っています。実質的に、たったの200万円で土地を手に入れたことになります。国有地は国民の財産。それが不当に安く払い下げられたのなら、重大な問題です」

黒塗りの「価格非公表」から突然公表の不自然さ

豊中市の市議が提訴した理由にもなっていた土地の価格の「非公表」。市議や朝日新聞の情報公開請求を突っぱねて非公表を貫いたからには「何かあるのでは?」と怪しまれるのは当然の流れだと思われます。

 この一覧表には近畿財務局が、公共随意契約(学校法人や福祉法人など公共性の高い事業者限定に国有地を売却する特約契約)で売却した国有地の一覧だ。合計33件の取引が記載された一覧表のうち、たった一つ、森友学園に売却された土地だけが、価格非公開となっている。これはなんとも不自然ではないか。
この問題を追及している豊中市議の木村真氏は今月8日、大阪地裁に訴状を提出した。
「昨年5月から売買契約書類の公開を請求していますが、肝心の売却額が黒塗りになっているのです。公開しない理由は『当該法人の正当な利益を害する恐れがある』という曖昧なものなので、口頭でそんなの許されないよと言うと、“法人から公開しないでとの希望があった”と頑として認めないのです。国有地の売却は原則として公開するべきという観点から、金額の公開を求めて提訴しました」
 問題の発端は、財務局が国有地の売買価格を非公表としたから。これに対し、豊中市の木村真市議(無所属)が、国に非開示の取り消しを求める訴えを大阪地裁に起こしました。マスコミの一部も追いかけて報道し、一転して公表されます。その価格が1億3400億円と、不動産鑑定士が査定した9億5600万円という価格に比べて「あまりにも安い」と、批判と疑念が巻き起こったのです。当初、非開示だったのは学園側の要望だといわれています。

なお、3月3日に行われた参院予算委員会での財務省在局長によると、売却価格を当初非公開としたのは、「風評被害を懸念した同学園側からの要請」とのこと。

「8億円割引」は地下のゴミ除去のため?

問題の土地は、国の調査で地下にゴミや有害物質があると確認されています。土地の一部で基準値を超す鉛やヒ素が含まれていたのです。財務省は2016年6月、査定額からゴミの処分代などとして、約8億円を差し引いた1億3400万円で森友学園に売却しました。この「8億円の減額」が妥当だったのかが焦点の一つになっています。

ただ、このごみ処理に8億円の費用という点に関しても疑問点は残ります。

 当初は売却金額も隠蔽していたという話もある一方、大阪航空局が土地の処理を巡る処理費用の積算を公にしていた結果だ、という火消し情報も出ました。ところが、この埋まっているとされるガラスなど一般ゴミ処分内容について一部で報じられている内容が事実であるならば、1.2万立方メートルの土砂をきれいな土壌に入れ替えるという積算が航空局の見積もりです。どんだけゴミ溜めてたんですかね。その処分と土砂入れ替えだけのためにのべ4,000台近いダンプカーが出入りするって話になります。豊洲市場かよ。

上記の話の引き合いとして出てきた豊洲市場の敷地地下にも、大量のゴミが埋まっていました。ただその除去の費用については、今回の件と大きな差があったようです。下で紹介する「日刊ゲンダイ」の調査によると、その費用は約3億円強。

「新たに杭を打つために、敷地面積の6割もの範囲のゴミを撤去する必要があるとは思えません。工費を圧縮するためにも、撤去範囲を抑えた豊洲市場の工法の方が妥当と言えます。また、豊洲の地下から出てきたゴミの中には、巨大なコンクリート塊もあるので、工事はかなり大規模なものだったと思われます。それに引き換え、小学校の敷地から出てきたのは、生活ゴミやコンクリート片。そこまで大規模な工事は必要ないはずです。豊洲でかかった費用が3億円だったのと比較しても、8億1900万円もの撤去費用の見積もりは、高すぎます」(建築エコノミストの森山高至氏)

「ごみ」の内容にも疑問が

財務省の資料では「廃材及び生活ごみ」となっていましたが豊中市の資料にはは「鉛及びその化合物・砒素及びその化合物」となっていたといいます。そうなると、ごみについて詳細をぼかした財務省、非公表を求めた森友学園の対応にも疑問を感じます。

 財務省の資料では問題の土地に存在していた「地下埋設物」は、「廃材及び生活ごみ」と表現されている。
 しかし、すでに一部報道で明らかになっているように、森友学園が購入した豊中市野田町1501番地の土地の一部(約471平米)は、2013年4月に、土壌汚染対策法に基づく要措置区域に指定されていた経緯がある。豊中市のウェブサイトに残る当時の資料を見てみると、当該の土地で検出されたのは「鉛及びその化合物・砒素及びその化合物」であったと言う。

渦中の「森友学園」とは?

露骨なまでの“愛国教育”

今の問題が明るみになる前の昨年の時点で、森友学園が運営する塚本幼稚園が“愛国幼稚園”として話題になっているという記事がありました。

 この「愛国幼稚園」というのは、大阪・淀川区にある塚本幼稚園幼児教育学園のこと。塚本幼稚園では、幼稚園児に「教育勅語」や「五箇条の御誓文」を暗唱させるほか、伊勢神宮への参拝や自衛隊の記念式典で園児らが演奏したり、日の丸と旭日旗を振らせるなど、露骨なまでの"愛国教育"をおこなうことで知られている。
 この森友学園は超保守的な教育で知られる。大阪市淀川区で「塚本幼稚園幼児教育学園」を経営しているが、そこでは園児たちに戦前の「教育勅語」を暗唱させている。バリバリの右翼なのだ。ロイター通信は〈同園のカリキュラムは戦前の日本を思い起こさせる〉〈3~5歳の幼児に愛国心を育むことを目的としている〉と昨年末に世界に報じている。

運動会で園児が「安倍首相がんばれ!」と連呼

2015年の秋の運動会では、「大人は尖閣諸島や竹島を守り、日本を悪者として扱う中国、韓国は心を改めて」「安保法制国会通過良かったです」「安倍首相がんばれ! 安倍首相がんばれ!」と4人の園児が宣誓した。

こういった教育方針について、弁護士は「学校教育法14条に違反している可能性は否定できない」としています。

別の“愛国幼稚園”も運営していた

かつて塚本幼稚園のほかに大阪市住之江区で「開成幼稚園」も運営しており、この幼稚園も愛国的な教育にも力を入れていたそうです。2014年春に定員割れが深刻化して休園となり、現在も再開できていないそうです。

 相前後して、開成幼稚園でも園児の退園や入園児の減少で定員割れが深刻化。14年春に休園となり、現在も再開できておらず、施設が残されたままになっている。
 塚本幼稚園の元園児の保護者は「学園が開催する運動会では塚本幼稚園と開成幼稚園の園児が合同で参加していた。数年前から開成幼稚園の園児だけが参加しなくなったが、学園の方からは何も説明がなく不思議に思っていた」と話す。

韓国人や中国人への差別的内容を含んだ文書を配布

この幼稚園では、「よこしまな考え方を持った在日韓国人や支那人」などといった内容の文書を保護者に配布。また、ホームページ上では同園に批判的な保護者に対し、「韓国・中国人等の元不良保護者」と非難する文章も一時掲載。さらに、在日コリアンの保護者宛の手紙には「韓国人と中国人は嫌いです。日本精神を継承すべきです」と書かれていたという。

これについては韓国、中国のネットユーザーはもとより、日本のネットユーザーからも批判的な声があがりました。

同学園には日本のネットユーザーからも批判的な声が挙がっていると紹介。大手ポータルサイトのコメント欄のキャプチャ画像と共に、「教育ではなく虐待」「戦前洗脳小学校長を早めに逮捕しよう」「軍歌を歌わせる幼稚園なんてあるのか。怖」「その幼稚園にいる子供たちがかわいそう」といったコメントに「支持する」評価が多数付いていることを伝えた。

塚本幼稚園はホームページで「お詫び」の文章を掲載しながらも「悪意ある批判に対しては、園として今後も断固として戦う」としています。

塚本幼稚園には「虐待」の疑いも

塚本幼稚園では「虐待」が行われているとの疑いが浮上していて、実際、子供がひどい目に遭ったとして幼稚園を相手にした裁判が行われていたり、被害を訴える退園者の会もできているといいます。

 日刊ゲンダイは、2歳の子どもが被害に遭い退園したAさんに話を聞くことができた。
「音楽の練習などの妨げになるという理由で、トイレに頻繁に行くことも許されない。トイレに行く時間が決められています。それに、たとえ2歳の子どもでもお漏らしはNGです。見せしめなのか、なかには漏らした下着を透明袋で持って帰らされた子どももいます。園児たちはトイレにストレスを感じていて、あまり水分を取りたがらないのです。私の子どもも、お漏らしはダメと思い込んだあまり、排泄障害になったくらいです」

「パンツが生乾きで犬臭い」

「何か問題があると副園長が毛筆で手紙を書いて子供経由で保護者に渡すんです。あの幼稚園では決まった短い時間にしか子供をトイレに行かせません。混雑していて入れなかったり、たまたまその時に出ない子もいて、後でお漏らしをする子も多い。ウチの年少の息子がお漏らしした時でした。園の先生は放ったらかしで、息子はウンチまみれのパンツを直にカバンに入れて持ち帰りました。
 それから園では『アンモニア臭い』とか『持ち物が臭い』と言われるようになり、副園長から『お母さん、犬のにおいってくさいんですよ』『パンツが生乾きで犬臭い』との手紙が届きました。毛筆で書かれた『犬臭い』という言葉にはショックを受けました」

理事長の籠池泰典氏とは

 籠池氏は香川県出身で関西大学に進学後、奈良県庁に入庁。当時は周囲に思想的な発言をすることはなかったが、学園の前理事長の娘と結婚し、運営に参画し始めたころから様子が変わり、前理事長が他界した1995年ごろからは園児に「教育勅語」を朗唱させるなどしていった。

上記の夕刊フジの記事では、籠池氏は幼稚園の実質的な運営は副園長の妻に任せて政治団体の活動などに積極的だったということです。小学校新設のため親族や親しい知人、園児の保護者にも寄付を募っていたものの、多額の援助にも感謝を伝えることはほとんどなかったといい、記事では籠池氏を「教育者の名を借りた荒っぽいビジネスマン」と表現しています。

小学校設立を急いだ背景は経営難?

森友学園の経営状況はボロボロだ。2つ運営していた幼稚園のうち、「南港さくら幼稚園」は経営難で休園になり、小学校の認可を審議する私学審の委員からは、「借り入れがね、今持っているものよりオーバーしている」と債務超過が指摘されていた。国交省によると、国有地の賃料に延滞があったことも判明している。よほどの担保がなければ普通の金融機関は融資しにくい相手だ。そこで、国有地の払い下げだけでなく、融資でも大きな力が働いたのではないかと疑問の声が上がっている。

鴻池元大臣に「口利き」頼んだ?

鴻池氏が籠池泰典理事長夫妻と面会したのは14年4月頃。17年3月1日夜に開いた会見で、鴻池氏は夫妻の行動を身振り手振りを交えながら振り返った。
「紙に入ったものを『これでお願いします!』と言う、おばはん(理事長の妻)の方(ほう)が。一瞬でカネだと分かりましたよ。だから、それを取って『無礼者!』と言ったんだ。男の面を銭ではたく、政治家の面を銭ではたくような、そんなのは教育者と違う。『帰れ!』と言って、私は委員会室に戻りました」
鴻池が言う「紙」は、封筒のことを指すとみられる。

この鴻池氏の会見に対し森友学園側は、「事実を揉み消そうとする態度には嫌悪感しか感じません」と見解を発表しています。

稲田大臣らとの関わりは

稲田防衛省、過去に感謝状

稲田朋美防衛相は2017年2月23日の衆院予算委員会分科会で、大阪市の学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長に16年10月22日に防衛相感謝状を贈ったことを明らかにした。民進党の辻元清美議員への答弁。

稲田氏の答弁によると、感謝状の取り消しを検討しているとのこと。しかし、今度は稲田氏の夫・龍示氏が、森友学園の弁護士を努めていたことが、週刊文春による籠池理事長の長男への取材で判明しました。

このほど、小誌の取材に応じた籠池理事長の長男は、次のように証言した。
「稲田氏が衆院議員になる前の2003年ごろ、学園が運営する保育園が、乗っ取りにあいました。その時、学園側の弁護人だったのが龍示氏でした。私は龍示氏から『弁護士にならないか?』と言われ、『そんな頭ないからいいです』と答えたことを覚えています」

他の政治家との関わりも?

籠池理事長の長男は週刊ポストの取材に対しその他の政治家との関わりについても答えています。

「大学を卒業して、山谷えり子先生(第2次安倍内閣の拉致問題担当相)の事務所で半年ほどカバン持ちをしました。(落選中だった)山谷先生が自民党から参院選の比例代表に出馬する頃です。日本会議が初めて選挙で推薦したのが山谷先生でしたから、椛島有三・日本会議事務総長に連れられて、東京の事務所で紹介されたのがきっかけです。

安倍首相夫妻と森友学園の関係

「渦中の「森友学園」とは?」の冒頭で紹介した記事でも昨年時点での記事でも、森友学園が新設する小学校の名誉校長を、安倍晋三首相の昭恵夫人が務めるという問題にすでに触れられています。

この塚本幼稚園を運営する学校法人森友学園の籠池泰典総裁が、来年4月、大阪府豊中市に新たに開校するのが、瑞穂の國記念小學院だ。その小学校の名誉校長に就任するのが、昭恵夫人なのである。
さらに仰天なのは開校する小學院の名誉校長に安倍首相の妻・昭恵夫人(写真右、代表撮影)が就任していることだ。
 2015年1月の産経ニュースは昭恵夫人が塚本幼稚園を訪問した様子を報じている。籠池氏から「安倍首相ってどんな人?」と聞かれた園児が「日本を守ってくれる人」と答え、昭恵夫人は涙を浮かべて「ありがとう。(安倍首相に)ちゃんと伝えます」と応じたという。

名誉校長就任は「断っていた」 “一種のだまし討ちだった”と答弁

安倍首相は昭恵夫人が名誉校長に就任することになったいきさつを国会で答弁しています。

2015年に瑞穂の國記念小学校設立を記念する講演会に呼ばれた昭恵夫人は、講演の直前に「名誉校長になってください」と籠池理事長から頼まれた。そのときは断ったものの、講演会のなかで名誉校長だと一方的に紹介され、聴衆の前ではっきり断れなかった。その後も、「父兄の前でああおっしゃったんだから引き受けてもらわないと困りますよ」と籠池理事長に言われ、安倍首相いわく「最終的にはまあ、受けることになったということでございます」だという。

昭恵夫人は“快諾”だったとの報道も

安倍昭恵氏の名誉校長就任の経緯に関しても「妻は、講演の前の待合室で名誉校長になってくださいと言われたが断っていた」「しかし、突然その場で籠池さんからそのように紹介され、拍手をされた」と一種のだまし討ちだったと答弁していたが、『週刊文春』の取材に答えた昭恵夫人は“快諾”だったことを認めている。

当初の校名は「安倍晋三記念小学校」?

森友学園が17年4月の開校を目指す「瑞穂の国記念小学院」は当初、「安倍晋三記念小学校」の名前を使い、寄付金集めが行われていた事実を、民進党の福島伸享議員が指摘しました。安倍首相は、校名については打診があったが断り、寄付金については知らなかったと答えています。

「そもそも、今、話をうかがって、これ初めて知ったんですが...」
とした上で、
「いわば私の考え方に非常に共鳴している方、その方から小学校を作りたいので『安倍晋三小学校』にしたいという話があったが、私はそこでお断りをしているんですね」
「私が死んだ後であれば話は別だけれども、何かそういう冠をしたいというのであれば、私の郷土の大先輩である、例えば吉田松陰先生とかの名前を付けられたらどうですか、という(話をした)」
と、名前を冠する打診はあったが断ったと説明していた。

変化する森友学園への安倍首相の答弁

「森友学園の先生の熱意は素晴らしい」

昭恵夫人はかつて「こちら(森友学園)の教育方針は大変、主人も素晴らしいと思っている」と発言したとされ、首相も「私の考えに非常に共鳴している方」と籠池理事長を持ち上げるような発言を予算委で行っています。

「関係したなら首相も議員も辞める」

 衆院予算委で安倍首相は、「私や妻が関係したということになれば、間違いなく首相も国会議員も辞める」と気色ばんでいたが、裏を返せば、この問題が相当、悪質で違法性が高いと認めたようなものだ。特捜部はここで動かないで、いつ動くのか。

ここまでは2月17日の予算委での答弁。森友学園に対し、絶賛するかのように答えています。しかしわずか1週間後にはそのトーンが変わり、距離をとり始めているかのような対応になっています。

籠池理事長は「非常にしつこい」

同学園が4月開校を予定する小学校の名誉校長に昭恵夫人がなっていた件について、安倍首相は2月24日の衆議院予算委員会で、夫人を辞任させたことを明らかにした。
そのうえで、「安倍晋三記念小学校」という名のもとに寄付集めをしていた学園のトップ、籠池泰典理事長のことを「そう簡単に引き下がらない方だった」「非常にしつこい」「教育者としていかがなものか」などと、まるで安倍夫妻側が、被害者であるかのように強調した。

園児に首相頑張れは「適切でない」

 森友学園の籠池理事長と「共鳴している」と言っていた安倍首相も、問題が拡大するや、国会答弁で「私も妻もいっさい関わっていない!」とブチ切れ、籠池理事長のことは「教育者としていかがなものか」と批判。きのう(27日)も「首相頑張れと園児に言ってもらいたいとはさらさら考えていない。適切ではない」と発言し、森友を切り捨てにかかっている。

籠池理事長の「名代」長男とは面識が

週刊ポストの籠池理事長の長男・佳茂氏へのインタビューによると、佳茂氏が「父の代わりとして」首相に会ったようです。

──安倍首相は国会で籠池理事長と会ったことがないと説明している。
「父の代理で私が安倍先生とお会いしました。2012年9月の自民党総裁選の時に、安倍先生は大阪で街頭演説をしたあとリーガロイヤルホテルに向かいました。私はホテルのロビーで待っていて、『籠池です。父の名代としてきました。くれぐれもよろしく伝えてくれと言われています。応援しています』と挨拶して、父の名刺を差し出したのです。
安倍先生は父の名刺を隣にいた秘書の方に渡されていました。私は確かに父の名代として、ご挨拶をしました。安倍先生が『会ったこともない』と言われるのはどういうことかと。心にぶれがあるからなのでしょうか」

認可をめぐり、新たな疑惑が

「瑞穂の國記念小學院」スピード認可に疑問の声

森友学園のために設置基準緩和かと話題に

 大阪府では12年以前は、借り入れのある幼稚園法人の小学校設置は一切認められていなかった。幼稚園を借金経営しているような法人には、より規模の大きい小学校は任せられないという趣旨だ。しかし、12年4月、松井一郎知事の下、突然、「借り入れありの幼稚園」にも小学校参入の門戸を開く。

記事によると、改正以降の約5年間で小学校の設置申請をしたのは森友学園のみで、「森友学園のために基準を緩和したようにも見える」としています。こういった報道を受け、橋下徹元知事がTwitterで「僕が私学設置基準見直しの大号令をかけた」とし、続けて「行政が基準を改正する際、政治家や利害関係者からの要望を受けて行うのも普通のこと」と述べて話題となりました。

極秘裏に行われた入学説明会

 情報の秘匿ぶりは、会場でも徹底していた。参加者によると、まず入り口で、身分証の確認が行われ、携帯や鞄は全て預けさせられたと言うのだ。通常、どんなに厳重な持ち物検査があったとしても、財布などの貴重品程度は参加者に持たせるものだが、それまで預けさせられたと言う。さらには、厳重なボディチェックが行われ、録音機の類を身につけていないか確認されたと言うのだから驚くしかない。

会場ではマスコミの流出を恐れてかメモをとっただけでつまみ出されるなど、厳戒態勢だったようです(詳細は上記記事を)。また、パンフレットにはとある人物が…

 こちらのページでは、昭恵夫人の顔が消されていないのだ。はっきりと昭恵夫人の顔が残っている。やはりまだ、「昭恵夫人に来園してもらった」ことは自慢したいらしい。だが、昭恵夫人の左隣の人物の存在は消したいらしく、白いテープが貼られている。ここで顔を消されている人物、誰だかお分かりだろうか? 先日、籠池理事長夫妻による陳情の実態を暴露した、鴻池祥肇参議院議員だ。

申請に数々の不備で「4月開校は延期」の見通し

 学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が、大阪府豊中市に建設している小学校の設置認可を巡り、松井一郎知事は6日、申請書類の確認作業に時間がかかるとして、今月中の認可は困難との見方を示した。

事実と異なる?籠池氏経歴

 学園側から提出された資料をもとに府が作成した籠池氏の経歴では、1976年3月に「関西大学法学部卒業」、同年4月に「自治省入省 奈良県へ出向」となっている。ところが、読売新聞が入手した関西大の卒業生名簿などによると、籠池氏は77年3月に商学部を卒業。奈良県幹部によると、同年4月に新卒で同県庁に採用された。総務省によると、76年11月発行の職員録に籠池氏の氏名はなく、在籍した事実は確認できないという。

「愛知県の中学校に推薦枠」合意なかった

森友学園は2月に開かれた私学審議会で、小学校定員(1年生、2年生で80人ずつ)の確保策として、愛知県蒲郡市の私立海陽中等教育学校が推薦入学枠を提供すると報告。同校は全寮制の中高一貫の男子校で、難関大学への合格者も多く、アピールになるとしていた。
 しかし同校担当者は時事通信の取材に「そういった合意は全くしていない。森友学園とお付き合いもなく、戸惑っている」と回答した。

大阪府には建築費「7億5600万円」、国交省には「21億8000万円」

さらに、致命的とも思われるのが、大阪府に出した書類に記載された「建築費」が、補助金を申請するために国交省に提出した書類の金額と大きく食い違っていたこと。

 府によると、学園が2016年に府に提出した工事請負契約書では、校舎などの建築費は「7億5600万円」だった。ところが、学園が建築費の補助金を受けるために15年に国交省に提出した資料では、「21億8000万円」となっていた。補助金6194万円のうち、約5600万円は既に支払われている。
 府が説明を求めたところ、学園側は、府への報告額が正しいとし、「(国交省には)最大でそれくらいの工事費が必要だと申請した。工事費が減れば、補助額も減少することは理解しており、国も了承済みだ」と説明したという。

学園の対応を批判する松井府知事

学園側が、私立学校から推薦入学枠の提供を受けたと報告していたことが事実でなかったり、補助金を申請する際に、国交省と府で異なる事業費を申告したりしていたことが新たに明らかになったためだ。学園側は「コンサルのミス」などと説明した模様だが、松井氏は「コンサル、これミスしますかね?」と一蹴。裏付けの薄い学園側の説明がさらに疑念を呼ぶという泥縄状態で、松井氏は「補助金詐欺っていうことになれば、刑事事件になりますんで」とまで述べた。

建築費の食い違いについて森友学園側は、「工事実施前に申請しなければならず、その後の増額が一切できないと説明をうけたため、上振れ分を見込んで申請した」という趣旨の見解を「瑞穂の國記念小學院」公式サイトで発表しています。

認可見送りなら国が買い戻し

問題となった土地の売買契約上は、仮に森友学園が期限までに小学校を開設できなかった場合、国は森友学園に売却した金額で土地を買い戻せることになっている。その際は、原則として森友学園が土地を原状復帰する必要がある。財務省は、3月23日に開かれる大阪府の私学審議会(私学審)の議論を踏まえて対応するとしている。

森友学園の件は政治家との関係、認可までの文科省とのやりとり、新たな契約書の存在、籠池理事長の参考人招致、開校はいつになるのか、いやそもそも開校できるのか…などなど、問題点・疑問点が山積しており解決はまだまだ先になりそうで、当分の間は目が離せそうにありません。

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