特集2018年3月25日更新

強豪を連破してツアー初優勝 大坂なおみの快進撃

テニスの国際大会BNPパリバ・オープンでツアー初優勝を飾った大坂なおみ。見る者を圧倒するプレーの一方で、天真爛漫な表情や言動も話題になりました。そんな微笑ましいエピソードをピックアップしつつ、日本の女子テニス界をけん引する新しいスターの快進撃を追いました。

目次

“準4大大会”と評されるBNPパリバ・オープンで初優勝

決勝はカサキナとの同世代対決を制してツアー初優勝

女子テニスの大坂なおみ(20=日清食品)がついに才能を開花させた。決勝で第20シードのダリア・カサキナ(20=ロシア)を6―3、6―2で破り、4大大会に次ぐ規模のビッグトーナメントで初優勝を飾った。
約1万8000人の観衆の前で「最初はパニクっていた」というが「落ち着いているように見せようと思っていた」と緊張感に打ち勝った。出だしこそ力んだショットが目立ったものの、第1セット第7ゲームでブレークポイントのピンチをしのぐと直後の第8ゲームをブレーク。このセットを先取して、第2セットも第1ゲームをブレークすると完全に主導権を握った。

ここからは、1回戦の元世界ランク1位マリア・シャラポワ(ロシア)との対戦から始まった大坂の優勝への道のりを、試合ハイライト動画などとあわせて振り返っていきます。

1回戦 “ロシアの妖精”シャラポワにストレート勝ち

女子シングルス1回戦で世界ランク44位・大坂なおみ(日清食品)が元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)に6-4、6-4でストレート勝ち。
第1セットは第2ゲームでブレークに成功し6-4で先取。第2セットも第4ゲームで先にサービスブレーク。シャラポワも粘ったが、このセットも6-4で勝利。元世界1位でグランドスラム5勝を誇り、現在は世界ランク41位のシャラポワを約1時間半で撃破してみせた。

大坂「彼女は常に真っ向から戦ってくる」

「彼女(シャラポワ)は取り乱すことなく効率よく仕事をこなしていくので、彼女が試合中何を考えているのか知る由もないんです。彼女は常に真っ向から戦ってきて、本当にクールだと思った。私は実際彼女から多くのものを得て、学ぶことができた」と10歳年上の元女王への敬意を忘れず、プレーから学ぶものがあったとコメントしている。

シャラポワ「彼女はライジング・スター」

「彼女はライジング・スター。本当にうまくプレーしている。彼女は速いし、アグレッシブで、深く打ってくる上にビッグサーバーなんですから」
「あのペースに慣れないと勝てないし、どこでスイッチが入るのかを見極めないと。彼女は必ず彼女のショットを貫いてくる」と称賛を続けていた。

2回戦 元世界ランク2位のラドワンスカを圧倒

テニスのBNPパリバ・オープンは9日(日本時間10日)、女子シングルス2回戦で世界ランク44位の大坂なおみ(日清食品)が元世界ランク2位のアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)に6-3、6-2で快勝。
ラドワンスカはシングルスでツアー通算20勝。元世界2位で、2012年のウインブルドン準Vの実績をもつポーランドの強豪だ。現在の世界ランクは32位。そんな格上の相手を、大坂は全く寄せ付けなかった。

大坂「落ち着きを失わないように」

「彼女がいいペースで試合をしていると感じたので、それを崩して彼女からリズムを奪わなければと思っていた。彼女も私に対してそうしてきたわけですが、落ち着きを失わないようにして、チャンスをものにしようと心がけました」
「あまり先を見すぎないようにしています。自分自身とやらなければいけないことにフォーカスしていきたい。私にとっては1回戦から質の高い選手との対戦が続くので」
世界トップクラスの相手を連続で破り、周囲は沸き立つが、この20歳はいたって冷静だ。まずは自分を見つめなおすことを心掛けているようだ。

4回戦 サッカリを下し8強進出、ツアー通算50勝目を飾る

女子テニスのBNPパリバ・オープンは13日(日本時間14日)、シングルス4回戦で世界ランク44位・大坂なおみ(日清食品)が同58位のマリア・サッカリ(ギリシャ)をフルセットの末に6-1、5-7、6-1で撃破。
1時間50分のフルセットの死闘の末に、8強進出を果たした。すると、大会公式ツイッターは「この人から目を離してはいけない。20歳のナオミ・オオサカはキャリア50勝目を記録した。マリア・サッカリを6-1、5-7、6-1で凌ぎ、インディアンウェルズ初の準々決勝を決めた」と速報し、マイルストーンの1勝を称賛している。

準々決勝 世界5位のプリスコバに勝って伊達公子以来の4強入り

テニスのBNPパリバ・オープンは14日(日本時間15日)、女子シングルスの準々決勝で世界ランク44位・大坂なおみ(日清食品)が同5位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)に6-2、6-3で勝利。この大会での4強入りは、1996年の伊達公子さん以来、22年ぶり。4大大会の次のカテゴリーに位置する「プレミア・マンダトリー」での4強進出は史上初の快挙となった。

プリスコバ「私は何もかも四苦八苦していた」

「今日に関して言えば、すべてにおいて私側が少し欠けていたように思う。彼女はとても上手にプレーしたわ。スポットに当てて、フォアハンドでもバックハンドでも」
「私は何もかも四苦八苦していた。サーブでもリターンでもね。明らかにベストだと感じていなかった。少し疲れたと感じたのは(前の試合の終了をコート内で)待っていたからかもしれないけど、分からない」

女子テニス界のレジェンド“氷の人形”も称賛「壮観ね!!!」

グランドスラム優勝18回を誇る女子テニス界のレジェンドが「ワオ! ナオミ、壮観ね!!!」と称賛。テニスファンも「未来のナンバーワンを目撃したかもしれない」と期待値を高めている。
1970年代から89年まで活躍した女子テニス界のレジェンドで、エバートさんは今大会躍進する大坂を高く評価している。米メディアで「彼女はいつでも、とても楽しんでプレーできている。素晴らしい心と魂の持ち主でもある。ここ2年間で彼女はトップ10に入ってくると思うわ。間違いない」と太鼓判を押していた。

準決勝 世界ランク1位のハレプを64分で一蹴

世界ランキング44位の大坂なおみ(20=日清食品)が世界No・1を一蹴した。第1シードで世界1位のシモナ・ハレプ(26=ルーマニア)に第1セット途中から9ゲームを連取。6―3、6―0のわずか64分で撃破した。日本女子で世界1位に勝ったのは伊達公子以来、2人目となる。

大坂「倒せたことを幸せに思う」

「立ち上がりは安定していて、試合を通して平常心でできたことに満足しているわ」「世界でベストなサーバーの一人の彼女を倒せたことを幸せに思う」「立ち上がりの数回のブレークが大きかった」

ハレプ「全く手応えがなかった」

女子テニス協会のWTAインサイダー公式ツイッターによれば、ハレプは「全く手応えがなかった。今日はもう試合の外にいたわ。4-3まではなんとかプレーできたけど、その後はもう切れてしまったわ。なぜだかわからないけれど、集中力を失ったの」と語ったという。
その上で、容赦なく攻め込んだ大坂を手放しで称えた。「彼女の方が良かったわ。彼女はより準備ができていて、プレーも整っていて、試合に勝利する段取りもできていた。私にはそれができなかった」とセミファイナルの舞台ですべてを出し切った20歳を素直に認めていた。

世界女王を破る大金星にテニスファンから称賛の声が殺到

世界女王を破る大金星を伝えたWTA公式ツイッターの投稿には、世界のファンから「テニスの時代が変わった」と絶賛されている。
「ファンタスティックな仕事だ。全ての瞬間を気に入ったよ」
「現実とは思えない。私はショックを受けている。何て大番狂わせ。オオサカ、おめでとう。いい勝利。彼女が優勝するかもね」
「ナオミ、よくやった!! 試合全体を通じて、彼女の冷静さとアグレッシブさを愛している」

英BBCも速報で圧勝ぶりを伝える

英公共放送「BBC」電子版では「インディアンウェルズ、ビーナス・ウィリアムズとシモナ・ハレプは衝撃の準決勝の敗北を被る」と速報。「ノーシードの44位オオサカは精彩を欠いた世界NO1のハレプを64分で6-3、6-0で一蹴した」と圧勝ぶりを伝えている。

“大坂のアイドル”元世界1位S・ウィリアムズにも勝利

初優勝直後の試合で元世界女王にストレート勝ち

初優勝を飾ったBNPパリバ・オープンからわずか3日のインターバルを経て始まった次のトーナメント「マイアミ・オープン」の初戦で、またしても快挙を成し遂げました。

テニスのマイアミ・オープン第2日は21日(日本時間22日)、米マイアミで行われ、BNPパリバ・オープンで女子ツアー初優勝を果たした大坂なおみ(20=日清食品)が元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ(36=米国)と女子シングルス1回戦で対戦、大坂が6―3、6―2でストレート勝ちした。
大坂にとってウィリアムズ姉妹はテニスを始めた頃のアイドル。特にS・ウィリアムズには特別な思いがあり、一番対戦したい相手として常に名前を挙げてきた。

憧れのセリーナへの敬意あふれる大坂のインタビュー

「私はコートに立つことに極限までナーバスになっていたの。みんな知らないかもしれないけれど、セリーナは私のお気に入りの選手なの。彼女と戦うことが私にとって夢がかなったこと。彼女とプレーできたことに感謝しています。勝つことができて、なお良かったです」
女王セリーナ相手にも自分のテニスを貫いた平常心については、「自分でもよくわからないわ。ただ彼女に印象付けようとしただけなの。彼女の“カモーン”を聞きたかったけれど、多分1回言っていたと思うのですごくハッピーです」と“ナオミ節”を炸裂させながらも、謙虚な姿勢を貫いていた。

一戦を終えたセリーナのコメント

大会規則である試合終了後のインタビューを拒否したセリーナは、罰金1000ドル(約10万6000円)を受ける事態になりながらも、その後にコメントを発表しました。

「すべての大会は自分がベストになるために成長しなければならないことを理解させてくれる機会となっています。なおみは素晴らしい試合をして、私はプレーのたびに何かを学んでいます。復帰へ毎日、進歩を続けるのを楽しみにしています。この素晴らしい道のりを支援し続けてくれているファンに感謝します」

大坂のツイートに米メディアが興奮

「ナオミ・オオサカはマイアミ・オープンでセリーナ・ウィリアムズを倒すと最も偉大なリアクションを見せる」と特集したのは米地元紙「USAトゥデー」だった。
記事では試合終了後、ほどなく大坂が更新したツイッターを紹介。ネット越しに笑顔のセリーナと握手を交わし、健闘を称えあう写真とともに、「Omg」の3文字をつづった。これは「Oh My God」(なんてことなの)の略語。わずか3文字で憧れだった女王との対決の感動を、簡潔に表現した大坂のツイートを「完璧」と評価している。

2回戦では世界ランク4位のスビトリナにストレート負け

テニスのマイアミ・オープンは23日(日本時間24日)、女子シングルス2回戦で世界ランク22位・大坂なおみ(日清食品)は同4位のエリーナ・スビトリナ(ウクライナ)に4-6、2-6でストレート負け。ツアー初優勝を飾ったBNPパリバ・オープンから続く連勝は「8」で止まり、ナオミ旋風はいったん収束した。

大坂「これまでで最も長い連戦だった」

「これまでで最も長い連戦だったと思う」と話した大坂は、最近の快進撃からプラスを得たとして、「それほど疲れていないということは、良いことです。多くの強豪選手と対戦して、新しいことをたくさん経験しましたから、そのことについては本当に満足しています」

試合前には体調不良を訴えていた大坂

大坂は精神的に気が抜けていたわけではないと話したが、試合前には吐き気をもよおす体調不良と闘っていた。それでも試合を棄権することは一度も考えなかったとして、「プレーしないのは正しい判断とは思いません。それに、セレーナのような選手と戦って、次の試合でプレーしないなんて間違いだと思います」とコメントした。

「休憩タイムに突入~~~~」つかの間の“休息”宣言をTwitterに投稿

試合後、ツイッターを更新。「Time to take a breakkkkkkkk(休憩タイムに突入~~~~~)」とクラッカーの絵文字を3つ並べてつづっている。もちろん、負けた悔しさはあるが、満身創痍だった体を休められる喜びもあるのだろう。なんとも飾らない“ナオミ節”に海外ファンからも労いの声が相次いでいた。

続けて、次に待ち構える「クレーコートシーズン」に向けた意気込みが伝わってくる写真とメッセージが投稿されました。

「ライジング・スター」の異名を持つ大坂なおみ

プロフィール

生年月日1997年10月16日
国籍 / 出身日本 / 大阪府大阪市
利き手
バックハンド両手打ち
WTAランキング22位(2018年3月22日現在)
公式サイト大坂なおみ公式サイト | NAOMIOSAKA.COM

日本生まれで米国育ちの20歳

日本で生まれ、3歳で米国に移住。二重国籍の持ち主。フロリダ州フォートローダーデール在住。父親はハイチ生まれでニューヨーク大学で学んだ後、13年間日本に在住した。母親は日本人。姉もテニスプレーヤー。彼女のテニスのアイドルは、セリーナ・ウィリアムズ選手

インタビューは英語で対応 日本語で話すのは苦手?

インタビューなどには英語で対応し、日本語については、「聞くことはできるが喋るのは苦手」(同前)。好物のうな重は、彼女に言わせると「イール(eel)。ボックスに入ってるやつ」という具合だ。それでも日本語のメッセージを求めた報道陣には「朝ごはん、ちゃんと食べてね」と愛嬌を忘れない。
「心は日本人に近い。夢は東京五輪出場。男子は錦織選手、女子は私が引っ張っていけたらいい」と語る大坂。

大躍進の陰に父親とコーチの存在あり

「大坂は、3歳からずっと父と二人三脚で選手生活をしていました。彼女は、内弁慶で感情を抱え込む性格。試合中には負の気持ちを自身にぶつけることもありました。ですが、セリーナ・ウィリアムズのヒッティングパートナーを8年も務めたサーシャ・バジンが昨年からコーチにつき、大坂にポジティブな言葉を投げかけ続け、彼女を成長させました」(スポーツライター)
「少し前までコーチ役は父のフランソワ氏が務めていたが、大坂は『お父さんから言われないとしない』と語るほど練習嫌いだった。その点、サーシャ氏は、選手を乗せて練習させるのが上手く、パワーヒッターの相手をするのも慣れている。大坂はこのオフに7キロ絞ったと言われてますが、サーシャが上手く乗せてトレーニングさせたんでしょう」

名伯楽「ショットの選択が格段に良くなった」

アンドレ・アガシ、アンディ・ロディック、アンディ・マリーという元世界1位のコーチを歴任した名伯楽、ブラッド・ギルバート氏は、大坂のコーチに就いたバイン氏の手腕が際立っていると評価しています。

大坂との師弟関係がコーチとしての初仕事となったが、かつてテニス界の女王たちと過ごしてきたバイン氏の手腕は際立っていると、ギルバート氏は指摘している。
「オオサカのテニスのここまでの最大の変化は動きの進化、そして最初にウィナーを狙いすぎないことだ。それはショットセレクションが格段に良くなったことを意味する」

海外からも称賛 大坂のプレースタイルは「破壊的でパワフル」

「コートを離れたオオサカのあまりの陽気さから、彼女の凄まじい才能を忘れてしまいがちだ。彼女は時速125マイル(201キロ)を記録する強力なサーブと空を切り裂く時速100マイル(160キロ)以上のフォアハンドを武器に、破壊的でパワフルなテニスを見せるのだ」

WTA(女子テニス協会)も興奮した「ホットショット」

WTAが紹介した場面は、第1セット。3-1とリードした第5ゲームだ。0-15からの大坂のサーブ。ラリーの応酬の末、シャラポワに一度は体勢を崩され危機を迎えるが、ここからの粘りが大坂の真骨頂だ。前に出てきたシャラポワの強烈なボレーを、見事なフォアハンド・リターン。ピンチを跳ね返し、観客からも割れんばかりの拍手を浴びた。

実況・解説者も驚いた「フォアハンド」

WTA公式ツイッターは「ナオミ・オオサカによる信じられないフォアハンド!」と公式ツイッターに動画付きで紹介。不利な状況を覆した大坂のパワフルさに実況と解説は「ワオ!」と声を上げ、思わず笑ってしまった。さらに「アンビリーバブル!」と評し、日本の20歳にうなるしかない様子だった。

天真爛漫な表情と愉快な発言が海外で話題に

誰しもが微笑まずにいられない「史上最悪の受賞スピーチ」

「ハロー、私はナオミです」という珍しい自己紹介から繰り出されたスピーチは観衆の爆笑を何度も誘った。段取りをすっかり忘れてしまった様子で、「私は何か忘れてないかしら…」と何度も自問自答しながら、最終的に「史上最悪」という自虐発言も飛び出した伝説のスピーチは米国のみならず、世界中で天然少女の微笑ましいエピソードとして報じられた。

英メディアが過去の“NAOMI伝説”も紹介

過去には、アニメ『ポケモン』主題歌の歌詞を引用したインタビューが話題になったこともあったようです。

日本の誇る世界的人気アニメの、主題歌の歌詞を引用した過去のインタビューに言及。大坂が「最強になるんだ、これまでの誰とも違う」と話し出すと、報道陣はあっけに取られた。すると「これはポケモンの一節なの。ごめんなさいね。これはポケモンのテーマソングなの。でも、そうなのよ。最高になるには、できるところまで突き進まなければいけないの」と続けたことを紹介している。

海外の人たちから見た大坂の印象

アメリカ人観客やボランティアたちの関心は、彼女の「国籍」よりむしろ、大坂が完璧な今どきの若者のアメリカ英語の語彙で話しつつも、いわゆるアメリカンな自信満々な態度を取らず、くすっと笑いながら、小さな声でぼそっとつぶやくその発言が、リアルで予測不能で面白い、という点だった。

BNPパリバ・オープンのボランティアから見た大坂の印象

「彼女、話す時に口を大きく開けないでしゃべるけど、あれは日本式なの?」
「英語にみじんも日本語訛りがないけど、日本語は話せるの?」
「試合では完全に集中しているように見えるのに、インタビューで話しはじめると、恥ずかしがり屋さん。そのギャップがキュート」
「彼女は両親の出身国をとても誇りに思っているんじゃないかな」

英メディアは大坂の個性的な魅力を称賛

観衆の心も虜にした。「インディアンウェルズの観衆は笑った。そして、オオサカにまたちょっと恋に落ちた。なぜなら、この2週間あまり、観衆とテニス界の多くはナオミ・オオサカの奇妙で素晴らしい世界の入門セミナーを受講していたのだ」と特集ではファンを魅了する独特の個性をこう称賛している。

また、英メディアで活躍している解説者たちも大坂の魅力に惹き込まれています。

英公共放送「BBC5ラジオ」などで解説を務めるデビッド・ロウ氏はまず観衆の心を惹きつける「NAOMIの言葉」に注目し、こう分析している。
「大坂はインタビューでジョークを飛ばすけれど、彼女は自分の個性を明確にしている。プロツアー初勝利でも素晴らしいスピーチを見せていた。言葉もすごく自然で。まさに彼女らしさなんだよ。他の選手がメディアトレーニングで習ったことを話すようなことをしないんだ」
同調したのが、「BBC5ラジオ」などで司会を務めるキャスター、キャサリン・ウィテカーさんだった。
「今や誰もがナオミを愛しているけれど、彼女のタレントを本当に理解していないことが本当に残念です。彼女は自分を飾らないところが本当にクール。私が18歳だったら、絶対にナオミ・オオサカのようになりたいと思う」

マイアミ・オープンでは2回戦で惜しくも敗退しましたが、BNPパリバ・オープンでのツアー初優勝、そしてセリーナ・ウィリアムズからの勝利と、まさに破竹の勢いを見せた大坂なおみ。この快進撃により、その実力とともに、天真爛漫な表情と謙虚で飾らないインタビューで世界中のテニスファンに「大坂なおみ」の存在を印象付けることに成功したことでしょう。続くクレーコートシーズンでの活躍にも期待がふくらみます。