特集2017年8月12日更新

パリピに人気 ナイトプールでちょっとした議論

『インスタ映え』『SNS映え』という言葉が一般的になった感のあるこの頃、インスタ女子に大注目なのは、夏をオシャレに楽しめてインスタ映えもするナイトプール。人気が白熱する一方で、物議を醸す一面も。人気の理由と、ナイトプール議論についてまとめてみました。

暑~い夏をフォトジェニックにすごす「ナイトプール」が人気

ナイトプールって?

ナイトプールはその名の通り「夜に営業するプール」。アミューズメントパークやホテルなどで開催されています。夜間営業自体は昔からあって珍しくはなかったのですが、ここ最近のSNSブームに乗って照明や設備に凝った、いわゆる「インスタ映え」するスポットになったことで、若い女性を中心に人気が急増しているそうです。

この夏、若い女性を中心に夜間営業の「ナイトプール」が大流行している。写真映えするということで、スマホで自撮りした水着写真をSNSにアップする女性たちが大挙しているというのだ。

ここ数年で人気急増

冒頭で紹介した夕刊フジの取材によると、ナイトプールの男女比は1:9と圧倒的な女性人気。下の記事で紹介しているとおり「ナイトプール」自体は10年以上前から存在はしていたそうですが、SNSの普及で、ここ数年で爆発的な人気となっています。

ホテルニューオータニでは、2001年からナイトプールを夏季期間中営業しております。当初は日焼けをしたくないお客さまから好評を得ておりましたが、ここ数年では、それに加えプールで楽しむのはもちろんですが、SNS普及により、ナイトプールで楽しんでいる”こと”を記録をして、みんなに周知するという目的に変わってきました。「ナイトプール」というキーワード検索の比較を調べてみると、6月単体では、昨年は22,200回の検索に対し、今年は33,100回検索(GoogleAdWordsキーワードプランナーより)と、前年比で、149%上昇しており、世の中の「ナイトプール」の人気の高さも伺えます。

Infoseekニュースの記事を「ナイトプール」で検索すると、最も古い記事である2015年の記事に「ナイトプールが隠れ流行」という一文があり、2014年にはもう人気になっていたということがわかります。

――去年は女子大生の間でナイトプールが隠れ流行しましたが、今年もナイトプールは流行りそうですか?
「はい。今年も去年の流行の波は消えないと思います。関西ではじめて、ホテルニューオータニ大阪でもプールの夜営業もするみたいですし、より波及するのではないでしょうか」

ナイトプールが人気の理由

前述したSNS映えも大きな要因のひとつですが、そもそもナイトプールは日焼けや暑さの心配がない、昼とは違ったムードを楽しめるという理由から利用されていました。

ここ数年で注目されているのは、夜にホテルや遊園地のプールを開放する「ナイトプール」。
昼間の明るい時間とは違った、ムード満点なプールを楽しむことができ、外の暑さや日焼けの心配がないことも、支持を得ているひとつの要因である。
特に都内のホテルに併設するプールなど、ムーディーな雰囲気で撮れるからと、泳ぐよりもSNS映えする写真を投稿するために訪れるコも多く、「プールへ来たのに、写真ばかり撮るなんておかしい!」なんて批判も…

それに加えて最近は「若者の海離れ」も拍車をかけているとの意見もあります。

「(海は)行かない、汚いから」
「なんか肌が荒れる気がする。変な生き物とかいそうだし」
「電車で行くってなったらちょっときついじゃないですか。クルマ持ってないと行く気になれない」
「本当に日焼けとかしたくないんで、行こうとも思わないです。トラブルとかに巻き込まれてもいやだし」

ナイトプールを開催する側も、そういった需要にあわせた照明や施設、また人気ファッション雑誌のカメラマンが撮影してくれるなどの企画で、泳ぐというよりは雰囲気を楽しんでもらうという場になっているようです。

そんな暑い夜にぴったりのCanCamナイトプールから、本日はお知らせです。
8月12日に、来場者スナップを行います!
撮影した写真はCanCam.jpの【水着スナップ】として掲載予定です。

当日はCanCam本誌でも活躍するプロのカメラマンが来ます!
この機会に、ぜひCanCamナイトプールへお越しください。

8月12日はスペシャルゲストでピカチュウも来ちゃいます!

有名ホテルのナイトプールプラン

有名ホテルもこのブームをチャンスと見てか、色々な趣向を凝らしたナイトプールプランが販売されています。そういえば「としまえん」も夜間営業を30年ぶりに復活させましたね。

ホテルニューオータニ

ホテルニューオータニでは、7月21日(金)から9月16日(土)の毎週月~土曜日および8月13日(日)と9月17日(日)、シティホテル最大級アウトドアプールを夜限定で「POOL by NIGHT THE “O” LOUNGE (プール バイ ナイト ザ “オー” ラウンジ)」としてオープン。

グランドニッコー東京 台場

「東京を楽しむ 東京をくつろぐ」ひとときをお届けするグランドニッコー東京 台場(住所:東京都港区 代表取締役社長 総支配人:塚田 忠保)では、ホテル直営テラスプール「グランブルー」にて、7月15日(土)~8月31日(木)の期間、平日限定で、グランドニッコー東京 台場初のナイトプールプラン「東京トワイライトプール女子会プラン」を販売いたします。

その他、ナイトプールプランについてはぜひ楽天トラベルの【2017年】ナイトプール&屋外プールが楽しめる東京のホテルをチェックしてみてください。

ナイトプールをめぐって議論が

「泳がないなら来るな」とSNSで炎上

インスタ女子が楽しむには最高の夏スポットとなっているナイトプールですが、SNS映えを気にするあまり、プール本来の『泳ぐ』という趣旨からは外れているのも事実。利用者からは「もともとナイトプールは泳ぐものではない」「顔を水につけてメイクが落ちるとテンションが下がる」などの声も多く聞かれますが、ナイトプールで「泳がない」と発言した女性がネットで「なら来るな」「男漁り」などの暴言を浴びせられ、炎上するという出来事がありました。

YouTuberがわざとナイトプールで泳ぐ動画も話題に

そんな流行に反発したのか、ナイトプールで「ガチ泳ぎ」する動画がネットで話題になっている。
この動画は、男性3人が、楽しげに過ごすカップルらの間をバタフライやクロールで泳いでいくという内容。監視員から注意され、「泳いでいるだけで怒られる。それがナイトプールだ。泳いだら怒られるぞ」とセリフを決めている。

芸能界の反応

ナイトプールそのものと言うより、昨今のインスタ女子について苦言を呈する芸能人も少なくはないようです。

おぎやはぎ 小木博明

ロケ先には水着の女性の二人組がいたのだが、2時間のロケ中、ずっと写メを撮っていたのだという。
その様子について小木は「二人で自撮りでずっとよ。みっともないよ、見てると」と批判的で、矢作も「そんなに、何枚撮るの? っていう」とあきれていた。さらに小木は「頭、おかしいんじゃねぇかって思う。情けなくなっちゃうよ、ああいうの見てると」「自分の娘が、ああなったらどうしようとか。自撮りだけなんだよね、それだけを楽しんでるの」とダメ出し。

爆笑問題 太田光

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが、2017年8月1日放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)で、インスタグラムの写真を撮影するためにナイトプールを訪れる人は「バカじゃねえかと思うんだよな」と話した。

加藤浩次

7月5日放送の情報番組「スッキリ!!」(日本テレビ系)では、司会の加藤浩次さんが「"映え"したから、何だっつうの?」「『いいね!』いっぱいもらって、何だっつうの?」

色々な意見はあるようですが、泳ぎを楽しむのも自由、インスタを楽しむのも自由。お互いに迷惑にならないよう、マナーをわきまえて、気持ちよく夏を楽しめるといいですね。