特集2017年3月24日更新

オタク川柳大賞に選ばれた“ネ申”作品は?

オタクの文化や日常について五・七・五のリズムで作られた川柳のコンテスト「オタク川柳大賞」。受賞作や受賞者が各メディアで取り上げられるなど、近年注目度を増している同コンテストは今年で12回目を迎え、22日に大賞が発表されました。大賞作品やノミネート作品をご紹介するとともに、同時開催の「猫耳キャラコンテスト」や過去の大会の作品などについてもまとめてみました。

近年注目度が増す「オタク川柳大賞」

「オタク川柳大賞」とは

「オタク」と呼ばれる人たちの文化や日常に関する川柳コンテストです。毎年、オタク川柳大賞公式サイト上で川柳を募集し、ノミネートされた上位20句の中からインターネット投票で大賞を決めます。主催は株式会社インターリンクで、12回目となった今回は1万句を超える応募がありました。
サラリーマン川柳のように特定のカテゴリに属する人たちの川柳として有名です。

過去にInfoseekニュースではサラリーマン川柳をはじめ、さまざまなオモシロ川柳の特集を行いました。ご興味があるかたは、ぜひこちらもご覧ください。

秀逸!オモシロ川柳特集

コンテスト概要

投票期間2017年2月15日(水)~3月15日(水)
●神de賞(1名) 賞金10万円
●天才de賞(2名) 賞金5万円
●職人de賞(5名) 賞金1万円
●特別de賞(2名) 5000円分のギフト券
※入選者全員に、萌えるオタクグッズを贈呈
大賞発表2017年3月22日(水)
発表方法入賞および入選の20句、各賞をオタク川柳大賞公式ホームページ上、および株式会社インターリンクメールマガジン「オタ通」にて発表

「オタク川柳」テーマソング

今年の大賞とノミネート作品

大賞作品

栄えある大賞の「神de賞」には、全全全然大丈夫さん(30代)の句が選ばれました。

「君の名は」 聞いてくれたの ポリスだけ

ノミネート作品

応募総数10,640句の中からノミネートされた、大賞以外の19句を紹介します。

聖地では 押さない駆けない ニヤつかない (わんだあ:30代)

マツコから 言われてみたい 「狂気だわ」 (ほん:40代)

君と出逢い 沼に落ちる 音がした (生きる糧:20代)

トランプよ オタクの萌えに 壁はない (国境もない:50代)

ゴゴゴゴゴ 実写化するの 誤誤誤誤誤 (やれやれだぜ:40代)

アニメイト 彼氏と来るやつ まじ何なん? (空気おいちい:10代)

「My waifu <3」 「Did you draw it? I love this XD」 (国際派:20代)

クハクモハ サハサロサロハ キシキイテ (認めません。:20代)

「可愛すぎ… 尊い…」だけで 意思疎通 (深刻な語彙力:20代)

逃げ恥だ? こちらは常に 生き恥よ (人間をダメにする機械こたつ:20代)

腐っても 鯛は鯛だし 姉は姉 (さごじょう:30代)

気になるの 婚期じゃないの 今期なの (私気になります:20代)

チケ3万 グッズで10万 靴千円 (しらふ:40代)

コミケ前 胸とミシンが 高鳴るの (しゅぷーる:40代)

「お前がさ 美少女ならなーw」 俺「それな」 (「え?」「え?」:30代)

田舎では ポケモンcan't GOでした (びゃくだん:40代)

子に課金 何故にレベルが 上がらない (りんしの:40代)

二郎から セイクで優勝  魔剤ンゴ!? (ぽやしみ~:20代)

「あべし」とは 総理ではなく 断末魔 (ぬのぱんだ:30代)【敗者復活枠】

猫耳キャラコンテスト

同時開催される「猫耳キャラコンテスト」とは

オタク川柳大賞の公式キャラクター「にゃこ式部」のコンテストで、オタク川柳大賞と同時に開催されます。年齢・性別・国籍など一切不問で募集されました。

ルール

今回の応募テーマは、「猫耳をつけること」。

●二次元(イラスト)は、「猫耳」をつけて、どこかに「.moe」と入れたイラスト
※株式会社インターリンクの「.moe」ロゴを使用しても可

●三次元(写真)は、「猫耳」をつけたコスプレ写真
※本人であること

審査基準

株式会社インターリンク内選考とTwitterでの反響をもとに選出されます。

コンテスト概要

投票期間2017年2月15日(水)~3月15日(水)
●二次元グランプリ(1名) 賞金5万円
●三次元グランプリ(1名) 賞金10万円
大賞発表2017年3月22日(水)
発表方法公式ホームページおよび無料メルマガ「オタ通」にて発表

9代目にゃこ式部に選ばれたのは

●二次元グランプリ ナコナコさん
●三次元グランプリ 榎本玲依さん

二次元グランプリは黒髪和服のキャラクターを描いたナコナコさんが受賞。
そして三次元グランプリを受賞されたのは、なんと男性。
男の娘コスプレイヤーとして活動する榎本玲依さんでした。

過去のオタク川柳大賞

第1回から続く、過去のオタク川柳作品についてもご紹介します。
なお、第1~3回目は「IT川柳大賞」と銘打たれて開催されていて、第4回目から「オタク川柳大賞」に名前が変更されています。

第1回

人生も 戻るボタンが 欲しい父 (楽天家)

第2回

増えすぎて どれがホントの お気に入り (J侍)

第3回

メール打つ さ行のつもりが 切るボタン (打ったメール台無し/10代)

第4回

聞いてない 誰もそこまで 聞いてない (Vmax/30代)

第5回

この知識 オタクに普通 世に不通 (とさか/30代)

第6回

待ち受けを 見た同僚に 謝られ (なんでなんでなんで/30代)

第7回

一児より 二次に手をかけ 家事惨事 (まみゆう/30代)

第8回

生活の レベルを下げて レベル上げ (LV28/20代)

第9回

アニメ観て 泣く俺を見て 母が泣く (れおにだす/20代)

第10回

壁ドンを やってくれるの ルンバだけ (ぴんくのかば/40代)

第11回

パソ消して 消える美少女 映るデブ (メグメグ/30代)

過去作品にもとづいたミニドラマも制作

過去に話題となったオタク川柳作品がオムニバス形式でミニドラマ化されています。


今年ノミネートされた句は、社会現象にもなった『君の名は』『ポケモンGO』『逃げ恥』などの作品になぞらえた川柳が多かったようです。例年話題になる、一見意味の分からない句もノミネートされ、今年は電車の形式を表す記号を羅列した句と海外オタク向け?の英会話川柳が入選作品に選ばれました。作る側の色々な工夫が見られるオタク川柳大賞、来年はどんな句がノミネートするのでしょうか、1年後も楽しみですね。