新元号「令和」にまつわる騒動&ネタまとめ

2019年4月5日公開

「平成」の次の元号が「令和」と発表されました。この新元号決定のビッグニュースに絡めて、「出典は?」「どうやって決めた?」といった“本道”ではなく、新元号発表を受けて起こった騒動やネットで話題になったことなどの“横道”ネタをまとめて紹介します。

「令和」のアクセントや書き方が話題に

発音時には語頭を強調? それとも平板?

菅官房長官や安倍首相は語頭にアクセント

菅義偉官房長官の発表により「令和」の漢字表記と読み仮名はすぐに伝わった一方で、「アクセントはどこに置くのが正解なのか」という声があがりました。

新元号が2019年4月1日に発表されると、ツイッター上ではこんな疑問が相次いだ。
「令和 アクセントはどうなる? 昭和も平板、頭高とありましたが」
「ニュース観てると令和のアクセントが頭の人と真っ直ぐ言う人と分かれてる」
「令和の読み方は頭高(レにアクセント)なんだね」
「令和のイントネーションたしかに気になる 平和と同じやと思ってたけど明治型なのかなあ」
会見で新元号を発表した菅義偉官房長官はやや語頭、その後談話を発表した安倍晋三首相も語頭にアクセント(冷夏や明治と同じ)を置いていた。そのため、「令和って安倍さんは頭高だったね、アクセント」「とりあえず菅さんのアクセントが当たりなのかな」と参考にする声も出ている。

内閣府「発音の仕方は自由です」

J-CASTニュースが内閣府に問い合わせたところ…

「『元号法』および『元号の読み方に関する告示』にもとづいて定めているのは、あくまでも漢字とその読み仮名だけであり、アクセント(イントネーション)についての決まりはありません。ですので、自由に発音していただいて構いません」
と答えた。どちらかが正しいのではなく、どちらでもよいというわけだ。

ちなみに、ねとらぼは内閣官房に問い合わせていますが、回答は上記の内閣府とほぼ同じものでした。

現時点では放送局によって対応分かれる

4月3日の産経ニュースの記事によると、現時点ではNHKは頭高型、TBSは平板型を採用しているようです。「まだ方針は決めていない」という放送局もあり、局によって対応は分かれています。
なお、「頭高型」とは「れ」にアクセントを置く(「明治」と同じ)、「平板型」とはアクセントのない(「平和」と同じ)発音の仕方のことです。

「令」の下の部分は「マ」でもいい?

活字(明朝体)と手書き(楷書体)で異なる「令」

アクセントと同じく、「令和」の発表直後から話題になったのは「令」の書き方。

新元号「令和」の「令」の字形が異なる場合があるとして、一部で困惑の声が漏れている。印刷物や新聞の表記の「令」と、学校や習字などで習う一番上の部首の「ひとやね」の下に点を打ち、下部分が「マ」のように書く場合などだ。
文化庁によると、小学4年時に授業で教わるのは「マ」の方で、教科書にもそう書いている。習字もこの場合が多い。
一方、印刷物では「令」の字とするのが一般的で新聞もこれを使う。官公庁や金融機関などで「マ」の方と書くと、「令」に書き直すように指示されることもあったという。

「令」の書き方は少なくとも6パターン存在

「令」の字形で話題になったポイントのひとつは下の部分が「マ」でいいのかというものでしたが、実は「令」の書き方には少なくとも6つのパターンが存在します。
6パターンの分岐のひとつが3画目で、点と横棒の2パターン。下の部分は「マ」のほかに「ア」のような形もあり、さらに4画目がはねて5画目が縦棒となる形の計3パターン。全体として2×3=6パターンとなるわけです。

文化庁「どれを使ってもいい」

文化審議会の国語文化会漢字小委員会でも、かつてこうした字形の違いを議論したことがあった。ただ平成28年にまとめた指針では「印刷物と手書きの習慣による違いで、問題にする必要はない」とされた。
このため、多様な書き方が混在し続けている。文化庁は「意味や由来に違いはない。漢字の骨組みが同じであれば、どれを使ってもいい」としている。

アルファベット表記は「Reiwa」

「L」か「R」かで一時話題も…すぐに決着

アクセントと「令」の書き方に関しては、国の機関が「どれでもいい」という見解を示したことでひとつの結論に辿り着けていませんが、同じように新元号発表直後に話題になりつつ、ひとつの答えが示されたものも。
それはアルファベット表記についてで、当初は「ReiwaかLeiwaかどっちなの?」という声があがっていました。どうやら、英語圏で暮らす人たちにとっては日本語の「れ」が「Le」の発音に聞こえるため、ローマ字表記として一般的な「Re」の対抗馬として浮上した模様です。
とはいえ、14時過ぎ頃には外務省が「REIWA」の表記で新元号を世界各国に通知したと複数のメディアで報じられ、早々に「R」で決着しました。

河野太郎外相は1日、新元号「令和」を外交ルートを通じて世界各国に通知したと明らかにした。外務省によると、各国には令和を「REIWA」とのローマ字表記で伝えた。

ちなみに、「ら行はRだろ」「Lのローマ字表記を習った記憶がない」「なぜLになるという発想が出てくるのか」などと、そもそも「L」か「R」かで迷うことに違和感を覚えた人もいたようです。

3年前に「令和」を予言していた人が!

2016年7月のツイートが話題に

発表前の“予想合戦”では、「安久」「安永」などの「安」や「永」を使った元号が多く予想されていた中、頻出の「和」はともかく「令」は初めての採用だったため、ネット上では「令和は予想外」という論調が多数派といった感じでした。そんな中、「令和」を事前に予言(予想)していた3年前のツイートが発掘され、大きな話題となりました。

とある『Twitter』ユーザーの2016年7月13日の
明治大正昭和平成令和
違和感ないね!
というツイートが発掘され「預言者あらわる」「未来人か!?」と騒然となる。同日19時の時点で23万5千件のリツイート、30万件を超える「いいね!」を集めていた。同ツイートには
「凄すぎてむしろ怖い」
「この人が考案者だった説」
「元号に違和感はないけど的中させた君の存在に違和感を感じる」
「3年前はやばい 御本人も3年後バズるとは思ってなかっただろうなぁ…」
などなど、さまざまな返信が寄せられる。

ちなみに2016年7月13日は、「天皇陛下が生前退位の意向」とNHKがスクープした日。また、ツイートした時間「19時41分」が、新元号発表日の「19年4月1日」に通じるものがあるとして、オカルト的な盛り上がりも見せているようです。

中国でも驚きの声

この「予言」に対し、中国のネットユーザーは「本物の予言者だ」「すごすぎる」「どうやって当てたの?」「時間を越えた?こんなの予想できないよ」「なぜ『違和感ない』って言ったの?」などのコメントを寄せている。

“予言”ツイートはほかにも

数打ちゃ当たるを実現したbot

上記ツイートの後ろから15番目に「令和」の文字があります。ただ、この「元号bot」のアカウントは非常に大量の漢字2文字をツイートしているため、「数打ちゃ当たるを実現したbot」といった返信ツイートが見受けられます。

最終候補に「令、和」の文字

こちらのアカウントでは、考察の最終候補に「令」と「和」が残っており、しかも連続して並んでいたことから「ほぼ当たってる」と話題に。ただ、ツイート主はここからさらに考察を続け、「最終予想」とした文字の中には「令」も「和」も入っていなかったため、新元号発表直後に「はずしたー」とつぶやいています。

予想イベントで的中させた人も

愛知県の男性が「法令順守」と「平和」から連想

新元号の公表前に相次いだ企業などによる予想イベントで、「令和」と的中した男性がいたことが2日、全国で居酒屋を経営する「ヨシックス」(名古屋市)への取材で分かった。愛知県の20代の男性で、ルールを守る日本になってほしいとの思いで法令順守の「令」、平和から「和」を取ったと説明しているという。

このヨシックスの予想イベントには約5500通の応募があったとか。一方、多くのメディアで紹介され、約1万5000通の応募があったキャンペーンでは正解者がおらず、やはり「令和」は“予想外”だったようです。

「令」が予想外だったという声も。約1万5000通の応募が殺到したビンテージワインの販売サイト「年号ワイン.com」を運営する「和泉屋」(埼玉県朝霞市)のキャンペーンでは、正解者はゼロ。特に2文字のどちらかに「令」が入ると予想したのは5通だった。

ネットを中心に盛り上がったその他のネタ

いらすとやが「仕事早すぎ」

「令和」発表からわずか20分程度で公開

フリー素材サイト「いらすとや」に、新元号「令和」に関するイラストが追加された。政府は4月1日午前11時40分ごろに新元号を発表。正午過ぎにはイラストが追加されたため、Twitterでは「仕事が早い」「早すぎて草」などのリプライが殺到。公式アカウントの投稿は、午後0時50分時点で3万RTを超えた。

その後も「令和」関連イラストを次々公開

「令和」関連のイラストを怒涛の如く発表し続けておりまして、4月2日10時現在でその数は12作品にもおよんでいます。
驚きの反射神経で生み出した12作品のラインナップは、「元号の説明をする人」や「元号を掲げる人」といった新元号発表時をフィーチャーしたものから、「平成から令和に変わるカレンダー」や「書類の元号を修正している人」などまで幅広く、目を見張ります。

NHK中継で「令和」の額縁に手話のワイプが…

額縁が隠される事態にツッコミ続出

発表会見は、テレビ各局が中継したが、なかでもNHKでの中継にツッコミの声が出ている。
NHKでは、左上に大きな「ワイプ」映像で、かたわらにいる手話通訳者を写していたため、掲げられた額縁が隠される事態に。数秒後にワイプは消えたが、ツイッターでは、
「手話の枠に元号が被ったのは語り継がれる」
「NHK、新元号がしばらく手話の枠で見えなかった」
「新元号発表のときに手話のワイプと額縁被っちゃったの好き」
「それにしても手話の人が新元号にかぶっちゃってたのはちょっとびっくりしたよ」
「発表の瞬間、手話通訳のワイプのせいで新元号見えなかったのが一番笑いました」
といった反応が続出した。

いらすとやがイラスト化してしまう

上で紹介した「いらすとや」による怒涛の関連イラスト公開の中にも、この場面をテーマにしたイラストが。

早速再現した『いらすとや』さんに対し、
「マジで再現してくれたw」
「仕事が細かい」
「さすが、抜かりなしですね!」
「ユーモアのセンスありすぎw」
という返信が寄せられるなどして、こちらにも称賛が相次いでいた次第である。

「大事件」「歴史的瞬間」テレ東も生中継

すぐに通常放送へ戻って「さすが」と喜ぶ声も

テレビ各局が、特番体制で歴史的瞬間を生放送する中、重大事象があった際でも番組編成を変更しないことで話題にあがるテレビ東京も、新元号発表の瞬間を報じ、ネットでも話題になった。
同局といえば、重大事象の際でも全く番組編成を変えず、その姿勢は「テレ東伝説」とも呼ばれているだけに、ネットも「さすがにテレ東も…」「これは大事件だ」「これもまた歴史的瞬間」と反応が続々。それでも、午前11時50分からは当初の「昼めし旅」に切り替わり、「これこそ安定の独自路線」「さすが俺たちのテレ東」など喜ぶ声が上がった。
同40分から放送を予定していた「昼めし旅」は同49分過ぎから“無事に”放送が始まり、SNS上では「安定のテレ東さん。元号発表からたった10分で通常放送に切り替える」「こんな時でも放送内容が変わらないテレ東マジ好き」「各局、令和で盛り上がってる時に、さすがのテレ東」などの意見がつづられた。

テレ東の福田典子アナウンサーも次のように投稿しています。

「どうしたの?」中国ネットユーザーも反応

テレ東の「ブレない」姿勢は中国でも知られており、過去にも中国版Twitter・微博(ウェイボー)では「テレ東がニュースを流したらそれは本当の大事件」といった声があがっていました。それだけに今回の生中継対応には驚きの声が。

今回、同局が新元号発表を生中継したことに対し、微博上には「テレ東がついに」「どうしちゃったの?」「変わっちゃったね」「屈服しないで!」「今回は本当の大事件ということか」「エイプリルフールだから?」「でも、他局が特別番組を放送していた時、テレ東は通販番組を始めてた」などのコメントが寄せられている。

急きょ放送時間延長の対応

新元号の発表は、4月1日11時30分から菅官房長官の会見で発表される予定だったが、この会見が遅れたため、ネット上では「【悲報】テレ東、間に合わないかもしれない」「政府があえてテレ東の中継枠終わるのを待ってる可能性」など心配の声も。しかし、当初11時40分までとしていた放送時間を急きょ拡大して対応することができた。

熊本地震発生時にバラエティ番組を放送していた過去も

テレ東の“独自路線”を巡っては、湾岸戦争開始時や、北朝鮮の弾道ミサイル発射、オウム真理教の松本智津夫被告が死刑判決を受けた際などにも「通常運転」のままアニメ番組の再放送や情報番組を流し続けた。そのスタンスが潔いとされ、「テレ東伝説」としてSNS上で称賛されていた。
近い例では2016年4月、熊本で震度7の地震が起きた際、バラエティー番組を予定通り放送していたことも。

各地で「号外」争奪戦 ネットへの出品も

東京でも大阪でも

新元号が発表され、興奮冷めやらぬ人々が、号外ほしさに12時30分頃、新橋駅前の広場に集結した。号外に群がるあまり、車道にまで人があふれ出す状態。クラクションが鳴り響き現場は一時騒然となった。
大阪駅前では、転倒する人が出て警察や救急車が出動する騒ぎに。

「あの民度の高い日本人が…」またもや中国でも話題に

中国の複数のメディアでも号外“争奪戦”が報じられ…

中国のネット上では、普段「民度が高く、秩序をもって行動する」と高く評価されている日本人のあまりの変わりように「どうして並ばないの?民度は?」「地震が起きてもあわてず列に並ぶ日本人が…」といった驚きの声が多く上がり、「フェイクニュースに違いない」「エイプリルフールのうそ記事。あれほど礼儀正しい日本人が並ばないわけない」「(殺到しているのは)きっと日本人じゃないんだ」といった声も少なくない。

メルカリ・ヤフオクに出品相次ぐ

希少性の高さから高値での取引が期待できるためか、多くの号外がフリマアプリ「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク!」で売られる事態になっている。
メルカリでは現在、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、河北新報、十勝毎日新聞、西日本新聞――など、全国紙・地方紙の号外が1部当たり約400円~2500円で売られている。中には、1部3万円と強気の値段が付けられた号外や、異なる新聞社の号外をセットにした商品(2部で5000円程度)などもみられる。

騒動の背景…ネット全盛の中で「確かな証求めた」と専門家

ネット全盛の時代の中で紙媒体が求められた理由を、専門家は「歴史的瞬間に居合わせた証が求められた」と指摘する。
日本大の仲川秀樹教授(マスコミ論)は、昭和や平成の回顧がメディアで繰り返し取り上げられたことで、「コレクター心理が高まっていた」と説明。その上で、「新元号の発表を切り取る現場に、自分がいたという証しになる。デジタル社会であるが故に、記録性のある紙媒体の魅力や新鮮さが現れた」と分析する。

新聞各社がPDFでも配布

一部の新聞社は公式WebサイトでPDFファイルとしても配布。これまでも重要ニュースの号外はPDFファイルとして公開されてきたが、ネット上では「PDFで号外……時代だ」「(PDF版号外の存在を)知らなかった」といった声も少なくない。
号外のPDF版は産経新聞の他に、神戸新聞、東京新聞、毎日新聞、信濃毎日新聞、千葉日報などが配布している。

発表直後から「令和」グッズ続々登場

コカ・コーラは「令和ボトル」を無料配布

大企業の本気を見せたのが、日本コカ・コーラ。新元号が発表されて約1時間半後に「令和」と印字された「コカ・コーラ」のボトルを新橋駅前で2000本限定で配布したのです。
同社広報によると、
「500ミリペットボトルは、通常のラッピングで事前に搬入していました。そのラッピングを1本ずつはがして、新元号が発表になった瞬間、都内のラベル工場で印刷をかけ、車で持ってきて巻きなおす...という作業でした。『お祝いがコンセプト』ということで、社を挙げて頑張りました」

元NMB48の山本彩もゲットできた模様。

メルカリは「令和Tシャツ」を無料配布

新元号にまつわるグッズが多数出品されているメルカリは、「新元号の発表」という国民的イベントを自ら盛り上げるべく、発表当日に東京・渋谷でイベントを開催。“美しすぎる書道家”涼風花氏が「令和」の文字を書くパフォーマンスを披露しました。

もう1つは、事前に涼氏が書いていた「令和」の文字をプリントしたTシャツの無料配布だ。この「令和Tシャツ」は元号の発表後、急ピッチで大勢のスタッフによって制作され、合計500人に渡された。
パフォーマンスに足を止めた人たちがTシャツを受け取るための列に並び、またそれを見た人が後列に続く。時間が経つごとに人が集まってきて、会場には長い行列ができていた。

なお、「令和」や「REIWA」の文字がプリントされた「令和Tシャツ」や「令和スマホケース」は、すでにさまざまな企業、店舗で製造・販売されているようです。

「人生ゲーム」令和版は新元号判明直後にリリース発表

株式会社タカラトミーより、盤ゲーム「人生ゲーム」の新商品「人生ゲーム+(プラス)令和版」(以下、人生ゲーム+令和版)が2019年6月に発売されます。
「人生ゲーム+令和版」には、これまでの「人生ゲーム」にあった「紙幣」や「職業カード」は登場せず、紙幣の変わりに「フォロワー」、職業ではなく「インフルエンサー」が登場。より多くの「フォロワー」を獲得したプレイヤーが勝ちという、ネット時代らしい新感覚の人生ゲームになっています。

この「人生ゲーム+令和版」発売の発表は、新元号が「令和」と判明した直後にされています。菅官房長官による発表が11時41分頃で、下のリリース記事のタイムスタンプは「4月1日 11時43分」。名物の公式Twitterも11時44分に投稿していることから、“超速報”を目指し準備していたことが伝わってきます。

「令和」グッズがネットへ続々出品される

先に紹介した新聞各社の号外と同じく、無料配布されたコカ・コーラや「令和」をプリントしたTシャツなどが、オークションサイトへ相次いで出品されています。

「令和」の文字がプリントされたTシャツやステッカー、消しゴムに「令和」と彫られたはんこ、出品者が「令和」と書いた墨書などのオリジナル商品も、この機に乗じて続々と出品されている。
ボトルに「令和」と書かれたコカ・コーラのボトルも出品され、売り切れ状態になっている
メルカリでは、菅義偉官房長官が令和と書かれた額を掲げる画像を胸元に載せたTシャツが2500円、令和の文字が書かれたスマホケースは500円で買い手が付いた。「令和セール」などと題して売り出す出品者も現れている。

メルカリが配布したTシャツは「転売禁止」だったようですが…

箱には「転売禁止」と記載されているものの、同社のフリマアプリで早速取引され、インターネット交流サイト(SNS)上で話題をさらった。

ゴールデンボンバーが“最速”で新曲『令和』リリース

新元号発表からわずか2時間でMVなどすべて完成

ゴールデンボンバーは1日、新元号が「令和」と発表されたことを受け、早くも新元号ソング「令和」を完成させ、“最速”リリースした。YouTubeではミュージックビデオ(MV)も公開した。
午前11時41分に「令和」と発表されると、サビに「令和 新しい時代」「令和 胸は騒めき」といったフレーズを盛り込み、新元号発表から2時間以内に音源、MV、ジャケット写真すべてを完成させた。

といった具合に“最速”、記事によっては“世界最速”とされていましたが…

真の“最速”はレペゼン地球だった!?

ゴールデンボンバーの仕事の早さには脱帽ですが、実はもう1組『令和』という新曲を驚異的なスピードで配信したアーティストがいました。DJ集団のレペゼン地球です。
ツイッターを通して「平成で生まれ育ったレペゼン地球が令和に向けて曲作ったよーん」というコメントと共に、YouTubeで新曲動画を投稿。
その時間、発表からわずか20分で、あまりの速さにネットでは「ゴールデンボンバー涙目」などの声も飛び交いました。

なお、記事では「20分」されていますが、動画の概要欄には「正確には10分で公開してるから!!!」と書いてあります。

鬼龍院翔、レペゼン地球に驚き「速すぎるわ!」

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が2日、ブログを更新。新元号ソング「令和」のPVが日本最速公開を逃していたことを明かした。
鬼龍院は「速すぎるわ!wホント素敵 今更ですがレペゼン地球さんの動画や音楽とても好きでメチャ見ています 動画も音楽も思いっきり振り切っていて、とんでもねえ人達です笑 『福岡事変』『バスターコール』等を聴いてから、人が集まりそうな楽曲も作れる方々なんだと理解してから一気にファンになりました」とつづった。

さらに鬼龍院はブログで、5人組ロックバンド・キュウソネコカミも「50分くらい?」で動画を公開していたとつづっています。

「令和18年」が謎のTwitterトレンド入り

令和18年生まれの人に心配の声

「令和18年」がトレンド入りする事態となっている。
「令和18年」が注目されたのは、その略され方によるもの。
これまで西暦・和暦早見表や各種手続きで、「昭和→S」「大正→T」と略されてきたことを受け、「令和はRと略される……つまり、令和18年生まれは『R18生まれになる』」と考えられたのだ。
ツイッター上では「R18ってかわいそう」「生まれからアダルティになってしまう」などの声が相次ぐことに。

令和元年は「R-1ヨーグルト」という連想も

令和元年が「R1」になるなら、明治のヨーグルト「R-1」のようだ……と連想する人も多く、R-1ヨーグルトの画像も多数投稿されている。

令和と西暦の換算法が「覚えやすい!」

「018(レイワ)」の語呂合わせで覚えられる

令和と西暦の換算は「和暦の年数に18足す」ことでできる。「018(レイワ)」の語呂合わせで覚えられると話題になっているのだ。たとえば5月から始まる「令和元年(1年)」なら、「018」を足すと「(20)19」といった具合である。ツイッターでは、
「あ、今後は018(れいわ)を足せば西暦になるのか」
「令和(018)を足すと西暦になるって狙ってるんですかね???」
「未だに平成何年かパッと出てこないので令和が西暦-18と覚えられたのはとても便利」
といった反応が出ているほか、新元号を決める閣議に参加した柴山正彦文科相も、
「なるほど、新しい年数に『れいわ(018)』を足すと西暦か...」
と感心しているようだ。

「R-18」で覚えるパターンも

「令和18年生まれが『R18』と略されてしまう」といった“ネタ”的なツイートが多いが、「R18」は別の意味でも注目を浴びている。
西暦2025年だと、令和7年。ここであることに気付く。「20-18=2」や「25-18=7」のように、西暦の下2桁を18で引くと令和に変換できるのだ。
Twitterでも西暦の令和への変換について「R-18と覚えましょう」と紹介するツイートが拡散され、「これは覚えやすい!」「令和世代はR-18から離れられない」などの声が上がっている。

カズレーザー「びっくりしました」

本名が「金子和令(かずのり)」

お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんが、新元号「令和」が発表された直後にツイッターを更新し、「びっくりしました」と投稿した。
それはカズレーザーさんの本名が「金子和令(かずのり)」というためだ。新元号「令和」の漢字をひっくり返すと本名になるため、縁を感じずにはいられなかったようだ。
ツイッターでは
「時代が追い付きましたね。親御さんもびっくりでしょう。和令ベビーが増えたりして」
「時の人ですね」
「本当にカズさんの時代ですね」
「カズレーザー元年おめでとうございます!」
などの声が寄せられている。

英訳“Order and Harmony”が「かっこいい!」

「Order and Harmony」は英BBCによる英訳

海外メディアによる英訳も話題になりました。

英国国営放送BBCでは、単純明快に“order and harmony”と訳しています。その意味は「秩序と調和」ですが、日本のインターネット上でも、この翻訳は「わかりやすい」「かっこいい」と話題になっているようです。

英訳にばらつき ほかの海外メディアは…

米紙ウォールストリートジャーナルは、令和を「"rei," which can mean auspicious(縁起が良い) in traditional texts, and "wa" meaning peace(平和).」と、米ブルームバーグ通信は、「 "order(秩序)," and "peace(平和)" or "harmony(調和)"」と訳した。
英ガーディアン紙は、「TV commentators struggled to offer a direct translation」と英訳に難儀していると伝えた。その上で、「"decree(政令)" and "peace."」としている。
英国のロイター通信は2日の記事で「最初の文字『令』は指令(command)、命令(order)の意味でよく使われ、権威主義的なニュアンスに不快を感じる人もいる」と報じる一方、安倍晋三首相は「良い」「美しい」の意味を好むと伝えた。BBCテレビ(電子版)は命令の意味があるとする一方、「幸先が良い(auspicious)」も加えた。

日本政府は「beautiful harmony」との見解

外務省は、新元号「令和」の英語の意味について「beautiful harmony(美しい調和)」と説明する方針を決めた。海外の一部の報道が政府見解と異なっていたためで、1日深夜、全ての在外公館に公電で指示した。
外務省は1日、各国外交団に新元号を伝達したが、欧米メディアが「令」を命令、指令の意味で報じたため、誤解を一人歩きさせないよう「美しい調和」との見解を発表。元号の意味は「これから一つ一つ説明する」(同省)との立場で、他国や外国メディアの理解を得ることが急務となる。