特集2017年5月29日更新

今年のヒット商品は決まり!?スマートスピーカー

2014年に「Amazon Echo」が発売され、アメリカで盛り上がりを見せたスマートスピーカー市場。日本上陸がかねてより待たれていましたが、ついに2017年、Googleのスマートスピーカー「Google Home」が日本で発売されることが決定しました。スマートスピーカーとは?音声アシスタントとは?また、各社の製品比較についてもまとめてみました。

目次

音声アシスタントとスマートスピーカー

音声アシスタントとは?

話し言葉での指示や質問に対して、スマホ等が音声や動作でこたえてくれる機能やサービスのこと。もっとも有名なのはAppleのSiriでしょう。

最近注目の「スマートスピーカー」

スマートスピーカーとは、音声アシスタント機能を搭載したスピーカー。スピーカーに話しかけることで、天気を知ったり、音楽を聴いたり、また、連携している周辺機器や家電を操作することが出来ます。

スマートスピーカー「Google Home」が日本にやってくる!

Googleは5月17日(米国太平洋時間)、音声アシスタントデバイス「Google Home」を日本を含む5カ国で2017年後半に発売することを発表した。
Google Homeは「Google Assistant」を活用した音声エージェントデバイスで、米国と英国ではすでに販売中だ。

各社スマートスピーカーの特徴

Googleのスマートスピーカー「Google Home」

「Google Home」って何?

Google Homeとは何かというと、マイクとスピーカーが付いていて、声で質問や命令をすると、声で答えたり命令を実行したりする、高さが約14センチ、直径が約10センチのコロンとした卓上ガジェットです。

何が出来るの?

通知機能ではユーザーが尋ねなくても必要と思われる情報を教えてくれる。例えばカレンダーに予定が入っていれば、交通状況を見て「早めに出発した方がよい」とアドバイスしてくれることもある。リマインダーも設定できる。
Google HomeがBluetoothをサポートしたので、Google Homeからだけでなく、Bluetooth接続したAndroidやiOS端末でもGoogle Homeに命令した音楽を再生できる。
次にTVとの連携、こちらがなかなか面白そうです。Chromecastのアップデートで、自宅のTVがGoogle Homeのディスプレイに変わります。つまりGoogle Homeに今日のスケジュールを聞くと、TV画面にカレンダーが表示されるという具合です。天気を聞けば、それもTVに表示されます。
なんと発表会ではLGやGE(ゼネラル・エレクトリック)の家電製品にも対応することが判明! 既存製品を改良し、LG製の冷蔵庫やオーブン、洗濯機、乾燥機、空気清浄機、それにGEのエアコンと湯沸かし器を、スマホやGoogle Home経由で声でコントロールできるようになります。

Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」

Amazonの音声アシスタント「Alexa」を搭載した「AmazonEcho」は、スマートスピーカーの先駆けです。2017年4月時点で820万台を販売しており、現在のスマートスピーカー市場は「AmazonEcho」が圧倒的シェアを誇っています。「GoogleHome」はじめ、他社のスマートスピーカーが発売されるたび、必ず比較対象に上がる商品です。

2014年に発売開始

エコーが発売されたのは2014年のことだった。アレクサによってできること(アマゾンは”スキル”と呼んでいる)は今でも毎週増えている。調査会社Consumer Intelligence Research Partnersによると、エコーはこれまで820万台が販売されている。

Amazonの音声アシスタント「Alexa」

これの何が注目されているかと言えば、搭載されたAmazonの音声認識サービス「Alexa(アレクサ)」だ。単に音声認識するだけでなく、人と家電製品との媒体となってくれるところがまったく新しいところである。
Amazon Echoは人工知能であり、音声認識サービスでもあるアレクサに対応したAmazonのBluetoothスピーカーだ。7つのマイクを搭載し、どこから、そしてどれくらい遠くから発声されたのかなどを把握しながら、音声認識する。「アレクサ、お気に入りのプレイリストを再生して」と声を掛ければ、音楽が再生されるし、「アレクサ、トイレットペーパーを買って」と言えば、Amazonで発注しておいてくれる。

新デバイス「Echo Look」

Echo Look用のアプリを使えば、自分の全身の姿を撮影して確認することができたり、自分のスタイルを記録する「LookBook」を作ったり、友達に写真を共有することができます。「Alexa, take a picture(アレクサ、写真を撮って)」「Alexa, take a video(アレクサ、動画を撮って)」のボイスコマンドでカメラを起動。おしゃれボーイズ&ガールズがInstgramにアップする #OOTD(Outfit Of The Day、今日のコーデの意味)」な写真もこれで楽々撮影。スマホ片手に鏡に映る自分を、バーストで何枚も必死に撮影する必要もなくなりますよ。撮影確度が固定できるのも良いですよね。

Microsoftのスマートスピーカー『Invoke』

Microsoftからもスマートスピーカーが登場。Microsoftの音声アシスタント「Cortana」を搭載。高品質なサウンドが特長です。今秋、アメリカで発売する予定とのことで、日本での発売についてはまだ情報がありません。いい音で聴きたいこだわり派には上陸が待たれるスマートスピーカーですね。

Amazon Echoだけでなく、Google(グーグル)の「Google Home」も登場しているスマートスピーカー市場。そして今回登場したInvokeも天気を教えてくれたり、音声でさまざまなコマンドを利用できるのは一緒です。
Microsoftの「Skype」が統合されている点も強みでしょう。本製品はSkypeで通話を開始できるだけでなく、Skypeのスピーカーフォンとしても利用可能なんです。この点は、さすがMicrosoftのCortanaだなと感じますね。
3つのウーファーと3つのツイーターを搭載し、360度の高品質なサウンドを提供するという。スピーカーには7つのマイクが内蔵されており、Harmanのエコーキャンセルやノイズリダクションアルゴリズムでうるさい環境でも命令の音声を聞き取れるとしている。

Apple、Siri搭載でスマートスピーカー商戦に参入?

Bloombergの報道によると、Appleの従業員はすでに数カ月にわたってこの「Siri搭載スマートスピーカー」をテストしているそうです。
Siri搭載スマートスピーカーの発表時期として、一番ありえそうなのが6月5日から開催される「WWDC 2017」。ソフトウェアの話題が中心となる同開発者向け会議は、Siriの活用幅が広がるスマートスピーカーの話題はぴったりでしょう。それにApple製品のことですから、どれだけかっこいいデザインに仕上がるのかも気になりますね!

ドコモもスマートスピーカー「petoco(ペトコ)」を夏提供

利用シーンとしては、自宅に置いておき、子供へのメッセージなどをアプリから登録しておくほか、リアルタイムのビデオ通話も行える。この場合、アプリ側は音声だけでなくテキストで会話を見たり、投稿することもできるため、電車の中などでpetocoからの連絡を受けたときにも対応できる。また、天気や星座占い、ニュースのヘッドラインといった情報を音声で呼び出すこともできるため、「Google Home」や「Amazon Echo」のような音声アシスタント機能付きのスマートスピーカーの一種ということもできるだろう。
顔認識機能を備えており、あらかじめ家族の顔を登録しておくことで、目の前に誰がいるかを理解し、必要な情報を届ける。誕生日・記念日などの家族に関する情報を登録しておけば、それらに応じたコメントを話すという。話しかけるだけで操作が可能なため、文字入力などが難しい子どもでも利用できるとしている。

「Google Home」vs「Amazon Echo」比較

Google Homeの優れている点

グーグルホームとエコーを比較すると、検索機能はグーグルホームの方が正確で、音声認識技術もグールホームは会話のようなやり取りが可能で、エコーよりも格段に優れている。

Amazon Echoの優れている点

現在、AIアシスタントの分野では、アマゾンエコーに搭載されているアレクサ(Alexa)が首位を独走している。アレクサの検索機能と音声認識技術はまずまずのレベルで、外部企業が開発した各種機能が豊富に提供されている。

スキルまたはアクションとは、各音声アシスタントにおけるアプリのこと。こちらの数については、現在AmazonEchoの圧勝のようです。

Googleは2016年11月、サードパーティーのブランドやパブリッシャーが開発した「アクション」を30種類以上発表した。一方、Amazonのアレクサには、Googleのアクションに相当する「スキル」が、最後に数えた時点で5000以上ある。

どちらが優れているとは断言できない

まだまだ発展途上の市場のため、消費者もベストな使い方を模索中の段階です。現段階では優劣をつけられるのもほんのわずかな違いのみ。今後、色々な利用方法が一般的になるにつれて、ライフスタイルや好みに合わせて選択できる時代が来るのでしょうね。

こうした違いにもかかわらず、両プラットフォームに大差はないとみなすパブリッシャーも存在する。
シンプルな事実は、消費者もパブリッシャーも同じように、音声アシスタントの最良の活用方法を見つけたがっているということ。そして、この事実が動機となり、誰もができる限りさまざまなことを試みている。「パブリッシャーにとって最良のプラットフォームは、消費者によって決まるだろう。コンテクスト(文脈)にうまく合うことが何より重要だ」

スマートスピーカーの課題

聞き違えによるトラブル

スマートスピーカーが会話や声を聞き間違えることによって、思わぬトラブルを起こすケースも起こっているようです。今後、技術の向上により、音声認識の精度は上がってはいくでしょうが、少し心配ですね。

アレクサがテレビニュースのキャスターの声を注文と勘違いしてドールハウスが大量に誤発注されるなどのトラブルもあったが、去年のクリスマス商戦で年が明けても品切れ状態は続くくらいの人気だ。

聞き違えを利用したCMも登場

バーガーキングの新キャンペーン「コネクテッドワッパー」のテレビCMは、Google Home(グーグルホーム)を乗っ取る作用をもっている。どういうことかというと、CM中に「OK,Google!」というセリフが登場することで、視聴者のGoogleホームを起動させるのだ。
バーガーキングのワッパーのCMがGoogleホームなどのGoogle系デバイスの反応を引き出す現象が話題になっている。
男性「15秒の広告ではバーガーキングのワッパーを説明できないけど、ぼくにいいアイデアがある。OK Google、バーガーキングワッパー何?」。Googleホーム「ウィキペディアによると、バーガーキングはハンバーガー。グリルされた100%牛肉のパティ……」。

スマートスピーカー。今は聞きなれない言葉だと言う方も多いかもしれませんが、数年後は一般用語として浸透しているのでしょうか。GoogleHomeの日本発売も楽しみですが、他のスマートスピーカーの日本上陸も待ち遠しいです。