坪内祐三のニュース

【書評】訥々とした語り口で心を叩く坪内祐三の友人知己との永訣

NEWSポストセブン / 2016年05月13日16時00分

【書評】『昭和にサヨウナラ』/坪内祐三・著/扶桑社/1900円+税 【評者】嵐山光三郎(作家) サヨウナラ友ヨ。 サヨウナラ師ヨ。 サヨウナラ父ヨ。 知己を失うことは、自分のからだの一部を失うことなのだ。日常生活で知りあい、バーで語りあい、芝居で会い、編集者としてつきあい、ときにケンカし、決別して、ひょんなことで和解する。 坪内氏が親しくしていた友人知己と [全文を読む]

「昭和が完全に終わった」坪内祐三の人気コラム集第2弾登場

NEWSポストセブン / 2015年11月10日16時00分

【書籍紹介】『人声天語2 オンリー・イエスタデイ2009-2015』坪内祐三/文春新書/1015円 大原麗子や高倉健が亡くなり、街から気の利いた店が消えたこの6年を、評論家の著者は昭和が完全に終わったとしている。この期間は、政権交代、東日本大震災、東京オリンピックの開催決定、『笑っていいとも!』の終了など、大きな出来事が相次いだ。 著者は、原発の恩恵を受け [全文を読む]

「2013年はあまちゃんと共にあった春夏と記憶」と坪内祐三氏

NEWSポストセブン / 2013年09月12日07時00分

『あまちゃん』とは日本人にとって何だったのか? 評論家の坪内祐三氏が語る。 * * * 「あまちゃん」で特筆すべきはその時間だ。 まず、「あまちゃん」は二〇〇八年夏から始まる。 そして二〇〇九年、一〇年、一一年(この原稿を書いている今日は二〇一一年三月十一日が描かれた日だ)と進み、その間のあまちゃんの変わらなさ、そしてそういうあまちゃんによって周りの人間が [全文を読む]

坪内祐三氏が雑誌『GORO』を回顧 「連載が充実していた」

NEWSポストセブン / 2012年05月03日16時00分

自他共に認める“雑誌小僧”であり、『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』の著書もある評論家の坪内祐三氏が懐かしの『GORO』を回顧する。 * * *『GORO』が創刊されたのは昭和四十九(一九七四)年六月、ちょうど私が高校に入学したばかりの頃だ。 まさにジャストミートな年齢だ。 しかしその手の雑誌に奥手だった私はようやく『平凡パンチ』や『週刊プレイボーイ』を [全文を読む]

【書評】「遅れてきた最後のスター」松方弘樹の真の姿

NEWSポストセブン / 2017年03月17日07時00分

【書評】『無冠の男 松方弘樹伝』/松方弘樹&伊藤彰彦・著/講談社/1800円+税 【評者】坪内祐三(評論家) 三年前に刊行された『映画の奈落 北陸代理戦争事件』の著者伊藤彰彦が凄いインタビュー集を出した。『無冠の男 松方弘樹伝』だ。 先日亡くなった松方弘樹に対して人は“あるイメージ”を持っている。つまり今時の大半の人は松方弘樹の映画を見ていない。私自身は松 [全文を読む]

春にしてKを想う 「息子」と「K」の今週の「文春」

文春オンライン / 2017年02月25日11時00分

ショーンKから1年が経とうとしている Kといえば、今週の坪内祐三「文庫本を狙え!」は三木卓『K』だったりするのだが、その他、漱石「こころ」の自殺した友人Kや勝新のドラマ「警視-K」、逆噴射のK機長などいろいろ思いつく。しかし最近では、なんと言ってもショーンKである。 週刊文春がその男の虚飾をはぎ落としたのはおよそ1年前、ニュース番組のキャスター起用が決ま [全文を読む]

【書評】様々な段組みで構成されたA5判の「ヴァラエティ」

NEWSポストセブン / 2017年01月27日16時00分

【書評】『気がついたらいつも 本ばかり読んでいた』/岡崎武志・著/原書房/2500円+税 【評者】坪内祐三(評論家) 素晴らしいヴァラエティブックが出た。岡崎武志の『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』(原書房)だ。ヴァラエティブックと言ってすぐにそれをイメージ出来るのは今五十歳以上の本好きの人だろう。サイズはA5判で、二段、三段、時に四段と様々な段を持 [全文を読む]

【書評】バブル時代を知らぬ若い世代に向けた最高の資料

NEWSポストセブン / 2016年12月28日16時00分

評論家の坪内祐三氏は、アベノミクスを読み解く書として『バブル 日本迷走の原点』(永野健二・著/新潮社/1700円+税)を推す。坪内氏が同書を解説する。 * * * どうやらアベノミクスは不発に終わったようで、私はほっとしている。アベノミクスの成功すなわちバブル景気の復活は想像するだけで恐ろしい。 バブル時代を一九八五年から九〇年までとしよう。私は大学院を一 [全文を読む]

【書評】五輪ともビートルズとも無縁のもう一つの1960年代史

NEWSポストセブン / 2016年11月17日16時00分

坪内祐三との共著)、『どうして僕はきょうも競馬場に』(本の雑誌社)など。 1960年代がほぼ自身の10代に重なる著者が、私的な体験を中心に〈教科書に書かれた1960年代史ではなく、もっと生々しくトリヴィアルな(注・些細なの意)60年代〉を描いたのが本書。 著者は東京五輪に気分が高揚することはまったくなかった。ビートルズも嫌いだったし、周囲の同世代の多くも実 [全文を読む]

【書評】盟友だからこそ馴れ合いもなく率直に言える感想

NEWSポストセブン / 2016年11月10日16時00分

【書評】『本人に訊く〈壱〉よろしく懐旧篇』椎名誠、目黒考二・著/椎名誠旅する文学館/2200円+税 【評者】坪内祐三(評論家) 世界的に類を見ない本が出た。椎名誠と目黒考二は去年四十周年を迎えた『本の雑誌』の創刊からの盟友だ(知り合ったのはもっと前)。私は一九七七年からの『本の雑誌』の読者だから椎名誠の大ブレイク振りをよく憶えている。これほど単行本デビュー [全文を読む]

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