野嶋剛のニュース

「できれば最後は花蓮で逝きたい」失われた故郷「台湾」を求める日本人達 湾生シリーズ3 清水一也さん

Japan In-depth / 2016年11月23日18時00分

野嶋剛(ジャーナリスト)「野嶋剛のアジアウォッチ」プロフィール:清水一也さん/1943年3月28日生まれの73歳。花蓮港吉野村(現花蓮縣吉安郷)生まれ。父の清水半平氏は日本人移民村(吉野村)の村長を務めていた。1946年、3歳のときに花蓮港から鹿児島県加治木に引き揚げた。台湾の記憶はほとんどないが、家族と自分のルーツを探るため、定期的に花蓮を訪れている。現 [全文を読む]

「私にとって台湾は一番目がない二番目の故郷みたいなものです」 失われた故郷「台湾」を求める日本人達 湾生シリーズ2 竹中信子さん

Japan In-depth / 2016年11月22日18時00分

野嶋剛(ジャーナリスト)「野嶋剛のアジアウォッチ」プロフィール:竹中信子さん/1930年11月26日生まれの85歳。台北に生まれ、幼少期に蘇澳に移住。祖父の竹中信景氏は蘇澳冷泉の開発に貢献した。蘇澳小学校、蘭陽高等女学校に通学。3年生で終戦を迎え、1946年に基隆港から鹿児島港に引き揚げた。いまでも毎年蘇澳で開催される蘇澳冷泉祭に招待されており、当時の同級 [全文を読む]

「故郷が台湾である私は日本で異邦人だった」 失われた故郷「台湾」を求める日本人達 湾生シリーズ1 家倉多恵子さん

Japan In-depth / 2016年11月21日18時00分

野嶋剛(ジャーナリスト)「野嶋剛のアジアウォッチ」「湾生(わんせい)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。日本の敗戦によって台湾から日本に引き揚げた台湾生まれ、台湾育ちの日本人のことである。日本の台湾統治は1895年の日清戦争の勝利による台湾割譲から半世紀にわたり、突然、日本の敗戦によって打ち切られた。当時、台湾にいた日本人は60万人。うち湾生は20万人 [全文を読む]

圧倒的に「日本好き」な台湾 「対日世論調査」の読み解き方

Japan In-depth / 2016年07月26日18時00分

野嶋剛(ジャーナリスト)「野嶋剛のアジアウォッチ」台湾でこのほど対日世論調査が発表され、「あなたの最も好きな国はどこですか」という質問に対して、過去最高の56%の人が「日本」と答えたことが明らかになった。このことをもって「台湾はやっぱり親日的」という形での報道・コメントが広がった。それはそれで別に間違いではないけれど、もうちょっと掘り下げて、今回の調査結果 [全文を読む]

世界に台湾を「発見」させた台湾ニューシネマ 『台湾新電影時代』

Japan In-depth / 2016年04月29日15時12分

野嶋剛(ジャーナリスト)「野嶋剛のアジアウォッチ」映画は、その国のありようを映し出す鏡のようなところがある。台湾が、それまでの国民党の専制体制から、政治の民主化と台湾本土化に大きく舵を切り始めた1980年代項半、世界を席巻したのが台湾ニューシネマの一群の作品だった。台湾ニューシネマとは、1980年代から1990年代にかけて世界を席巻した台湾映画の総称であり [全文を読む]

東山彰良氏の直木賞作品『流』に息付く日中台の血統

NEWSポストセブン / 2017年05月26日07時00分

ジャーナリストの野嶋剛氏がつづる。 * * * 東山が作家として独り立ちするまでの道のりは決して平坦ではなかった。大学卒業後、東京で中小の航空会社に就職する。普通のサラリーマン人生を歩むかに見えたが、会社には馴染めない気持ちが強かった。ある日、通勤の途中の代々木上原駅で、見知らぬ相手と殴り合いの喧嘩を演じてしまう。「肩がぶつかった程度の小さいことですが、友 [全文を読む]

名野球選手多数の台湾、郭源治や陽岱鋼の故郷と日本を繋ぐ線

NEWSポストセブン / 2017年04月04日16時00分

ジャーナリストの野嶋剛氏がリポートする。 * * * 多くの場合、取材の取っ掛かりは、小さな疑問から始まる。台湾映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」は、2015年に日本で上映され、人気を集めた。台湾南西部の高校野球チーム嘉義農林(以下KANO)学校が甲子園初出場準優勝という旋風を巻き起こす実話に基づくストーリーだ。 KANOには複数の台湾先住民選手 [全文を読む]

等身大の台湾を知る日本人「湾生」 その人生と故郷への思い

NEWSポストセブン / 2016年11月06日16時00分

11月上旬には日本公開も控えるなか、台湾に精通するジャーナリストの野嶋剛氏が3人の湾生の元を訪ねた。 * * * 日本の台湾統治は半世紀に及んだ。東海岸の花蓮や台東などに移民村がいくつも作られ、チャンスを求めて多くの日本人の農民が移住した。彼らは世代を重ねて台湾で生活の基盤を築いたが、敗戦で帰国を余儀なくされた。50万人の台湾引揚者のうち、20万人以上が湾 [全文を読む]

台湾の新駐日代表「私の派遣は台日関係への重視の証明です」

NEWSポストセブン / 2016年07月07日07時00分

台湾の駐日代表としては過去最高ランクの人事で、その謝氏に日本赴任直前の台北で独占インタビューした(聞き手/野嶋剛氏)。 *** 2008年の総統選で新聞社の台北特派員だった私は、謝氏に密着し、しばしば台湾新幹線で待ち伏せして一緒に移動し、選挙の内情を教えてもらったものだ。あれから8年、コンタクトは続けてきたが、当時と比べて表情はだいぶ優しく、柔らかになった [全文を読む]

<インタビュー「台湾とは何か」著者・野嶋剛(3/3)>蔡英文は実務能力抜群、TPPなど多国間協定加盟目指す―習政権の強硬姿勢、アジアが警戒

Record China / 2016年06月18日15時20分

台湾情勢に詳しいジャーナリスト・野嶋剛氏(朝日新聞元台北支局長)がインタビューに応じた。蔡英文総統はWTO加盟を主導した実務派で、「交渉能力が高い」と評価。TPP(環太平洋連携協定)やRCEP(東アジア地域包括的経済連携)、FTA(自由貿易協定)など多国間の枠組みに加わることで、国・地域の枠を乗り越えた発展を目指す、と指摘した上で、「産業の製造空間を広げて [全文を読む]

<インタビュー「台湾とは何か」著者・野嶋剛(2/3)>若者を中心に「台湾アイデンティティ」が確立、「1国2制度」「平和的統一」に拒否反応

Record China / 2016年06月18日14時50分

朝日新聞台北支局長などを務め台湾に詳しいジャーナリスト・野嶋剛氏(朝日新聞元台北支局長)がインタビューに応じた。若者を中心に「台湾アイデンティティ」が確立され、「1国2制度」や「平和的統一」を受け入れない時代となっていると指摘。その背景に(1)生まれたときに民主化が既に実現し、自由な選挙が行われており、中華民族としてのアイデンティティが断ち切られた形で、台 [全文を読む]

<インタビュー「台湾とは何か」著者・野嶋剛(1/3)>米中の狭間で揺れる台湾は「日本の鏡」、蔡英文総統の「現状維持」を選択

Record China / 2016年06月18日14時20分

著書「台湾とは何か」を刊行したばかりのジャーナリスト・野嶋剛氏(朝日新聞元台北支局長)がインタビューに応じた。台湾は「米国に後ろ盾になってもらいながら、台頭する中国と経済的に付き合ってビジネスをしなければならない」中で、試行錯誤しながら、現状維持の政策を志向し、悩み抜いて先の総統選挙で蔡英文を選んだと指摘した。また米中両大国に挟撃される台湾は「日本の鏡」の [全文を読む]

フィリピンのトランプが南シナ海問題で習近平と手を結ぶ日

NEWSポストセブン / 2016年06月15日07時00分

ジャーナリストの野嶋剛氏がリポートする。 * * * ドゥテルテ氏は太平洋戦争終結の年の1945年にレイテで生まれ、大学では法律を学んだ。ダバオ市検察庁に赴任し、1986年のピープルパワー革命の直後、副市長代行に着任する。2年後、ダバオ市長に初当選。以後、直接・間接にダバオ市政をおよそ30年も牛耳った。その間、治安を大幅に改善し、経済的好況をもたらした。ダ [全文を読む]

毛沢東を描き続ける老画家「恥ずかしいと思ったことはない」

NEWSポストセブン / 2016年05月27日16時00分

ジャーナリストの野嶋剛氏がレポートする。 * * * 4月5日発売号の米誌タイム(アジア版)は習近平の顔がはがれて毛沢東が現れるインパクトのある表紙を掲載した。4月上旬に刊行された英エコノミスト誌も「毛沢東以来、最大の権力を握った指導者となった」と指摘している。 文革への反省もあって中国は制度上、個人崇拝を固く禁じている。習近平が毛沢東ばりの個人崇拝まで向 [全文を読む]

中国人は金銭的価値追求を諦めた日本から学ぶべき

NEWSポストセブン / 2016年05月27日07時00分

中国の過去、現在、未来を照らす意欲作を通した現在の中国が抱える問題について、ジャーナリストの野嶋剛氏がジャ監督にきいた。≪中国では、知識人や弁護士など、リベラルな主張を持つ人々が不明瞭な理由で逮捕・起訴されるケースが相次ぐ。言論の自由は、江沢民時代、胡錦濤時代に比べて、大きく後退した、というのが、現在の中国内外の共通した認識となっている。≫──中国は反腐敗 [全文を読む]

中国にバイト代10円のネット書き込みで政府支持を担う人も存在

NEWSポストセブン / 2016年05月25日16時00分

ジャーナリストの野嶋剛氏がレポートする。 * * * 今日の最高指導者・習近平は、ことのほか毛沢東に対する尊敬や模倣を口にするようになっており、大衆の毛沢東への思慕と共鳴している。 文化大革命によって中国に多大な災難をもたらした人物を再び、中国政治の祭壇に持ち上げ、自らと同一化しようとする狙いはどこにあるのか。 「小粉紅(シェオフェンホン)」と呼ばれる一群 [全文を読む]

中国で貧しさは恐怖のため金銭で安心感得ようとする

NEWSポストセブン / 2016年05月25日07時00分

作品の日本上映を機に来日したジャ監督に、ジャーナリストの野嶋剛氏がきいた。≪「山河ノスタルジア(原題:山河故人)」は、改革開放の絶頂期である1999年、現代の2014年、近未来の2025年という「三つの時代」に、男女3人の主人公が歩んだ悲喜こもごもの道のりを描いた作品である。≫ 作品には、2つの歌が流れる。中国の歌ではない。そこに中国を代表する映画監督とな [全文を読む]

日本人も知らない「日本」を楽しむ台湾の「懐日」ブーム

NEWSポストセブン / 2016年04月17日07時00分

元・朝日新聞台北支局長でジャーナリストの野嶋剛氏が現地よりレポートする。 * * * 3月上旬の台湾南部・台南は真夏のような暑さだった。「誠品書店」という台湾最大の書店チェーンのイベント会場。座席部分は満席で、立ち見も立錐の余地もないほどの人で埋まった。 お目当ては日本の「老東西(古い品)」に焦点を当てた新刊書『老物潮』(遠流出版)の著者、蘇拉図さんの新 [全文を読む]

鴻海・郭台銘会長 シャープへの固執は日本への期待感の表れ

NEWSポストセブン / 2016年04月15日16時00分

その人物像はあまり知られていないが、朝日新聞台北支局長として、鴻海の成長物語に接してきたジャーナリスト・野嶋剛氏の現地ルポを読めば、この人物の素顔とシャープの未来がうっすらと見えてくる。 * * * 郭台銘のエネルギーの源泉を探るために、郭台銘が学んだ台北郊外の専門学校を訪ねたことがある。 学生時代の郭台銘を知る学校関係者に話を聞くと、学生時代から郭台銘は [全文を読む]

シャープ 鴻海に経営権奪われ「帝国」の一部になるとの指摘

NEWSポストセブン / 2016年04月07日16時00分

その人物像はあまり知られていないが、朝日新聞台北支局長として、鴻海の成長物語に接してきたジャーナリスト・野嶋剛氏の現地ルポによれば、「冷徹さと義理人情が同居する人間」だという。 野嶋氏が郭台銘氏の経歴とホンハイ成長の軌跡に迫った。 * * * 郭台銘が生まれたのは1950年。大陸から共産党に敗れて逃げてきた「外省人」の家庭に生まれた。父は警察官だったが、幼 [全文を読む]

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