池内紀のニュース

ドイツ文学者・エッセイスト 池内 紀 氏による 長年にわたる山里探訪記の集大成

PR TIMES / 2012年12月21日11時45分

インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:関本彰大)は、日本を代表するドイツ文学者でありエッセイストでもある池内紀氏が、ライフワークとして長年にわたり訪ね歩いた日本各地30カ所にもおよぶ山里の紀行をまとめた新刊、『ニッポンの山里』を刊行いたしました。ドイツ文学者である池内紀氏は、専 [全文を読む]

【書評】現在の日本文学が全盛期であるということが分かる書

NEWSポストセブン / 2015年07月23日07時00分

【書評】『日本文学100年の名作第10巻 2004-2013 バタフライ 和文タイプ事務所』/池内紀・川本三郎・松田哲夫 編/新潮文庫/890円+税 【評者】嵐山光三郎(作家) 池内紀・川本三郎・松田哲夫編の「日本文学100年の名作」全10巻シリーズはこれにて完結。第10巻に収録されたのは2004~2013年に発表された16編で、巻末に選者による「読みどこ [全文を読む]

雑誌『WIRED』最新号 VOL.28(6/8発売):特集「ものづくりの未来 Making Things」

PR TIMES / 2017年06月01日10時00分

その素顔を探るべくカール・クラウス研究第一人者の池内紀に訊いた。2016年の「CREATIVE HACK AWARD」のグランプリと準グランプリ受賞者による海外視察ツアーレポートも掲載。特集「Making Things ものづくりの未来」[画像2: https://prtimes.jp/i/930/372/resize/d930-372-129564-1. [全文を読む]

【書評】通説の虚をついた大胆な推論による徳川家歴史実録

NEWSポストセブン / 2017年04月21日07時00分

【書評】『徳川制度 補遺』/加藤貴・校注/岩波文庫/1740円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 明治前半期の代表的な新聞だった「朝野新聞」連載の歴史読み物より、先に『徳川制度』三冊が編まれた。そこからこぼれ落ちたのを「補遺」としてまとめ、校注、全四巻の索引をほどこしたもの。全八○○余ページ。文字どおり圧巻の文庫になった。 「鎖国始末」「大 [全文を読む]

【書評】99年前に漫画になっていた漱石の『坊っちゃん』

NEWSポストセブン / 2017年03月03日16時00分

【書評】『漫画 坊っちゃん』/近藤浩一路・著/岩波文庫 720円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 何であれ名作の漫画化は当節のならいだが、漱石の『坊っちゃん』はすでに九十九年前に漫画になっていた。作者近藤浩一路は東京美術学校(現・東京芸大)で岡本一平や藤田嗣治と同級だった。三十代から四十代はじめまでは、一平と同じように新聞社所属の漫画家と [全文を読む]

【書評】「暮しの手帖」以前、戦時下で何を考えていたか

NEWSポストセブン / 2017年01月15日16時00分

【書評】『花森安治の従軍手帖』/花森安治・著 土井藍生・編/幻戯書房/2500円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 『暮しの手帖』を足場にして花森安治は大きな仕事をした。毎日の暮らしを基本に据え戦後民主主義を、もっとも明確また具体的に示してくれた。 その花森安治には、やや風変わりな前歴があった。一九三八年、召集を受け満州の戦地へ送られた。そ [全文を読む]

【書評】自信ありげに見える人間はおそらく自信がない

NEWSポストセブン / 2016年12月22日16時00分

ドイツ文学者でエッセイストの池内紀氏は、次期米大統領であるドナルド・トランプ氏を読み解く書として『童蒙おしえ草 ひびのおしえ』(福澤諭吉・著/岩崎弘訳・解説/角川ソフィア文庫/1080円+税)を推す。池内氏が同書を解説する。 * * * 福澤諭吉は明治五年(一八七二)、イギリスの『モラル・クラス・ブック』をもとにして、子ども向けの本をつくった。人間として大 [全文を読む]

【書評】検閲を逃れる為の言葉にみる並々ならぬ時代センス

NEWSポストセブン / 2016年11月11日16時00分

【書評】『近代はやり唄集』/倉田喜弘・編/岩波文庫/640円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 明治から大正にかけて世に風靡した唄のアンソロジーである。街角や座敷で歌われたものから、芝居や映画の唄まで、全一二七曲。 それぞれの唄また歌詞に注釈がついていて、がぜんおもしろくなった。おなじみの「みやさんみやさん、御馬の前でチラチラするのはなんヂ [全文を読む]

【書評】ピカソやミロも集めていた大津絵の強烈な自由さ

NEWSポストセブン / 2016年09月09日07時00分

『大津絵 民衆的諷刺の世界』/クリストフ・マルケ 著/楠瀬日年 絵/角川ソフィア文庫/1400円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 大津絵は東海道五十三次・大津の宿外れで売っていた民衆的な一枚絵。江戸初期から明治にかけて、旅土産として人気があった。神仏画に始まり、しだいに軽妙な戯画が多くなった。墨に淡い丹(赤)や緑、黄で彩色。量産品であって [全文を読む]

【書評】過去を語っても現代の映し絵になる新聞記者エッセイ

NEWSポストセブン / 2016年07月06日07時00分

【書評】『本に遇うIII 持つべき友は みな、本の中で出会った』河谷史夫・著/言視舎/2200円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 著者は一九四五年生まれ。二十五歳で朝日新聞に入社。半生を過ごした。新聞が正義派メディアの主人公であった時代に立ち会った。善玉、悪玉、クセモノ入り乱れての組織内ドラマをつぶさに見ていた。メリーゴーラウンドのように [全文を読む]

【書評】忍者に必要なのは智恵や身体能力よりコミュ力

NEWSポストセブン / 2016年05月23日07時00分

【書評】『忍者の歴史』/山田雄司・著/角川選書/1600円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 忍者は人気者だ。いまやアニメやマンガを通して、Ninjaが世界的な関心らしい。フシギな能力をもつ人間が、一〇〇〇年前の昔から存在してきた。自らを厳しく鍛えて超能力を得た。だが、歴史の表舞台には出てこない。忍ぶ人であって隠者でもあり、さらに一風変わっ [全文を読む]

【書評】油彩を最高の境地に導いた天才ダ・ヴィンチの孤立

NEWSポストセブン / 2016年04月10日16時00分

【書評】『謎解きモナ・リザ 見方の極意 名画の理由』西岡文彦・著/河出文庫/740円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 世界でもっとも有名な肖像画「モナ・リザ」。謎めいた微笑と、全体がもっている何かしら不思議な雰囲気が、さまざまな憶測をよんできた。 謎だらけの名画ときて、全12章をたどりながらワクワクする。モデルが取り沙汰されたのは昔からだ [全文を読む]

【書評】虚実に遊ぶことを存分に心得た大人の知的な戯作

NEWSポストセブン / 2016年02月12日07時00分

【書評】『北園克衛モダン小説集 白昼のスカイスクレエパア』北園克衛/幻戯書房/3700円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) コントと短篇が35編。すべて一九三〇年代に発表された。作者は昭和初年に活躍したモダニズム詩人。根強い私小説の伝統と、産ぶ声をあげたばかりのプロレタリア文学のはざまに、こんなにシャレた、モダンを煮つめたような文学がひっそ [全文を読む]

【書評】直木賞作家となるまでの12年を綴った野坂昭如の記録

NEWSポストセブン / 2015年12月04日07時00分

【書評】『マスコミ漂流記』野坂昭如著/幻戯書房/2800円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 「野坂昭如」は人名というより、一つの記号に似ていた。黒いサングラス、独特の早口、歌手デビュー、テレビの常連、キックボクシング、CMモデル、中年御三家リサイタル、参議院選東京地方区立候補、衆議院選新潟三区田中角栄対抗馬立候補……。 昭和三十年代末から [全文を読む]

【書評】猿の群れを前にすると落ち着かない気持ちになる人へ

NEWSポストセブン / 2015年10月15日16時00分

【書評】『サル その歴史・文化・生態』デズモンド・モリス著/伊達淳訳/白水社/2400円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) サルは人間にもっとも近い動物である。『裸のサル──動物学的人間像』の、あの警抜な動物行動学者が、たのしげにウンチクを傾けている。日本の有名な「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿にもむろん触れていて、当今は「しざる」が加 [全文を読む]

【書評】女性芥川賞作家が自分を素材に現代史を縫いとる小説

NEWSポストセブン / 2015年03月06日16時00分

【書評】『八幡炎炎記』村田喜代子著/平凡社/1600円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト】 北九州・八幡は鉄の町である。日本製鐵八幡製鐵所は終戦のあとしばらく、軍国主義を支えた元凶として高炉の火が消されていた。それが新生八幡製鐵として復活し、溶鉱炉に火がもどった。『八幡炎炎記』は、そんな八幡の町の少女ヒナ子を軸にして語られていく。 物語には前 [全文を読む]

【書評】自ら死に向かって生きている人の心にとどく言葉とは

NEWSポストセブン / 2015年01月14日16時00分

【書評】『あなたを自殺させない 命の相談所「蜘蛛の糸」佐藤久男の闘い』中村智志/新潮社/1500円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) ふつう病にせよ事故にせよ、死は向こうからやってくる。いっぽう自殺を口にする人は、死を待ってはいない。いわば死に向かって生きている。死に対する姿勢がまるでちがうのだ。おのずと語りかける言葉もちがう。さもないとそ [全文を読む]

【書評】大作家の食への思いを知ることで深まる作品の味わい

NEWSポストセブン / 2014年09月25日16時00分

【書評】『文人御馳走帖』嵐山光三郎著/新潮文庫/630円+税 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 著者は丸顔、愛嬌のあるヒゲ、小ぶとり、下駄ばき。その体躯からして、よく食べる人だろう。一九四二年の生まれ。食べざかりが戦後の窮乏期ときている。ひもじい思いで我慢した。だから本を読むと、もっぱら食べ物に目がいく。『文人悪食』『文人暴食』『文士の料理店』 [全文を読む]

【書評】報道写真とグラフィック・デザインの開拓者描いた本

NEWSポストセブン / 2014年02月17日07時00分

【書評】『名取洋之助 報道写真とグラフィック・デザインの開拓者』白山眞理/平凡社/ 1680円 【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト) 名取洋之助という写真家がいた。ある世代以上の人は「岩波写真文庫」でなじんだかもしれない。一九五〇年代に始まった写真シリーズで、時代のさまざまなテーマを写真で「読む」ように構成してあった。「編集・制作 名取洋之助」。シ [全文を読む]

川本三郎氏選出 未知の地や隣町など色々な旅を描いた本3冊

NEWSポストセブン / 2014年01月02日16時00分

(1)『消えた国 追われた人々』(池内紀/みすず書房) (2)『白山信仰の謎と被差別部落』(前田速夫/河出書房新社) (3)『ニッチを探して』(島田雅彦/新潮社) 旅の仕方は三つある。未知の土地を旅する。先人が旅した土地を辿る。もうひとつは、隣の町へ出かけてゆく。近所に買物に行くのも旅である。 (1)の旅先は、東プロシアという未知の国。恥ずかしいことに、 [全文を読む]

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