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「お父さん帰ってきて」 あと10センチで届いた手 再出発奪った豪雨

濁流にのまれた夫池田幸雄さんの姿を最後に見た場所に立つ妻の真里子さん。「夫の手とは、このくらいの距離。もう少しでつかめたのに……」と話した=石川県珠洲市で2024年9月25日午後0時27分、阿部弘賢撮影

あと少しで夫の手を握ることができたのに。娘は地震で失った職をやっと見つけたところだった。亡き妻に伝えたい「ありがとう」。あの日から1週間。豪雨の爪痕が残る能登半島で、最愛の家族を思う人たちがいる。後ろから襲ってきた濁流にのまれた。大声で呼びかけると、左手を上げた夫の顔が目に入った。あと10センチで手が届く。大量の水が再び、 [全文を読む]

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