ノルウェー中銀総裁、当面の金利据え置き示唆 インフレ抑制で

　５月７日、ノルウェー中央銀行のバーチェ総裁は、インフレを抑制するために当面は政策金利を据え置く可能性があるとの見方を示した。 中銀、オスロで２０２２年撮影（２０２４年　ロイター／Victoria Klesty）

Gwladys Fouche

[オスロ ７日 ロイター] - ノルウェー中央銀行のバーチェ総裁は７日、インフレを抑制するために当面は政策金利を据え置く可能性があるとの見方を示した。

総裁は議会公聴会で「われわれの評価では、政策金利はインフレに対処するのに十分高い水準にある」と指摘、「同時に、今後しばらくの間、政策金利を現行水準に維持する必要があるだろう」と語った。

中銀は先週、金利を１６年ぶり高水準である４．５０％に据え置いた。インフレ抑制のための引き締めスタンスを想定より若干長く維持しなければならない可能性があると指摘した。

総裁は「合理的な時間内にインフレ率を目標値まで引き下げるため追加利上げが必要と判断されれば、委員会は政策金利を再び引き上げる用意がある」と述べた。

３月のコアインフレ率は４．５％と１年８カ月ぶり低水準となったが、中銀目標の２．０％をなお上回っている。