アジア株式市場サマリー

ロイター / 2020年2月13日 18時15分

［１３日　ロイター］ - 中国株式市場は８営業日ぶりに反落して引けた。中国湖北省で新型肺炎の死者・感染者が急増したことを受けた。

中国湖北省の衛生当局は１３日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が１２日時点で２４２人増え、合計１３１０人になったと発表した。確認基準の変更を受け、感染者は急増した。新型肺炎の感染者数は１２日時点で新たに１万４８４０人増加し、合計では４万８２０６人となった。

アナリストによると、前日までの力強い上昇を考慮すると、現時点でさらなる上昇余地は限られており、中国の経済成長よりも中国政府の政策と新型肺炎の影響が焦点になる見通し。

ソウル株式市場は反落。中国で新型コロナウイルスによる死者総数と新たな感染者数が急増したとする当局の発表を受け、売りが先行した。

ハナ・フィナンシャル・インベストメントのアナリストは新たな感染者数の増加はソウル市場での投資家心理の懸念材料となり、中国株の下落も下押し要因となったと指摘した。

個別銘柄では、バルンソン・エンターテインメント・アンド・アーツ<035620.KQ>は３０％高で引けた。同社が制作した、韓国の格差社会を描いた「パラサイト　半地下の家族」がアカデミー賞で賞を獲得したことが買い材料となっており、株価は今週これまでに２倍以上になっている。

外国人投資家は、２７６３億ウォン（約２億３３５９万ドル）相当の買い越し。

出来高は６億２８８１万株。取引された９０５銘柄のうち、上伸は２５７銘柄だった。

シドニー株式市場は続伸。取引中には最高値を付けたが、中国での新型コロナウイルスの新たな感染者数が拡大したことを受け、株価は後退、辛うじてプラス圏で取引を終えた。

オーストラリア国内銀３番手のナショナル・オーストラリア銀行（ＮＡＢ）は１．４％高。銀行資本要件の強化を目的とした新株発行の検討に加えて、これまでの戦略を刷新すると発表したことなどが買い材料となり、ほぼ３カ月ぶりの高値を付けた。これが寄与する形で、金融株指数<.AXFJ>は１％高となり、昨年１０月２８日以来の高値へと上伸した。

多くの企業のさえない決算内容も株価全般の下押し要因となった。ガス大手ウッドサイド・ペトロリアムは修正後の年間ベースの基礎的利益が落ち込み、新型コロナウイルスの拡大が今後のガス取引の契約を妨害すると明らかにすると、マイナス圏に沈んだ。

一方、通信最大手テルストラは１．６％安。中間決算の利益目減りに加え、通信ライバル２社の事業統合が連邦裁判所に認められたことで、売りが先行した。

終値前日比％始値高値安値コード

中国上海総合指数 2906.0735 - 20.8256 - 0.71 2927.1443 2935.4060 2901.2425 <.SSEC>

前営業日終値 2926.8991

中国ＣＳＩ３００指数 3959.919 -24.514 -0.62 3985.876 3999.550 3950.142 <.CSI300>

前営業日終値 3984.433

香港ハンセン指数 27730.00 -93.66 -0.34 27953.65 27953.65 27695.60 <.HSI>

前営業日終値 27823.66

香港ハンセン中国株指数 10835.38 -49.31 -0.45 10915.20 10915.20 10825.84 <.HSCE>

前営業日終値 10884.69

韓国総合株価指数 2232.96 -5.42 -0.24 2245.72 2255.49 2230.30 <.KS11>